森の中のティータイム

離婚を経験し子供達も独立 
暮らしの小さな発見をノートに。

カルトの怖さ ※追記あり

2024-08-31 | 社会問題・政治関連
最近、友人の内の二人が「カルト的」なものにハマっているらしい。
うちの1人は、陰謀論を語る知り合いに感化されていると、前にも書いたことがあるYさん
で、私とは友情にひびが入るかもしれないからその話をしないことになっていた。

が、最近彼女から入った久々の連絡が、とある動画サイトを観て欲しいというものだった。
Yさんは純粋で真面目で読書が好きだが、それゆえに悪質なネットなどの情報には疎く、誰
かから紹介されたyoutubeの動画などを鵜呑みにし、深堀してしまうという危うさもあった。
それでも私が彼女を好きであることに変わりはなかった。(※個人の特定に繋がる恐れがあ
る部分を少し削りました)

カルト(cult)とは、特定の信念体系、思想、またはリーダーに対して過度な信奉を示す集
団のことを指す。これらの集団は、リーダーの絶対的な権威、閉鎖性、排他性、そして信
者の強い献身性によって特徴づけられる。カルトは、宗教的、政治的、自己啓発的など、
多様な形態をとることがあり、その活動はしばしば社会的な規範や法律に反する行動を伴
うことがある。

これらの集団は、信者に対して強い影響力を持ち、時に社会問題を引き起こすこともある。
カルトの例としては、特定の神秘的な力や人物を絶対視する宗教的なカルト、特定の政治
的理念を絶対視する政治的なカルト、自己の成長や成功を追求する自己啓発的なカルト

どが挙げられる。
(以上、実用日本語表現辞典実用日本語表現辞典より)

二人がハマっているのは、それぞれ別のものだが、Yさんが行きつく先は「神道」に結び
つき、もう一人は若者に人気のとある政治家さんだが、彼女も八百万の神の話になると
物凄い熱量で語る。。私自身は彼女らが信じていることそのものを否定はしたくはないが、
神は一人だと思っているので、話を聴いても平行線になるからできるだけ避けていたい。

もちろん私も日本人に生まれ育ったので、子供の頃から「様々な事物に神が宿っている」
という教えを、周囲の大人たちから日々当たり前のように聴いて育った。が、子供心にも
それらに矛盾を感じてきたのは確かだ。

私が「自然」に感謝するのは、そこに神の愛を観るからで、祖母らの教えには、物に宿
る神様の怒りに触れることを恐れさせて、諭したり躾をする目的があったように感じて
いた。私の抱く「畏れ」と「恐れ」には、大きな違いがあるが、それくらいの違いはま
だ良しとして・・

私がなぜ彼女らの「夢中」なものにある種の危惧を感じるかといえば、これが戦争を始め
るための布石として広められている気がするからだ。特に安倍政権時代からの過剰なまで
の「自国礼賛」と「太平洋戦争の正当化」や「戦時下の残虐な行為を無かったことに」し
ようとする動き
が、「一個人からとは思えぬ組織」によってyoutubeなどで広められている
ことを知ったからだ。

youtubeなどの動画は、広く浅く観る分には悪影響はないが、アルゴリズムによって同じ
系統の動画ばかりを観ることになり勝ちで、それはある種の洗脳に最も用いられやすい。
若い人の多くが、本を読まなくなったという理由は、kin●●●などによる電子書籍の存在
もあるだろうが、動画で観る方が手軽だし無料だからでもある。
(恐らくこちらのような長い文章を読みに来てくれる方々は、違うと思われますが・笑)

活字中毒だった私から見れば、5行で済むところを長い動画で見せられるのは時間の無駄
に感じるけど、文字を読むのがメンドクサイ人が増えているのも事実だ。そこに突け込む
輩や組織にとっては、彼らが大きな資金稼ぎの餌食に見えると思う。動画がやたら長いの
も「センセーショナル」なことを語って好奇心を刺激し、次につなげるためだ。

その結果なのか、若者に限らず「過去の認めたくない歴史」を改ざんする動きと共に、あ
れほどマイケルを通して世界をより良い場所にと願ってきた友人たちまでが「戦前回帰」
的思想に感化されつつある。観て欲しいと言われた動画を観ていると、知らず知らずの内
に、「そうだったのか」というサブリミナル効果的な作用が働いたのだろうと思う。

