森の中のティータイム

離婚を経験し子供達も独立 
暮らしの小さな発見をノートに。

「情報パンデミック あなたを惑わすものの正体」

2024-10-04 | 社会問題・政治関連
昨日は朝から体調が良く、以前から「会いたいね」と話していた元同僚と会うことに。
彼女は今年6月、遠い県外に住まわれるご両親の介護を理由に仕事を辞め、それを期に17年
暮らしたパートナーとの同居も解消したという。だが突然その故郷を離れて帰ってきた。

その理由や、パートナーとの同居を解消した別の理由などを話したいとのことだった。
彼女はさぞ疲れ切っているのだろうと思っていたが、なぜかピカピカに輝いていた☆
その理由を聴いて「さもありなん」と納得した。プライバシーに関わることなので端折るが
これまで彼女に降りかかってきた数々の災厄を知っているので、これからは幸せになって欲
しいと心から願い、別れた。
   ・・・・・・・・・・・・・・・・
一方、友人のYさんはあれ以来、最近も米国選挙に関する陰謀論的メッセージやそれに関す
る動画などを変わらず送ってくるので、私はそれらに関わる議論を交わすのを避けている。
彼女を友人として好きだから尚更、それらの意見交換により互いを非難し合うことになるの
が嫌なのだ。

だけど最近は周囲の多くの人が何らかのyoutube動画などに影響を受けていて、「マスコミ
を信じちゃダメ」「何かおかしい」などと言うようになった。このブログを覗いてくれている
人達はご存知だと思うが、そんなことは疾の昔(とっくのむかし)から、ここに集う人と話して
いるし、何を今更と思う(笑)

そういう人たちに限って、以前は某政権の悪事を疑わず、信奉者であったのを知っているから。
要するに私などと違い、政府を疑わず、素直で従順な人なのかもしれない。
では彼らが今、メディアの情報を見ずして何を知っているのかと問うと、youtube などで表示
される同一傾向の人や組織の発信を信じているらしかった。

それはそれで、嘘やデマや噂レベルの「「制限のない垂れ流し」であることも多く、BPOやメデ
ィアリテラシーの厳しい目に晒されるようになった昨今のテレビ放送などよりずっと不確実でヤ
バい存在なのに。真実を知りたければ、彼らの言うマスゴミやワイドショー的な放送ではなく、
ちゃんとした「報道番組」をより多くチェックして、多角的に観ることが今こそ重要だと思う。



amazonから届いたコチラ↑ 陰謀論に飲み込まれる人達を取材していて、なかなか興味深い。
Yさんにもぜひ読んで欲しいと思った。但し、陰謀論にハマるまでネット情報やドキュメンタリー
などをあまり見なかった彼女とは、同じ映画を見ても全く異なる感想を持ったこともあり、
本の感想も異なるかもしれない。

何度か放送されたので観た方も多いと思う「スノーデン」という事実に基づいた映画もそう。
私はスマホのlineとあのアカウント連携というものも避けているくらい、ある種の情報漏洩が
あるだろうことを疑っているので、米国ならずともこのような国の監視が、世界的にあるかも
と思っている。

しかし、彼女は「あなたは知らないだろうけど陰謀論はこれを自分に警告してくれていたのだ」
と、衝撃をもって受け取ったようだった。見方や立場が異なると、受け取り方はもちろん、真実
の見え方もこれほど違うのかと、思い知った。

彼はロシアに亡命したが、アメリカ政府に対する批判材料としてロシアも彼を利用するだろうこ
とも想像できる。何故ならその国もその隣国も、もっと恐ろしい監視社会だから‥‥。
日本でも安倍政権時代に成立した事案が、彼は同様の監視に繋がると警告している。
     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
元同僚と会った後、セリアに寄り、来年のカレンダーと洗剤のディスペンサーを買った。
見かけ倒しだった某有名雑貨店の泡ポンプ式は、酷く詰まりやすく使えなかったのでw
すぐ詰まるのなら100円でいいやとw

 



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Jon Bon Jovi に、アメリカの希望を観た ※追記あり

