森の中のティータイム

離婚を経験し子供達も独立 
暮らしの小さな発見をノートに。

難しいけど、大事な話

2011-11-04 | 番組
昨日のテレ朝の番組で、近頃また支給年齢引き上げの検討で騒がれている
年金制度について取り上げていた。
私はどう考えてもあまり貰えそうじゃないし、直接関係ないかもしれないけど
子供たちの将来に関わることなので最後まで観てしまった。

かなり前から「日本の年金制度が近い将来破たんするかもしれない」と囁かれ
その理由が、少子高齢化により納める側の現役世代が少なくなったことで
大勢の受給者を支えきれなくなることが予想されるためだと言われている。

そもそも「積立方式」で始まった年金制度が、なぜ「働く現在現役の人が払い込んだお金を
現在の高齢者に支給する仕組みの賦課方式」に移行してしまったのか、
番組でその説明をしていた。

年金制度が始まった頃の日本は、高度成長の兆しも見え、老人に比べ
働く世代が圧倒多数だったことで、当然、積み立てた年金は貯まり
巨額となったそれらを安易な運用に向けたことと、支給額を「大盤振る舞い」
で引き上げていったことが原因で、実質残るべき「お金が足りなくなった」
ということらしい。

しかし官僚はじめ、国としてもそれを認めるわけはなく、「賦課方式」に
いつの間にか移行して、足りなくなった理由を「少子高齢化」にすり替えて
いるという。

それがこれまでの「払った金額よりも多くもらえた世代」と、これからの
「払った額よりも受け取り額が大幅に下回る世代」との、総支給額で
およそ五千万円程の開きがでる「世代間格差」を生むことになるという。

それなら「タンス貯金」の方がましだと、スタジオでも声が上がっていたが
もはやそれを改善することは不可能かと言えばそうではなく、今この時点でも
「積立方式」に変更すれば、まだ間に合うというのだ。


これも、今日Mariaさんがその日記で、地面に「蓋をした」と表現されていた
「ところ構わず施されたアスファルトの舗装」と、共通する。
先を見据えず場当たり的な対処をしてきたこれまでの国や官僚の方針に、
ツケを払わされるのはいつもその後の世代なのだ。
少し考えれば「直観」でわかることなのに。
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