「日本最大の右翼組織」と言われる「日本会議」は、ある書籍によれば「この右派政治団
体と安倍政権が改憲へと傾倒する動機が、かつて日本を戦争に導いた国家神道を拠り所と
する戦前回帰への道筋だ」と指摘してもいる。 (※「戦前回帰」で検索すると多くの書
籍がでてきます)今、世界中がそこに向かっているのを感じる。

気付けば、「夫や息子が戦場に」という事態になっているかもしれないし、現代ではその前
に核攻撃で世界が破滅しているかもしれない。ウクライナの戦争前夜、ニュースで観たのん
びり街を行きかう人々の姿を、昨日のことのように思い出す。それがあっという間に変わっ
たことも。友人たちがそこまで行きつく前に、気付いてくれることを祈りたいし信じたい・・
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「一億特攻への道」と「手作りネックリングカバー」

2024-08-19 | 社会問題・政治関連
この8月もまた、先の戦争にまつわるドキュメンタリー番組がたくさん放送されている。
その中の一つ、NHKスペシャル「一億特攻への道」では、まだ若く純真な少年たちを無残な
死に追いやった記録を観て、胸が締め付けられるようだった。

 

彼らはどのように志願したのか、命が惜しくはなかったのかという疑問の答えがそこにあ
った。1944年、戦況が不利になりつつあるとき、陸海軍から「地方事務所」を経由して学
校長あてに「何人あなたの学校から集めてください」という割り当てが送られてきたという。

 

↓の地図に示された光の柱は、集められた彼らの出身地を表しているという。今でいう
47都道府県全域に及ぶ。
 

当時の東条英機首相を初めとする首脳陣の思惑通り、純真な若者の心に戦意高揚感を植え付
けるのは容易だった。報道も国と一丸となってこの無謀な作戦に突き進んだ様子がわかる。

 

 

「民主主義国家では国のために命を捨てるような人は現れない」「アメリカには絶対できない
日本人にしかできない」「崇高な精神力の発揮である」と唱え、志願兵に対する圧力も高まっ
ていったという。「熱望」と志願した者は恐らくそういった圧力あってのことだろうが、出陣
命令がでたのは彼らばかりではなかった。成績優秀だった者は国のために残されたのだという。

 

 

 

22歳で出撃した西村さんは、米空母の目前で敵機に爆撃され、はかなくも海面に散った。
のちに、その様子が米軍の記録に残されていたことがわかった。

 

 

 

にも拘らず、見事轟沈したと、歌まで作られ称えらえた。西村さんの名誉のためではなく、
作戦を続けるために。

 

 

 

 

 
神に例えられたその命は、実は紙切れのように選別され、使い捨てられて。
 

 

伊藤忠商事の創業者も、こう述べてこれを奨励したという。
若者の命を、すでに無駄死にと判りつつもこのような愚かな作戦に向かわせた責任を、一体
だれがとったというのだろう。

奇しくも今、朝ドラ「虎に翼」では1955年の「原爆裁判」を扱うことになっている。
被爆者遺族が国に責任を問う裁判だ。この裁判で三淵さん(寅子のモデル)らが裁判官
としてどのような判決を言い渡したかは、ご存知の方も多いだろうと思う。

(以下、ネタバレの一部になるかもしれないけれど)
日本は戦争に於いて国民に等しく「受忍」を求める方針をとり、50万人とも言われる
民間の空襲被害者などの犠牲者に対して実態調査もなく、一切の補償をしなか
った。軍人・軍属などには60兆円超の補償をし、被爆者、引揚者、シベリア抑留者など
に対して救済措置をとることが決定したものの、民間人が対象外になった理由は、「政府
との雇用関係がないから」だと。

因みに、イタリアは1978年の「戦争年金統一法」により、国家が個人の被害を認め、
民間被害者に軍人と同等の年金を支給することが決まり、ドイツでも1950年「戦争犠牲
者の援護に関する法律」により、すべての戦争被害に対する責任があるとして軍人や民
間人といった立場に関係なく、被害に応じ補償する決定をしたという※(テレ朝NEWSド
リルより)
「始めた戦争の責任を取らない国」に、私たちは住んでいるのだということが悲しい。

(個人的には、今の寅ちゃんと花絵さんのヘアスタイルが気になって、ストーリーが
なかなかアタマに入ってこないw;)