2024-09-13 | 社会問題・政治関連
朝一にこのニュースを観た時、まるでドラマか映画みたいだと思った^^

流石、普段から救済活動に大きな重きを置いている人って、こんな時も咄嗟に動けるのね☆
下の方のコメント欄にもあるけど、ご本人発信じゃない所もいい☆
彼らのライブには二度行ったけど、サービス精神が半端じゃなくて、終了時間が大幅に遅れ
お陰?で最終新幹線を逃しましたが(笑)

大統領選候補の討論番組で、ハリスさんが全般を通して「あなたはそうやって分断を煽ろう
としているけれど、分断ではなく、まず愛を取り戻すことが大事だと思う。私は人々が一つ
になり、より良い世界を作ることを努力すべきだと思う」という意味のことをブレずに言っ
たことが一番印象に残っている。対するトランプ氏の嘘の連発には、もううんざりだった。。

これは決して絵空事とか綺麗ごとなどではなく、今人類が最も力を入れるべきことだと、私
も思っているからだ。トランプさん初め、共和党の多くの人がつい数年前まで「地球温暖化
はデマだ」と言い、彼がパリ協定を離脱したことを忘れてはいけない。戦争も、どうにか停
戦や鎮静化に持ち込まねば世界は破滅するだろう。

特に、温暖化はもう後がない「急務」。
私が猛暑に弱いからだけではなくwこれからの世代に責任があると思うから。マイケルから
も「後4年で温暖化を止めよう」という「遺言」を託されたと、私は勝手に思っている。

※テイラースウィフトさんについて、一つ下の日記コメントでも触れましたが、彼女がハリ
ス氏に投票することをSNSで公表してから、あのFoxニュースがとんでも発言しましたねw
「歌手はただ歌っていればいい」そういう発言をする司会者を起用すること自体、この局の
偏向姿勢が判るというのに。。

たしかに共和党の主張する「正義より経済」は、米国人には有難いのかもしれないけど、
日本も経済成長期にCO2や他の公害を垂れ流してもそれには目もくれなかったあの時代が
「温暖化促進」に加担したことを思うと、もはや人類自滅の道を急速に歩むことになるこ
とを、トランプ支持者たちもいい加減気付かなければ・・・

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トランプ VS ハリス テレビ討論会

2024-09-11 | 社会問題・政治関連
日本時間の朝10時から始まった討論会を洗濯や掃除をしながら観ている。
同時通訳の難しさは解るけれど、日本語通訳がどちらもよく聞く声の女性で、どちらかと
言えば、トランプ氏側の通訳さんが、小さく聴こえるご本人の口調とは真逆の声色、つまり
知的で淀みない日本語に変換している。

対するハリスさん側の通訳の方は、あまりにも噛みすぎて、全体としての意味がすんなりと
入ってこない。実際にはハリスさんは知的で冷静な話ぶりなのに、日本人にはお二人のイメ
ージが逆に見えている。

それと、今回は相手側の話を遮りがちなトランプ氏の口激を懸念して、相手側が話している
時にマイクの音声をオフにしているためか、口汚く罵るトランプさんの醜さがトーンダウン
し、逆にそれがトランプ氏陣営から見れば有利になってしまうかもしれない。

(途中、録画に切り替えて、ドジャース対カブス戦を観てたりしてw)

米大統領選を俯瞰で観るための参考として こちらは解りやすかったかも。
トランプ氏については15分位から踏み込んでいるのでぜひ。
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カルトの怖さ ※追記あり

2024-08-31 | 社会問題・政治関連
最近、友人の内の二人が「カルト的」なものにハマっているらしい。
うちの1人は、陰謀論を語る知り合いに感化されていると、前にも書いたことがあるYさん
で、私とは友情にひびが入るかもしれないからその話をしないことになっていた。

が、最近彼女から入った久々の連絡が、とある動画サイトを観て欲しいというものだった。
Yさんは純粋で真面目で読書が好きだが、それゆえに悪質なネットなどの情報には疎く、誰
かから紹介されたyoutubeの動画などを鵜呑みにし、深堀してしまうという危うさもあった。
それでも私が彼女を好きであることに変わりはなかった。(※個人の特定に繋がる恐れがあ
る部分を少し削りました)

