森の中のティータイム

離婚を経験し子供達も独立 
暮らしの小さな発見をノートに。

究極の愛

2009-04-12 | マイケル・ジャクソン
あまりにも美しい天気に恵まれた昨日、土曜。
急いで家事を済ませて、姉と二人新緑の森に出かけた。

4月初旬にして、むせ返るような草いきれの漂う森の中、
ふんだんに山菜が混ぜ込んである姉の結んだおにぎりに
舌鼓を打つ。美味しい空気に手作りのお弁当という贅沢!

というわけで、昨日の新聞を今朝読んだ私(笑)
土曜版には 「悩みのるつぼ」という、それ程深刻とは
思えない人生相談の欄がある。

今回は30代の既婚男性から、「職場の既婚女性との恋愛に
歯止めがかけられそうにない」という悩みだった。
それに答えた上野千鶴子さんの答えが面白くて、笑ってしま
ったのだが、「こういうときには、悪いことは言わないから
おやめなさいと言って止めたら後からうらまれるでしょうし、
かと言って、仕方ないから妻にわからないようにおやんなさい
と言えば、いずれはそれもうらまれるでしょう。そんなシナリオ
にはうかうかとのせられませんよ」と、始めにかわした後、

「恋愛ほど、自分について学べる場所はありません。
自分の欲望、愛着、献身、未練、嫉妬、ずるさ、エゴイズム、
それに孤独。ただし学ぶためには高い授業料を払わなければ
なりません。 (中略) 人生もハイリスク・ハイリターンか、
ロウリスク・ロウリターンのどちらがよかったか、判定するのは
あなた自身。迷うのも楽しみのうち。自分の器に見合った選択を
すること」と続く。

確かに(笑)
誰かに悩みを相談する人の殆どは、自分が気に入る答えを与え
てくれそうな相手に相談する傾向にある。
叱って欲しいときは、叱ってくれそうな人に。
励まして欲しいときには、プラス思考の人かイエスマンに。

でも、こと不倫に関しては誰にも相談しない方がいい。
どう転んでも相手に責任を押し付けるから。そういう意味で
上野さんの回答はとてもいいと思った。

偉そうなことを言っても、私自身、相談は受けてももちろん
不倫の経験などない(笑)

夫だった人と6年付き合って結婚するまでの間には、他に
好きだと言ってくれた人や憧れの人から告白されるという
天にも昇るような気分を味わったこともあるし、プロポーズ
してくれた人もいた。

でも、離婚以後、私の中で何かが変わったのだ。
至上の愛は、男女の恋愛にはないという真実を知ってしまったのだ。
後に残るのは、上野さんの仰るように「ずるさ・エゴイズム・孤独」
が殆ど。

何も求めず、求められず、ただただ存在してくれるだけでいい。
難しいだろうけれど、そういう愛の形こそが、私は美しいと思う。


胸を張って言える無償の愛は、子供たちへのものくらい(笑)
離婚直後こそ「私がしっかりしなければ」と、力みすぎるくらい
肩に力が入りそうになったけど、幸い私には助けてくれる身内や
友人がいたし、当時偶然出合った存在が、いつも励ましてくれたお陰で、
子供とも密着し過ぎず居られた。

この人にも私は
「ただ生きていてくれればいい」と、思える。

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