森の中のティータイム

離婚を経験し子供達も独立 
暮らしの小さな発見をノートに。

謙虚さとプライド

2011-11-15 | 思い・つれづれ
日曜日、姉と二人で市内の(よく行く)観光地に出向いた。
イベントがあったためかいつもより人出も多く、ベンチに腰かける余裕も
ないまま、昼過ぎにようやく昼食を摂ろうと「うどん屋」に入った。

これまで何度か食事をしたこの店は、観光客で賑わうこの地ではまあまあの
穴場だと周囲にも教えていた。けれども最近は満員状態が多く、この日も
入口で「ご案内します!」の掛け声に少し待たされた後、入り口そばの
騒々しい二人掛けの席に案内された。

席に着き、注文の品を告げた直後、喉が渇いていた姉がつい持参していたホルダーから
ペットボトルの水を一口飲んだ。
その途端、カウンターから店主らしき40歳くらいのやや長髪の男性が飛び出してきて
「当店は飲食物の持ち込みは一切お断りしているので、おやめください!」と大きな声で
勢い込んで注意された。

姉がびっくりして「すみません。でもこれは家から持ってきたものでただの水なんですが」
と返すと、「水なら出しますから止めてください」と言って、またものすごい勢いで
カウンターの中に戻っていった。

数年前に急な血圧上昇で倒れ、救急車で運ばれてからの姉は、ウォーキングや
外出先でもこまめに水を摂るという努力で、何とか健康状態を保ってきた。
飲み水は鹿児島から毎月送ってもらっていて、それ以外は殆ど口にせず、
今では私にも手配してくれている、その水だった。

その水が、持ち込んだ飲食物にあたるという認識は姉にはなく、もちろん二人とも
そういうマナー違反をするつもりもしたことも、ないのは言うまでもなく。
もちろん、いくらサービス業でも、客の失礼な態度にへつらうべきだとは言わない。
客側も店側のプライドを踏みにじるような横柄な態度があってはならないと思っている。

それにしても何故、それを言う前に「お客様まことに申し訳ありませんが」の一言を
加えることができなかったのか。
不愉快ではあっても、こちら側に「認識がなかった」ということは、静かな受け答えで判ったはず。
明らかに最近横行するアジアからの観光客の、けんか腰での開き直りとは違うことも。

一口飲んですぐにふたを閉めボトルを仕舞った姉に対して、わざわざ大勢客の待つ前を
横切りカウンターから出てきてまで注意したこと。ただの自宅から持参した水だと
分かった時点で、「そうでしたか。大変失礼しました」と店側が引き下がるべきでは
なかったかと思う。
いくら引っ込みがつかなかったとはいえ、その態度は経営者としてもあまりにも
大人げなく尊大ではないかと。

周りの客が注目している中、姉は「○ちゃん、食べる気がしないから出よう」と言う。
私ももちろん気分が悪かったが、「あの店主のことやん、注文しただろうって言うかもよ」
と、なだめて早々に食事を済ませ引き上げることにした。
けれども、元々気が強く、理不尽なことに対して一言言わずにはおれない姉のこと。
支払いの際に一言言わねば気が済まないと言うのを止め、「私が言うから」とレジに進んだ。


「たとえば病気によるもので、他の飲み水を避けている場合もダメなんですか」とレジで尋ねた。
するとまた例の店主が女の子を遮ってあらわれ、「レジの人間に言わないでください!
私が言ったんですから!」と、けんか腰。

私はこれまで店員さんに対しても「庇うこと」はあっても抗議したりしたこともない。
この店のバイトの子たちは皆若かったが特別失礼だったわけでもなかったし、
レジの高校生らしき女の子にも強い口調で言ったわけではない。
ただ、姉の血圧をこれ以上あげたくないことと、私自身も食事を台無しにされたことで
客の立場から一言、納得できない旨を説明したかっただけ。

「それでは言います。そういう場合でもお水さえだめなのでしょうか?」
即座に「そうです!」と返す店主。
「そういうことを、これまで他のお店で言われたことがないのですが」
「入口に書いてますから!」とまた返されたので、「入口にそう書いてあるのですか?」
たぶん入口に小さく「店内への飲食物の持ち込みは固くお断りいたします」というアレが
普通に貼ってあるだろうことは想像もついたので「でもそちらには薬を飲むための水も
ダメとは書かれていませんよね?」と私もついムキになる。

「だから、入店の時に言ってもらわないと。」と、またまた店主。
「それをどこで言うんですか」と尋ねた。するとまた即座に「入口で」
「それでは入口で申告しなきゃいけないんですか」と言えばまたまた「そうです!」と。
あの時、席についてそこまで説明させてもらえなかったじゃないかと思った私は
こんな横柄な店主を相手に、これ以上の問答はますます嫌な気持ちになると判断し
「そうですか。分かりました!」と、店を後にした。

翌日、会社の同僚の女性にその話をした姉から、更に驚くことを聴いた。
「少し前、その店にその同僚も子連れで入り、乳児の子供にベビーマグに入れた白湯を
飲ませていたら、同じことを注意され、気分を害した旦那さんが怒って食事もせずに出た」
という。そして彼女から「○○さん、どうしてすぐに出なかったんですか!!」とも言われたらしい。

怒りは怒りを生むとは知っている。 あんな店主を相手に、こちらも大人げなく
思いがけず嫌な思いを増大させてしまったと、その後反省することしきり(笑)
さらにその後、店主のツイッターやブログから、最近好きなバイクでツーリングにも行けず
体調が優れないらしきことも判明。

あんな店主でも少し同情し、店員にとばっちりが行くことは避けようとしていたし
そこだけは感心・・と思っていたら、「店員」の中に高校生の娘もいるということがツイート
されていて、ではほかの店員さんもそのお友達だったのかと思い当たる。
父としての威厳を保ちたかったのかぁ。なるほど~。

でも、自分が間違ったと判断した時点で人に頭を下げることは、上に立つものとして
決して恥ずべき行為ではないし、ましてや娘の前でそういう無礼な態度を見せたことの方を
恥じるべきだと思う。


優れた経営者なら、謙虚さをもって自分の道をひたすら精進すること。
そして、「プライド」とはそこから生まれるものだと、私は信じるけどな。

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小太郎は夜だけ喧嘩を避けるために福太郎と部屋を分けている。
寒い玄関側の部屋で寝る小太郎のために、2ウェイのベッドを購入したら
福太郎が独占して動かない

仕方なく、毎月届く(上の記事にも出てきた例の)水の箱(以前も登場)を利用して
作った小屋に、暖かカバーを手作り。箱は汚れたらすぐに捨てられるし、これ自体も
ビニールコーティングされていてとても暖か。

 

不要になったカットソー素材の衣類をリメイクして。


ほとんどTシャツやレギンス類なので、ウエストゴム部分は底に利用して
洗濯の時、取り外し易くしてみた 前面は穴を空けやすく、フェルト素材で

 

 

 

小太郎、すぐに気に入り イン!

と、ところがまた福にいちゃんがやってしまった!

     
 
ひやー;;角がどうしても気になる男・・!(笑)

      
 
福にいちゃん、小太郎に嫉妬してるんだろうか。
冬用の君のベッドを、まだ出してなかったもんね。
寂しかったのかも・・ ごめんね。
ササミまたたっぷり冷凍しておくからね(笑)

     



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