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憲法改正論議

2007-05-02 12:13:00 | 時評
安部首相が憲法改正に意欲を示しています。その前提となる国民投票法案が今月中旬の成立が見込まれています。
以前、地元のテレビ局の取材に「憲法を改正すべきか否かという問いはナンセンス。具体的な案があって初めて、現在の憲法とどちらがベターかという選択でしかない」と答えたことがあります。護憲派の憲法学者の多くも現在の憲法が100点満点かと問われればそうは考えないでしょう。私だって直したいところはあります。
しかし、ここに至っては憲法改正論議は抽象的な理想論を語るのではなく、目前の政治的文脈のなかでしか意味を持たないと知るべきです。現在の憲法改正論議の焦点は平和主義を定めた9条をどうするか、ということです。だから9条を変えたい人は憲法改正に賛成すれば良いし、9条を変えたくなければ、当面は現在の憲法の些細な難点にこだわって憲法改正に与するべきではない。
世論調査によると憲法改正には賛成だが9条は変えるべきでないという国民が多いそうですね。新しい人権が必要だから、憲法を自分たちで作りたいから憲法改正に賛成というのは政治オンチと言われても仕方ないでしょう。そこを見誤ってはいけないと思います。
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