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ユジャ・ワンのプロコフィエフ 第3ピアノ協奏曲

2012-05-31 20:59:08 | 音楽
プロコフィエフの第3ピアノ協奏曲は私の大好きな曲です。30分ほどかかりますが、どの楽章も特徴があって楽しく、あっという間に聴き終わってしまいます。
またこの曲は、私の音楽鑑賞人生にも転機をもたらしてくれました。30年くらい前にこの曲を聴くまでは20世紀の音楽は分かりづらくてとっつきにくいというイメージがあって敬遠していました。プロコフィエフの第3に出会わなければ、私のクラシック音楽はブラームスで終わりでした。

時は流れ、You Tube という便利なものが登場します。録音しか聴いたことがない名曲の演奏風景はどうなっているのかと、マーラーの第2交響曲「復活」やバルトークの管弦楽のための協奏曲などを視聴しているうちに、中国人女性ピアニスト、ユジャ・ワンの演奏を見つけました。
これは衝撃です。本筋じゃない話から書くと、まず彼女の格好に驚かされます。胸元あらわな紫のベアドレス。胸元あらわは女性ソリストのステージ衣装ではさほど珍しくないかもしれませんが、スカートが短く(膝上20cm?)美脚ばっちり。これはクラシック音楽の演奏会では見たことありません。おまけに足元はと見れば素足にミドルヒールのミュール。これでピアノ弾けるの!?とはおじさんの余計な心配?(笑)
実際、保守的なクラシック音楽界からは批判の声もあったようですが、それをすべて捻じ伏せる圧倒的なテクニックと説得力。男勝りとは古すぎる表現でしょうが、プロコフィエフの第3にはぴったりの演奏のように感じました。ほとんどの観客はスタンディングオベージョンで彼女を称えていました。
1987年生まれで、この演奏当時20歳そこそこ。見た目はちょっとかわいい小娘ですが、実に恐るべきピアニストが現れたものです。昨年の大震災直前に来日、東京と名古屋での演奏会は日本のファンにも深い感銘を与えたようです。
名古屋では驚愕の演奏はもちろん、ミニのベアドレスに、さすがに3月初めにミュールは相応しくないと思ったのか、黒のロングブーツで観客をあっと言わせたとか。
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