カルト(cult)とは、特定の信念体系、思想、またはリーダーに対して過度な信奉を示す集
団のことを指す。これらの集団は、リーダーの絶対的な権威、閉鎖性、排他性、そして信
者の強い献身性によって特徴づけられる。カルトは、宗教的、政治的、自己啓発的など、
多様な形態をとることがあり、その活動はしばしば社会的な規範や法律に反する行動を伴
うことがある。

これらの集団は、信者に対して強い影響力を持ち、時に社会問題を引き起こすこともある。
カルトの例としては、特定の神秘的な力や人物を絶対視する宗教的なカルト、特定の政治
的理念を絶対視する政治的なカルト、自己の成長や成功を追求する自己啓発的なカルト

どが挙げられる。
(以上、実用日本語表現辞典実用日本語表現辞典より)

二人がハマっているのは、それぞれ別のものだが、Yさんが行きつく先は「神道」に結び
つき、もう一人は若者に人気のとある政治家さんだが、彼女も八百万の神の話になると
物凄い熱量で語る。。私自身は彼女らが信じていることそのものを否定はしたくはないが、
神は一人だと思っているので、話を聴いても平行線になるからできるだけ避けていたい。

もちろん私も日本人に生まれ育ったので、子供の頃から「様々な事物に神が宿っている」
という教えを、周囲の大人たちから日々当たり前のように聴いて育った。が、子供心にも
それらに矛盾を感じてきたのは確かだ。

私が「自然」に感謝するのは、そこに神の愛を観るからで、祖母らの教えには、物に宿
る神様の怒りに触れることを恐れさせて、諭したり躾をする目的があったように感じて
いた。私の抱く「畏れ」と「恐れ」には、大きな違いがあるが、それくらいの違いはま
だ良しとして・・

私がなぜ彼女らの「夢中」なものにある種の危惧を感じるかといえば、これが戦争を始め
るための布石として広められている気がするからだ。特に安倍政権時代からの過剰なまで
の「自国礼賛」と「太平洋戦争の正当化」や「戦時下の残虐な行為を無かったことに」し
ようとする動き
が、「一個人からとは思えぬ組織」によってyoutubeなどで広められている
ことを知ったからだ。

youtubeなどの動画は、広く浅く観る分には悪影響はないが、アルゴリズムによって同じ
系統の動画ばかりを観ることになり勝ちで、それはある種の洗脳に最も用いられやすい。
若い人の多くが、本を読まなくなったという理由は、kin●●●などによる電子書籍の存在
もあるだろうが、動画で観る方が手軽だし無料だからでもある。
(恐らくこちらのような長い文章を読みに来てくれる方々は、違うと思われますが・笑)

活字中毒だった私から見れば、5行で済むところを長い動画で見せられるのは時間の無駄
に感じるけど、文字を読むのがメンドクサイ人が増えているのも事実だ。そこに突け込む
輩や組織にとっては、彼らが大きな資金稼ぎの餌食に見えると思う。動画がやたら長いの
も「センセーショナル」なことを語って好奇心を刺激し、次につなげるためだ。

その結果なのか、若者に限らず「過去の認めたくない歴史」を改ざんする動きと共に、あ
れほどマイケルを通して世界をより良い場所にと願ってきた友人たちまでが「戦前回帰」
的思想に感化されつつある。観て欲しいと言われた動画を観ていると、知らず知らずの内
に、「そうだったのか」というサブリミナル効果的な作用が働いたのだろうと思う。

「日本最大の右翼組織」と言われる「日本会議」は、ある書籍によれば「この右派政治団
体と安倍政権が改憲へと傾倒する動機が、かつて日本を戦争に導いた国家神道を拠り所と
する戦前回帰への道筋だ」と指摘してもいる。 (※「戦前回帰」で検索すると多くの書
籍がでてきます)今、世界中がそこに向かっているのを感じる。

