入試シーズンにときどきニュースになるのが出題ミス。静岡県立大の化学で、600点中120点分に出題ミスがあったそうです。ほとんどの場合、該当の問題を全員正解にするという対応がなされます。他に方法がないからこれになるのでしょうが、これって不公平な面も。
出題ミスにもかかわらず正解した人は悔しいですね。その努力・想像力が無に帰するのだから。出題ミスゆえに間違えた人には、全員正解はまあ妥当な対応でしょう。一番得をするのは、該当の問題をパスしたり時間がなくて解かなかった人。まあ簡単にまとめると、その科目が得意な人が割を食って不得意な人が濡れ手に粟と推測します。
試験がその1科目だけなら、他の問題で本来の実力に沿った差がつくから合否にあまり影響がなさそうですが、合否判定は普通、複数の科目の合計だよね? ということは出題ミスがあった科目を得意としている、だけど他の科目は苦手という人が「全員正解」の犠牲者ですね。
そうすると全員正解ではなく、該当問題を除外して、その受験生の他の問題の出来に応じた点をプラスする(今回の静岡県立大の場合だと、残りの480点満点中360点、つまり75%正解の受験生は450点に、480点満点中240点(半分正解)の受験生は300点に)のが最も良さそうにみえますが…… 出題ミスはあってはならない、私も心しておきます。
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