 

沢山見てちょっと頭を冷やした方がイイかもしれないけど、またまた首を冷やすものをw
今回は以前裾上げした麻のサーキュラースカートの切り取った部分を使いました☆

 

これも長姉と私の二枚を。そして↓は、以前保冷剤を入れるタイプのネッククーラーとし
て作った物と同じ布を使って、やはり同じ手染めでドット柄を作り、仕上げました。
今回は、ポンポンと押すときに染料がにじんでしまった箇所があり、失敗かなと思ったけ
れど、自分用ならそれを内側にすればいいかもと(笑)


 


 ふふ~ん
社長みたいな福太郎さんw
  
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何なん それ。

2024-08-09 | 社会問題・政治関連
数回前の朝ドラ「虎に翼」の中で、星航一(岡田将生)が戦争で家族を失った弁護士の話を
聴いた後、「ごめんなさい」と何度も何度も泣きながら謝罪する場面があった。
星は、これまで口止めされていたその驚くべき理由を初めて寅子たちの前で語るのだった。

「僕は、総力戦研究所に居たんです」その場にいた寅子はじめ、周囲の誰ひとりとして、そ
の名を知らなかった。「知らなくて当然です。そこでのことを口外するなと禁じられていまし
たから」「昭和15年に設置された内閣総理大臣直轄の研究所です。官界や民間組織から30代の
優秀な人材が集められました。研究所の目的は総力戦の本質を明らかにし、その運営の中枢人
物たるに必要な能力を習得させること。

そして大戦に向けて、軍を、国民を、指揮監督する人材を育成すること。僕たち研究生は模擬
内閣を発足させ、机上演習を行いました。日米戦争を想定した総力戦の机上演習です。机上演
習の結果は日本が敗戦。その理由は資源の自給率の低さなど様々。

何度も演習を重ねましたが、その結果が覆ることはなかった。僕らは机上演習の結果を報告し
た。当時の国の中枢を握っていた人たちの前でね。でも彼らは言った『これは机上演習であっ
て、実際の戦争とは全く異なる。研究に関する諸君らの努力は認めるが、この演習の結果は政
府の方針とは何らの関係もない』僕らは口外を禁じられて解散となりました。その後戦争は机
上演習をなぞるように進み、日本は敗戦した。流石に原爆投下は予想できませんでしたが」

「もちろん僕一人が何が出来たか、たかが知れてる。でも、大事な人を失った人間が大勢いる。
その責任が微塵もないなんて。自分は従ったまでなんて、どうしても僕は言えない。その罪を
ぼくは誰からも裁かれることなく生きている。僕はそんな自分という人間を何も信じていない。
そんな人間が何かを変えられるとは思わない。だから謝るしかできないんです。」

(この回のこの箇所だけ切り取って保存していた映像を文字起こししたので、不正確な部分
があれば訂正します)その後調べてみたら、沢山の記述があった。

その一つ、wikiの記述の中にも、そのメンバーに星の実際のモデル「三淵乾太郎」の名もあった。
星さんが謝ることじゃないことは誰にだってわかる。責任を取らなかったのは、国なんだと。
省かずにこのシーンを入れてくれたこと一つとっても、このドラマの脚本家が伝えたいこと
が判る気がした。 

先日の「膨張と忘却」でも、 原子力・エネルギー関係の政府審議会で、委員の意見を聞かな
かった国の態度と共通しているのは、どちらも初めに政府側の「結論ありき」で発足している
ところ。ちゃんと議論を重ねたという体(てい)を見せたいだけなのだと。何なん、それ。

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「膨張と忘却」

2024-07-21 | 社会問題・政治関連
 
 

この番組は今年3月にETV特集で放送されたものの再放送だったが、私は今年の初めには
元夫の死などもあり、そういう余裕もなく過ごしていたせいか、見逃していた。

「長年、国の原子力政策に関わった吉岡斉さんが残した数万点の未公開資料 吉岡文書」
を基に、今回、国の原子力政策の驚くべき実態を明かしていた。このような貴重な文書を
よくぞ公開してくれたと、驚く。

これを観て強く感じたのは、やはりこの国の原子力政策は、吉岡氏が望んだ「合理的議論
を尽くした末のコンセンサスに基づいて進められた」ものなどではなく、ましてや国民の
ためなどでもない、あくまでも政治と企業の利権、それに地元の利益がからんだ政策に他
ならないということだ。