気付けば、「夫や息子が戦場に」という事態になっているかもしれないし、現代ではその前
に核攻撃で世界が破滅しているかもしれない。ウクライナの戦争前夜、ニュースで観たのん
びり街を行きかう人々の姿を、昨日のことのように思い出す。それがあっという間に変わっ
たことも。友人たちがそこまで行きつく前に、気付いてくれることを祈りたいし信じたい・・
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「一億特攻への道」と「手作りネックリングカバー」

2024-08-19 | 社会問題・政治関連
この8月もまた、先の戦争にまつわるドキュメンタリー番組がたくさん放送されている。
その中の一つ、NHKスペシャル「一億特攻への道」では、まだ若く純真な少年たちを無残な
死に追いやった記録を観て、胸が締め付けられるようだった。

 

彼らはどのように志願したのか、命が惜しくはなかったのかという疑問の答えがそこにあ
った。1944年、戦況が不利になりつつあるとき、陸海軍から「地方事務所」を経由して学
校長あてに「何人あなたの学校から集めてください」という割り当てが送られてきたという。

 

↓の地図に示された光の柱は、集められた彼らの出身地を表しているという。今でいう
47都道府県全域に及ぶ。
 

当時の東条英機首相を初めとする首脳陣の思惑通り、純真な若者の心に戦意高揚感を植え付
けるのは容易だった。報道も国と一丸となってこの無謀な作戦に突き進んだ様子がわかる。

 

 

「民主主義国家では国のために命を捨てるような人は現れない」「アメリカには絶対できない
日本人にしかできない」「崇高な精神力の発揮である」と唱え、志願兵に対する圧力も高まっ
ていったという。「熱望」と志願した者は恐らくそういった圧力あってのことだろうが、出陣
命令がでたのは彼らばかりではなかった。成績優秀だった者は国のために残されたのだという。

 

 

 

22歳で出撃した西村さんは、米空母の目前で敵機に爆撃され、はかなくも海面に散った。
のちに、その様子が米軍の記録に残されていたことがわかった。

 

 

 

にも拘らず、見事轟沈したと、歌まで作られ称えらえた。西村さんの名誉のためではなく、
作戦を続けるために。

 

 

 

 

 
神に例えられたその命は、実は紙切れのように選別され、使い捨てられて。
 

 

伊藤忠商事の創業者も、こう述べてこれを奨励したという。
若者の命を、すでに無駄死にと判りつつもこのような愚かな作戦に向かわせた責任を、一体
だれがとったというのだろう。

奇しくも今、朝ドラ「虎に翼」では1955年の「原爆裁判」を扱うことになっている。
被爆者遺族が国に責任を問う裁判だ。この裁判で三淵さん(寅子のモデル)らが裁判官
としてどのような判決を言い渡したかは、ご存知の方も多いだろうと思う。

(以下、ネタバレの一部になるかもしれないけれど)
日本は戦争に於いて国民に等しく「受忍」を求める方針をとり、50万人とも言われる
民間の空襲被害者などの犠牲者に対して実態調査もなく、一切の補償をしなか
った。軍人・軍属などには60兆円超の補償をし、被爆者、引揚者、シベリア抑留者など
に対して救済措置をとることが決定したものの、民間人が対象外になった理由は、「政府
との雇用関係がないから」だと。

因みに、イタリアは1978年の「戦争年金統一法」により、国家が個人の被害を認め、
民間被害者に軍人と同等の年金を支給することが決まり、ドイツでも1950年「戦争犠牲
者の援護に関する法律」により、すべての戦争被害に対する責任があるとして軍人や民
間人といった立場に関係なく、被害に応じ補償する決定をしたという※(テレ朝NEWSド
リルより)
「始めた戦争の責任を取らない国」に、私たちは住んでいるのだということが悲しい。

(個人的には、今の寅ちゃんと花絵さんのヘアスタイルが気になって、ストーリーが
なかなかアタマに入ってこないw;)

 

沢山見てちょっと頭を冷やした方がイイかもしれないけど、またまた首を冷やすものをw
今回は以前裾上げした麻のサーキュラースカートの切り取った部分を使いました☆

 

