コロナ騒動以降、毎年の出生児数が激減しているので予想されたこととはいえ、2023年の合計特殊出生率1.20は衝撃の数字です。過去最低は一昨年と2005年の1.26でしたが、一気に0.06ポイント低下! 東京都はついに1を割って0.99だそう。
昨年突如、岸田政権の目玉政策になった異次元の少子化対策も同日(5日)、成立しましたが、どうなんでしょう?
ほぼ山田昌弘さんの受け売りですが(『日本の少子化対策はなぜ失敗したのか?』)、少子化の主因は非婚化なのに、対策は育児支援とかお金(給付)をもっととか。もちろん育児支援もお金も、子どもや子どもを育てるカップルのためにしなきゃいけません。でも、いくら子育てしやすい環境を整備しても、2人っ子社会(半分ちょっとの夫婦に2人の子ども)の日本が、これから3人子の国になるとはとても思えません。
ならば独身税でも導入して、未婚者を無理やり結婚させる? ありえないでしょう。できることは若者が結婚したいと思える社会を作る、結婚しようかどうしようか迷っている人の背中を押せる方策が大事だと思います。
ただ結婚する前からまだ生まれるかどうか分からないわが子の将来を心配したり(日本人は何でそんなに心配性⁉)、世間体重視の風潮からは、その効果のほどは…… 山田さんのご本も、結論は日本では何をやっても……という気配が感じられます。誤解だったら、お許しを(笑)
なお筒井淳也さんの近著も、児童手当を拡充しても結婚に踏み出せない若者が「じゃあ誰かと出会って結婚できる!」とは考えないだろうと(『未婚と少子化』69頁)
少子化の原因は非婚化です!常日頃から思ってました。
良い例がウチの長女(笑)結婚の必要性を感じないと。
でも将来どうなるんでしょうね。お金だけは貯めておきなさいと言っています苦笑
何で少子化=子育て支援になるのか…… こんな状況でも結婚したら多くのカップルには2人くらいの子どもが(もちろん育児支援は大事ですが、少子化対策としては迂遠)
筒井淳也さんは、話を聞きに行くなら子ども2~3人のお母さんではなく、まだ独身の人に、だろうと皮肉っています。