むしろ国民のためじゃないどころか、政策の失敗が生んだ莫大な費用の損失の補てんを、
国民に負担させることを初めから計画に入れているという実態さえ明らかにされている。


 

  

 
 



 

 

 
莫大な費用をかけた「もんじゅ」の廃炉が決まった後も、利権により後に引けないためか
六ケ所村への計画は密かに進められたという
 
 
当時この人↓を中心に「勉強会」という名の強引な政策決定への道筋を決める会がもたれ
たことが、内部告発によって明らかにされたが、告発した官僚たちは移動させられたとい
う。
 

 

 

 

 

 

 


2011年の原発事故により、吉岡さんは自分の予想以上の被害に心を痛め、それまで避け
てきた市民活動にも参加するようになった。メディアにも積極的に出ては、原発の危険
性を訴えた。しかし、2017年、吉岡さんの身体に腫瘍が見つかり、2018年に64歳で無念
にもこの世を去った。
 

 

 
原発事故後停止していた原発も、ここへきて、再稼働新増設の動きに変わった。国民の
不安も徐々に薄れ、原発に対する意識も大きく変わった。「忘却」である。
現在、12基が再稼働しているが、私たちは自分に降りかかる問題として、もっと真剣に
これに向き合うべきなのに、何と忘れっぽい事か…。

 
 

※文字にするのがメンドクサくて長文になるので、画面そのまま載っけました;
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放送事故?

2024-07-16 | 社会問題・政治関連
 
以前描きかけて、放置したまま年月が経ったこの絵を、ようやく仕上げました;

 あれから10年も経っていたなんて@@;
       ・・・・・・・・
今日開幕したメジャーリーグの「オールスターゲーム」開会式で、国家独唱したカントリ
ー歌手の歌が「話題」になっている。グラミー賞を受賞した女性だということだけれど、
あまりにも酷い放送事故レベル@@ → 動画
※訂正 グラミー賞はノミネートしたものの3部門とも逃したとのことです(納得;)

カントリーソングと言えば、今朝モーニングショーに出演された「アメリカ共和党大会」
について解説したゲストの人が言っていた。「会場ではやはりカントリーソングが流れて
いますね。これが民主党大会だったら、ロックかヒップホップなんですが」と(笑)

先日池上氏の番組で、大統領選挙における米国のメディア事情を解説していた。

米国ではCNNやABCなどを含む三大ネットワークと呼ばれるメディアは、都市部のみでし
か放送されてなくて、その他の大半の地域には日本のように普通にニュースが流れるテレ
ビ局の放送が皆無だとのこと。

それらの地域では特定のケーブルテレビの情報しかなく、その代表であるFOXは専ら「共
和党」支持者に向けた「共和党寄りの番組」しか放送しなくなったという。なので、主に
労働者階級で構成される共和党支持者は、トランプさんのような人を祀りたてるのだと。

日本では国の隅々までニュースが流れ、たとえ農業従事者や労働者階級であっても、教育
や知識の差は測れない。だけど、広い意味で米国を知っている人は、彼らの多くがまとも
な情報を得る機会を持たず、ちゃんとした新聞を読むこともしないと「言い難そうに」話
す。極端な話、字を読むことさえできない人もいるのだと。

子供の頃から私たちが憧れた「先進国アメリカ」「豊かな水準で暮らすアメリカ人」は、
もうなくなったのだ。今では日本のトイレの清潔さを味わった米国人旅行者が、本国の
汚いトイレを「嘆く」というのだから驚く。

そういう人たちの中で、トランプ氏は共和党の大統領候補に、今回も選ばれた。
あのバイデンさんの危うさを見せつけられて、ますます「もしトラ」が現実味を帯びてき
た…。民主党でバイデンさんに代わる候補者がいないのだろうか。

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「発達障害の子供」と「虐待する親」を支援

2024-06-08 | 社会問題・政治関連
昨夜、たまたま「ETV特集 子と親の“むぎのこ村”」という番組の後半を観た。
とても参考になったので、時間があればNHKプラスなどで最初から観たいと思った。
    