これも長姉と私の二枚を。そして↓は、以前保冷剤を入れるタイプのネッククーラーとし
て作った物と同じ布を使って、やはり同じ手染めでドット柄を作り、仕上げました。
今回は、ポンポンと押すときに染料がにじんでしまった箇所があり、失敗かなと思ったけ
れど、自分用ならそれを内側にすればいいかもと(笑)


 


 ふふ~ん
社長みたいな福太郎さんw
  
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何なん それ。

2024-08-09 | 社会問題・政治関連
数回前の朝ドラ「虎に翼」の中で、星航一(岡田将生)が戦争で家族を失った弁護士の話を
聴いた後、「ごめんなさい」と何度も何度も泣きながら謝罪する場面があった。
星は、これまで口止めされていたその驚くべき理由を初めて寅子たちの前で語るのだった。

「僕は、総力戦研究所に居たんです」その場にいた寅子はじめ、周囲の誰ひとりとして、そ
の名を知らなかった。「知らなくて当然です。そこでのことを口外するなと禁じられていまし
たから」「昭和15年に設置された内閣総理大臣直轄の研究所です。官界や民間組織から30代の
優秀な人材が集められました。研究所の目的は総力戦の本質を明らかにし、その運営の中枢人
物たるに必要な能力を習得させること。

そして大戦に向けて、軍を、国民を、指揮監督する人材を育成すること。僕たち研究生は模擬
内閣を発足させ、机上演習を行いました。日米戦争を想定した総力戦の机上演習です。机上演
習の結果は日本が敗戦。その理由は資源の自給率の低さなど様々。

何度も演習を重ねましたが、その結果が覆ることはなかった。僕らは机上演習の結果を報告し
た。当時の国の中枢を握っていた人たちの前でね。でも彼らは言った『これは机上演習であっ
て、実際の戦争とは全く異なる。研究に関する諸君らの努力は認めるが、この演習の結果は政
府の方針とは何らの関係もない』僕らは口外を禁じられて解散となりました。その後戦争は机
上演習をなぞるように進み、日本は敗戦した。流石に原爆投下は予想できませんでしたが」

「もちろん僕一人が何が出来たか、たかが知れてる。でも、大事な人を失った人間が大勢いる。
その責任が微塵もないなんて。自分は従ったまでなんて、どうしても僕は言えない。その罪を
ぼくは誰からも裁かれることなく生きている。僕はそんな自分という人間を何も信じていない。
そんな人間が何かを変えられるとは思わない。だから謝るしかできないんです。」

(この回のこの箇所だけ切り取って保存していた映像を文字起こししたので、不正確な部分
があれば訂正します)その後調べてみたら、沢山の記述があった。

その一つ、wikiの記述の中にも、そのメンバーに星の実際のモデル「三淵乾太郎」の名もあった。
星さんが謝ることじゃないことは誰にだってわかる。責任を取らなかったのは、国なんだと。
省かずにこのシーンを入れてくれたこと一つとっても、このドラマの脚本家が伝えたいこと
が判る気がした。 

先日の「膨張と忘却」でも、 原子力・エネルギー関係の政府審議会で、委員の意見を聞かな
かった国の態度と共通しているのは、どちらも初めに政府側の「結論ありき」で発足している
ところ。ちゃんと議論を重ねたという体(てい)を見せたいだけなのだと。何なん、それ。

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「膨張と忘却」

2024-07-21 | 社会問題・政治関連
 
 

この番組は今年3月にETV特集で放送されたものの再放送だったが、私は今年の初めには
元夫の死などもあり、そういう余裕もなく過ごしていたせいか、見逃していた。

「長年、国の原子力政策に関わった吉岡斉さんが残した数万点の未公開資料 吉岡文書」
を基に、今回、国の原子力政策の驚くべき実態を明かしていた。このような貴重な文書を
よくぞ公開してくれたと、驚く。

これを観て強く感じたのは、やはりこの国の原子力政策は、吉岡氏が望んだ「合理的議論
を尽くした末のコンセンサスに基づいて進められた」ものなどではなく、ましてや国民の
ためなどでもない、あくまでも政治と企業の利権、それに地元の利益がからんだ政策に他
ならないということだ。

