NHKを受信料で支えるべきか、またその徴収をどうすべきか、議論が沸騰しています。
「なぜ見もしないNHKに受信料を払う必要があるのか、自分は民放しか見ない」。形式論理からはそのとおりです、NHKを視聴したい人が金を払って支えれば良い。しかし、そうなったら日本の放送はどうなるかを想像すると、やはりぞっとします。
「〇〇は××に効く」式の番組や芸能人のプライバシーのぞき見のような番組がNHKにはあり得ないことは評価すべきでしょう。マイナーな分野のスポーツや文化も取り上げる姿勢も素晴らしい。大げさに言えば、NHKがあるから、日本の放送は何とか文明国の水準に達していると言ったら、民放にあまりに失礼でしょうか。
結局、日本の国民が、ある番組を真に受けてバナナや納豆を買いに走るという行動をとらなくなるまでは、NHKのような存在をみんなで支えるというシステムは、いわば必要悪ではないかと思います。
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