書籍も出版されているという↑

「発達障害」と診断された子供たちは私の身近にも少なからずいるので、周囲の無理解など
や、親自身も子と向き合う中で日々葛藤のさ中にいて、身も心も疲れ果てていることは理解
しているつもりだった。けれど、現実はもっともっと生きづらいのだと思う。

それだけに、(ただの箱ではなく)このような場所が、日本中に増えることこそ急務なので
はと、強く思う☆

**********以下、「虎に翼」ネタバレありです*******

金曜日の「虎に翼」は、「花岡が餓死」という、衝撃の終わり方でしたね。
寅子が穂高教授から「君を法の道に引きずり込んで不幸にした」と謝罪されたことで、逆に
「私は好きでここに来たんです!」と寅子自身が再認識した直後のことでした。

私、寅子のこんなところ好きです(笑)桂場(松山ケンイチ)もそうだったのかもしれませ
んね。戸惑う穂高教授にニヤリと笑みを浮かべ、『ある意味背中を押してやれたんじゃないで
すかね』と言いましたから。これが、寅子が猛烈に奮起し、家制度が変わることに反対する
神保氏と議論を交わすきっかけにもなりました。

一部を改正された民法を多くの人に知ってもらうために、寅子は母のはると花江に写しを見せ
意見を訊きました。その時の母の「そうねぇ強いて言えばカタカナばかりで読みにくいわねぇ」
花江も「ですよね~なんでこう私たちに解からせまいとする書き方をするのかしら」眉間に皺
寄せながらの二人の会話で、寅子は「口語体での表記」を思いつくのでした。

この部分、私も日頃から思うところ大いにありでした!
今の時代でも、日常的に目にする「規約」とか「契約」とか、「約款」なんて類の文章って、ど
うしていちいち難しい言葉を使っているのかと。これって、わざと解りにくくしているの
ではと思いませんかw 花江の言う通り、解らせまいとしている気がしてなりません。

話が餓死した花岡氏に戻りますが、モデルとされた山口良忠さんという実在の判事さんがおら
れたことを、この後初めて知りました
戦後すぐのあの時代、配給以外のものをヤミで手に入れることを禁ずる「悪法」であったとし
ても、彼自身は立場上それを頑なに守ろうと努めた高潔で純粋な人物だったことは理解できる。
でもなんと哀しく痛ましい‥。

戦争に向かう時代には、多くの家族にそれぞれ哀しい別れがあったこと、
戦後の食糧難では、桂場のような要職にある人物でも、好きな団子や甘味が手に入らず、
干し芋のようなものを大事そうに包みを広げて齧っている描写を観て、私たちは想像の限りを
尽くして、戦争の悲惨さを知らなければならないと思う。

しかし今回、桂場の仕事場に久藤(沢村一樹)がやってきて、明らかに配給にはないはずの
ウイスキーのようなものとクラッカーやジャムを持ち込み、酌み交わすシーンがあった。
桂場の「お代わり」の催促に酒をグラスに注ごうとした久藤に対して、「ジャムの方だ!!」
と例の憮然とした顔で言い放つ桂場。花岡とは正反対に見える二人だが、皮肉にも彼らが人
間らしくて可笑しく。

さぁ、この先どうなるのかな。楽しみ☆
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ギャンブル依存

2024-03-27 | 社会問題・政治関連
この一週間は、ギャンブルによる負債を「大谷翔平さん」のお金を使って補てんしてしま
ったらしい「水原通訳」の話題でもちきりでした。その中で注目された「ギャンブル依存」
というワードに、元夫がそうだったことに触れた11年前に書いた日記を読み返しました。

その日記は「DV」について書いたものですが、そういったことが始まるきっかけにもなる
恐ろしい病気なのだと、今は理解しています。

自分一人の力で抜け出すのは困難なことですが、早く気付いて周囲の力も借りることで更生
することができれば、その後の(自身だけではなく、ご家族や周囲の方々の)人生を不幸に
陥れることなく「本来の自分」を生きることができるのではないかとも思いました。

こちらの日記では、コメントを寄せてくださった方々の言葉が素晴らしく、本文よりも
ずっと心に響くように思いました。良かったらそちらも読まれてください☆
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マスキュリニストという存在

2024-02-20 | 社会問題・政治関連
先日、NHK E テレで放送された「SNSが作った“世論” #ジョニー・デップ裁判」を観た。
妻だったアンバー・ハードを「嘘つき」と決めつけ、ジョニデが勝訴した離婚裁判だ。
ジョニデのファンを中心に論争を巻き起こし、日本でも度々報道されたので知ってはいた。