むしろ国民のためじゃないどころか、政策の失敗が生んだ莫大な費用の損失の補てんを、
国民に負担させることを初めから計画に入れているという実態さえ明らかにされている。


 

  

 
 



 

 

 
莫大な費用をかけた「もんじゅ」の廃炉が決まった後も、利権により後に引けないためか
六ケ所村への計画は密かに進められたという
 
 
当時この人↓を中心に「勉強会」という名の強引な政策決定への道筋を決める会がもたれ
たことが、内部告発によって明らかにされたが、告発した官僚たちは移動させられたとい
う。
 

 

 

 

 

 

 


2011年の原発事故により、吉岡さんは自分の予想以上の被害に心を痛め、それまで避け
てきた市民活動にも参加するようになった。メディアにも積極的に出ては、原発の危険
性を訴えた。しかし、2017年、吉岡さんの身体に腫瘍が見つかり、2018年に64歳で無念
にもこの世を去った。
 

 

 
原発事故後停止していた原発も、ここへきて、再稼働新増設の動きに変わった。国民の
不安も徐々に薄れ、原発に対する意識も大きく変わった。「忘却」である。
現在、12基が再稼働しているが、私たちは自分に降りかかる問題として、もっと真剣に
これに向き合うべきなのに、何と忘れっぽい事か…。

 
 

※文字にするのがメンドクサくて長文になるので、画面そのまま載っけました;
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放送事故?

2024-07-16 | 社会問題・政治関連
 
以前描きかけて、放置したまま年月が経ったこの絵を、ようやく仕上げました;

 あれから10年も経っていたなんて@@;
       ・・・・・・・・
今日開幕したメジャーリーグの「オールスターゲーム」開会式で、国家独唱したカントリ
ー歌手の歌が「話題」になっている。グラミー賞を受賞した女性だということだけれど、
あまりにも酷い放送事故レベル@@ → 動画
※訂正 グラミー賞はノミネートしたものの3部門とも逃したとのことです(納得;)

カントリーソングと言えば、今朝モーニングショーに出演された「アメリカ共和党大会」
について解説したゲストの人が言っていた。「会場ではやはりカントリーソングが流れて
いますね。これが民主党大会だったら、ロックかヒップホップなんですが」と(笑)

先日池上氏の番組で、大統領選挙における米国のメディア事情を解説していた。

米国ではCNNやABCなどを含む三大ネットワークと呼ばれるメディアは、都市部のみでし
か放送されてなくて、その他の大半の地域には日本のように普通にニュースが流れるテレ
ビ局の放送が皆無だとのこと。

それらの地域では特定のケーブルテレビの情報しかなく、その代表であるFOXは専ら「共
和党」支持者に向けた「共和党寄りの番組」しか放送しなくなったという。なので、主に
労働者階級で構成される共和党支持者は、トランプさんのような人を祀りたてるのだと。

日本では国の隅々までニュースが流れ、たとえ農業従事者や労働者階級であっても、教育
や知識の差は測れない。だけど、広い意味で米国を知っている人は、彼らの多くがまとも
な情報を得る機会を持たず、ちゃんとした新聞を読むこともしないと「言い難そうに」話
す。極端な話、字を読むことさえできない人もいるのだと。

子供の頃から私たちが憧れた「先進国アメリカ」「豊かな水準で暮らすアメリカ人」は、
もうなくなったのだ。今では日本のトイレの清潔さを味わった米国人旅行者が、本国の
汚いトイレを「嘆く」というのだから驚く。

そういう人たちの中で、トランプ氏は共和党の大統領候補に、今回も選ばれた。
あのバイデンさんの危うさを見せつけられて、ますます「もしトラ」が現実味を帯びてき
た…。民主党でバイデンさんに代わる候補者がいないのだろうか。

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「発達障害の子供」と「虐待する親」を支援

2024-06-08 | 社会問題・政治関連
昨夜、たまたま「ETV特集 子と親の“むぎのこ村”」という番組の後半を観た。
とても参考になったので、時間があればNHKプラスなどで最初から観たいと思った。
    