でも二人に殆ど興味がないので、この件には無関心だったけど、この裁判でジョニデが勝訴
した要因は、男性至上主義者(マスキュリニスト)たちによるSNSを使ったアンバー・ハー
ドへの酷い中傷と、ヘイト発言などの世論操作があったことを知った。

 

そう言えば、先日もアメリカ大統領選挙に関し、ネット上にAI生成のバイデン氏が現れ、
「投票すればトランプを再び選出するという共和党の望みを叶えるだけだ」と、投票日に
自宅待機するよう呼びかける映像が配信されたという。実のところ、投票に行かなければ
逆にトランプ氏側が有利になるのだが、こんなあからさまな選挙妨害が許されるのかと;

他にも、キャンパスの一斉メールなどで、学生に「投票日が明日に変わりました」などと
いう偽メールがきたりすることもあったという。こんなのに騙される人がいるの?と、不
思議だが、以前みなあんさんから教えていただいたドキュメンタリー映画「すべてをかけて
ALL IN」
などを観ても、昔から投票妨害がアメリカにおいては多かったことを知っていた
ので、現代版選挙妨害の中で改めて「何が本当なのか」を見極める知識が必要だと思った。

それにしてもSNSを悪用し、裁判も選挙も操られる恐ろしい時代になったことが怖い‥
・・・・・・・・・・・・・・・

先日、義兄の運転で、姉妹四人で河津桜を観に行った。
残念ながら、まだ満開の見頃ではなく、梅も綺麗な時期が過ぎたようだったが、晴天に恵ま
れ気持ちの良い一日だった。

 

 

近くの海が綺麗だった☆



 ↓ これは別の日に、お土産に戴きました☆※(右の画像は、お借りしました)
 

うなぎ、海老、かに、いくら、菜の花、筍、椎茸、玉子焼き たたきごぼうなどの乗った
期間限定のチラシ寿司

春はもうすぐ☆ そう思いたい☆
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「玉砕の島を生きて」の衝撃

2023-10-05 | 社会問題・政治関連
2021年にNHKで放送された「玉砕の島を生きて~テニアン島 日本人移民の記録~」の続編
「玉砕の島を生きて(2)~サイパン島 語られなかった真実~」を観たのは今年8月の終
わりだった。太平洋戦争末期この地にアメリカ軍が上陸し、戦火に追われて止む無く肉親を
手にかけなければならなかった人々の話を、30年近く取材した記録である。

これまでも散々、戦争の残した悲惨な傷跡の記録の数々を観てきたが、これは更に重い記録
だった。以下、知りたくない人には「読まない」選択をされてもかまわないけれど、逆にそ
のような人々にこそ知って欲しいという思いもある・・。これが戦争の現実なのだと。

サイパンに投入された日本軍は、アメリカ軍の3分の1で、戦局は絶対的不利に陥った。そして、
「玉砕」という言葉では語りつくせない原島民の人々への日本兵の蛮行も語られた。
極限状態の中、兵士たちも憎しみに支配されていき、死んでいる相手に槍を指しハラワタを
出してそれを木にぶら下げるなどと言う証言も明かされた。

当時サイパンには多くの日本人移民が住み、街は繁栄していたが、戦火が押し寄せたことに
より、島の暮らしは一変した。水際に逃げ延びたある家族は、家を絶やさないためにと、長
男だけを逃がしたあと、母と姉二人、そして6人の妹弟は全員海に身を投げたという。

家族6人で洞窟に避難していた女性は、穴の中に砲弾が直撃し炸裂した時のことを語る。
爆風の後、土煙が消えた時、ふと見ると大きな石に頭をぶつけた父親が即死の状態だった。
「母ちゃん、父ちゃん死んでるよ」と母の方を見ると、隣で乳を飲んでいた赤子が泣いてい
たが、乳飲み子を抱えた母には頭がなかったと語り、60年以上過ぎてもその光景が見えると
語り、涙する。

追い詰められた人々に、あるデマが飛び交った。「男はアメリカに連れていかれ仕事をさせ
るが、女はひき殺している」そんな頃、マッピ岬周辺の洞窟で潜んでいた数家族は、戦車
が近づく音を聞き、青酸カリを飲んで命を絶った。若い母親は乳首に青酸カリを塗り、子供
にふくませたという。兄と共に青酸カリを飲んだというその女性は、自分だけ生き残ったが
妹は首を切って死んでいたと話す。「そんなことする必要がなかったのに」という女性は、
更に語る。

「生きて虜囚の辱めを受けず」と、捕虜とならず、死ぬまで戦うことを求められた兵士たち。
既に日本軍の指揮系統は崩壊し、一般の日本人に指図するようになった。人々が逃げる際に
子どもを木に縛り付けて行けと命じ、泣き声で米軍から気付かれるからと、母親を追った後
子どもを撃ち殺した。しかし米軍の収容所に行くと、その母親は殺されることもなく無事だ
った。女性は「あんなことする必要もなかったのに」と語り、夜も眠れないという。

ある男性は語る。その洞窟には6~7人の兵士と若い母親が10人ばかり隠れていたが、下士官
が「赤ん坊を泣かせるな」と命じて「泣かせるなら部下に殺させる」と言い、それに抗議し
て洞窟を出て行った一人の母親以外、全員が自分で赤ん坊の首を絞めたり兵隊に手伝っても
らい殺した。民間人の投降も許さない日本兵。

米軍第4海兵師団レポートによれば「日本兵が民間人を殺している」と記録に残っている。
投降することも許されず、追い詰められた民間人。

また、ある女性は語る。4~5歳の男の子をつれたおじさんが「いい子になるからやらないで」
と泣くその子の首を絞めていた。しかし、その男の子はしばらくすると息を吹き返し、おじ
さんはその子を連れてその場を離れ、暫くすると一人で戻ってきたという。

岸壁で幼子を抱き、身を投げようとした女性は、足首をおばあさんに捕まれ思い留まったと話す。
また戦前、福島県から渡ったサトウキビ農家の娘だった女性は、重い記憶を泣きながら語る。
米軍に追われ、300人以上の住人が逃げ込んだ洞窟で、当時6歳だった女性も家族7人で避難して
いた。ここでも身内同士で命を絶つ凄惨な光景が繰り広げられた。岩に子供の頭をぶつけて
叩きつけて殺し、みんなそのあたりに捨てたという・・・。

「首は飛んでる 手はぶら下がってる 足はぶら下がってる 内臓は見える」
「忘れない私は」と現地を訪ねて涙ながらに語る。一家はこの場を離れたが、飢えて衰弱しき
った生後6か月の妹は残していかざるを得なかったという。

彼女は妹の慰霊をし、島の先住民に日本兵が行った蛮行を詫びた。

これらの話を聴いた後しばらくの間、重苦しい気持ちのやり場もなくなり、ブログにもそれを
記さなければと思いつつも心がそれを拒むというジレンマに陥いった。そして、録画した映像
はそのままになってしまった。

そんな記事を書いて誰が読むのだろうと思うが、デッキの録画容量は残り少なく、これを削除
してしまうと、実体験ではないために私の記憶の中からも消え去るのは確実だろう。
だから、力を振り絞って今記すことにした(大袈裟wでも、本当に手首がツライ;)

実際、こういう記事は人気もなく、落差が大きい(笑)↓ かと思えば、過去のあるシリーズ
番組の記事では、再放送されるたびに瞬間的にアクセスが100位以内になったりもするから驚く;

 

だけど、こういう記事を残さなければという思いは燻り続ける。これらの証言をした多くの方
々が、当時まだ子供だったり、若い母親だったけれど、既に亡くなられたり、認知症になられ
たりしている。どうか、忘れずに語り継がれますようにと願いつつ、乱文になり申し訳なく;


それから、もう一つ衝撃だったのは今年12月に判決がでるという「冤罪の深層」で知った事件。
警察内部からの告発により判明した、公安組織の「ある部署」を維持するために作り上げられ
たという「でっち上げ」。これにより無実でありながら検挙された中小企業のトップ3名のうち
の一名は、拘留中に病気のために亡くなったという。

これを、日曜の夜9時というゴールデンタイムに放送したNHK総合の心意気を買いたい。
これを判決3か月前に多くの国民に知らしめて、警察内部の腐敗を暴いてみせた勇気にも
ややNHKを見直したかも。
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「総裁選は権力闘争だ」に呆れる