書籍も出版されているという↑

「発達障害」と診断された子供たちは私の身近にも少なからずいるので、周囲の無理解など
や、親自身も子と向き合う中で日々葛藤のさ中にいて、身も心も疲れ果てていることは理解
しているつもりだった。けれど、現実はもっともっと生きづらいのだと思う。

それだけに、(ただの箱ではなく)このような場所が、日本中に増えることこそ急務なので
はと、強く思う☆

**********以下、「虎に翼」ネタバレありです*******

金曜日の「虎に翼」は、「花岡が餓死」という、衝撃の終わり方でしたね。
寅子が穂高教授から「君を法の道に引きずり込んで不幸にした」と謝罪されたことで、逆に
「私は好きでここに来たんです!」と寅子自身が再認識した直後のことでした。

私、寅子のこんなところ好きです(笑)桂場(松山ケンイチ)もそうだったのかもしれませ
んね。戸惑う穂高教授にニヤリと笑みを浮かべ、『ある意味背中を押してやれたんじゃないで
すかね』と言いましたから。これが、寅子が猛烈に奮起し、家制度が変わることに反対する
神保氏と議論を交わすきっかけにもなりました。

一部を改正された民法を多くの人に知ってもらうために、寅子は母のはると花江に写しを見せ
意見を訊きました。その時の母の「そうねぇ強いて言えばカタカナばかりで読みにくいわねぇ」
花江も「ですよね~なんでこう私たちに解からせまいとする書き方をするのかしら」眉間に皺
寄せながらの二人の会話で、寅子は「口語体での表記」を思いつくのでした。

この部分、私も日頃から思うところ大いにありでした!
今の時代でも、日常的に目にする「規約」とか「契約」とか、「約款」なんて類の文章って、ど
うしていちいち難しい言葉を使っているのかと。これって、わざと解りにくくしているの
ではと思いませんかw 花江の言う通り、解らせまいとしている気がしてなりません。

話が餓死した花岡氏に戻りますが、モデルとされた山口良忠さんという実在の判事さんがおら
れたことを、この後初めて知りました
戦後すぐのあの時代、配給以外のものをヤミで手に入れることを禁ずる「悪法」であったとし
ても、彼自身は立場上それを頑なに守ろうと努めた高潔で純粋な人物だったことは理解できる。
でもなんと哀しく痛ましい‥。

戦争に向かう時代には、多くの家族にそれぞれ哀しい別れがあったこと、
戦後の食糧難では、桂場のような要職にある人物でも、好きな団子や甘味が手に入らず、
干し芋のようなものを大事そうに包みを広げて齧っている描写を観て、私たちは想像の限りを
尽くして、戦争の悲惨さを知らなければならないと思う。

しかし今回、桂場の仕事場に久藤(沢村一樹)がやってきて、明らかに配給にはないはずの
ウイスキーのようなものとクラッカーやジャムを持ち込み、酌み交わすシーンがあった。
桂場の「お代わり」の催促に酒をグラスに注ごうとした久藤に対して、「ジャムの方だ!!」
と例の憮然とした顔で言い放つ桂場。花岡とは正反対に見える二人だが、皮肉にも彼らが人
間らしくて可笑しく。

さぁ、この先どうなるのかな。楽しみ☆
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ギャンブル依存

2024-03-27 | 社会問題・政治関連
この一週間は、ギャンブルによる負債を「大谷翔平さん」のお金を使って補てんしてしま
ったらしい「水原通訳」の話題でもちきりでした。その中で注目された「ギャンブル依存」
というワードに、元夫がそうだったことに触れた11年前に書いた日記を読み返しました。

その日記は「DV」について書いたものですが、そういったことが始まるきっかけにもなる
恐ろしい病気なのだと、今は理解しています。

自分一人の力で抜け出すのは困難なことですが、早く気付いて周囲の力も借りることで更生
することができれば、その後の(自身だけではなく、ご家族や周囲の方々の)人生を不幸に
陥れることなく「本来の自分」を生きることができるのではないかとも思いました。

こちらの日記では、コメントを寄せてくださった方々の言葉が素晴らしく、本文よりも
ずっと心に響くように思いました。良かったらそちらも読まれてください☆
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