2021-09-24 | 社会問題・政治関連
毎日、自民党の総裁選がらみのニュースや討論に少々うんざりしている。   中でも、
麻生氏が度々「選挙は権力闘争だ」と、公の場で堂々と発言しているのを見るにつけ、これ
がつい口をついて出たのではないことが判る。どちらにしても本音であることは間違いない
が、いくら本音でも、政治を司る人が決して言ってはならないはず。

つまりは国民のために政治家をやっているのではなく、「自分の権力を誇示したいがために
政治家になったと公言」しているも同然。確かに理想論だけでは政治の世界は渡り歩けない
のだろうけれど、基本的に政治家は「国民のために働く人」でなければならないはず。

なのに、政治家としての「使命」や「理念」「信念」といったものも明確に示さないで、ま
るで「自分の権力のために動くことを恥とも思わない」この発言には呆れてしまう。

ジャーナリストの「田崎氏」も同じように、度々テレビ番組などで「政治は権力闘争」だと
発言していて、苦笑してしまう。以前彼が「政治家の仕事は会食」と発言し批判されたこと
を受けて、朝日新聞のインタビューに「ショックだった」と答えた時、改めて彼の意識の低
さに驚かされた。(以下、その時のやり取りから抜粋)

「政治家は会食するのが仕事です、仕事が会食みたいな商売なんです、と言いました。そう
したら、視聴者から番組にLINEで数千件もの質問が殺到したのです。ショッキングな経験で
した」 「僕は42年間も政治取材をしてきましたが、自分にとって当たり前だったことが、
視聴者にはとてもおかしなことに映っていたのです。」
 ――具体的に何がショックだったのでしょうか。
「一番ショックだったのは『リモートでもできるんじゃないですか』という声でした。僕の
考えでは、政治という営みには会食をすることが不可欠だったからです。会食する最大の目
的は、互いの人間関係を深めることです」
 ――人間関係を深めなければできないものなのですか。
「そうです。『政治家は政策を競い合え』『政治家は政策ベースで動け』と説く人が多いで
すが、現実の政治家は政策では動いていません
「政治は人間が動かしています。そして人間を動かすのは感情です。他人の感情を、自分に
プラスになるように育む。それが政治家にとっては大事な仕事
になるのです」
「食事を重ねることで人間関係を築いていく。今の政治家で言えば自民党幹事長の二階俊博
さんや総理の菅義偉さんが、そういう努力をひたすらやってきた人たちです」
 ――人間関係や人間性がカギになるような、政治特有の理由はあるでしょうか。
政治って闘いなんですよね。権力闘争です。そして権力闘争をし続ける上で大事なのが『こ
いつは信頼できるのか、できないのか』です。闘いを現実に動かすのは政策ではなく、『こい
つなら一緒にやっても大丈夫だ』という感情と『こいつにはこういう借りがある』という打算
です


彼の見てきた世界では当然のことであったのだろうが、ジャーナリストとは本来、こういう
政治家の姿勢を批判すべき立場のはず。 彼が「御用ジャーナリスト」の筆頭に挙げられる
のも当然だと思う。この人が登場する限り、ワイドショーなど見る意味なし。

ただし、9月6日のモーニングショーは見応えがあった。総裁選に絡み「経産省は原発がやり
たいので」と言い切り、玉川氏はきっぱり「基本、自民は右翼なんですよね」と発言ww
(オイオイ、そこまで言っていいんかい)と思ったが、朝日新聞を「左寄り」だと忌み嫌う
人たちに対する、彼なりの勇気ある批判なのだと思う。

そもそも新聞とは、社会のあらゆる不正を暴き批判するのが最も重要な役割の一つだ。
少なくともジャーナリストを名乗るのであれば(玉川氏ほどではなくとも)それだけは死守
すべきかと。

ペシャワール会でアフガンに貢献した中村哲さんは「彼らにとって必要な物は何かというの
を探り、彼らの生活スタイルや文化をそれなりに尊重しないと、力づくで抑えてもかえって
倍の形で跳ね返ってくる。それは決して戦車や武器では解決しない」と言い、一緒に汗を流
して支援した。これは、全ての国の政治家にこそ、求められる姿勢だと思う。

・・ああ、こんなことやってる場合ではないのにww 福太郎~~ご飯食べて~~(涙)
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