森の中のティータイム

離婚を経験し子供達も独立 
暮らしの小さな発見をノートに。

お盆は映画とドラマで

2020-08-14 | 映画ドラマ
北九州にも夏の風物詩「関門花火大会」があり、毎年テレビ中継や市外からも大勢の人が見物に
来るが、コロナの影響で今年は中止だとか。私は人混みが苦手で花火大会には行かないから、
それがさほど残念だとは思っていなかった。けど。

昨夜夕飯の後、たまたま運動不足解消に家の周囲を歩いていたところ、大きな音が響き、それが
「花火」だとしか思えず、住んでいる建物の上階に上がって確かめてみた。いつもより低い位置
だけれど、まぎれもなく花火だ。時間にして数分だったけれど、なぜかジーンと胸が熱くなった。

調べてもどこにも主催者などの表示がなく、一部の地元掲示板にだけ数人が「花火だ」と記して
あった。どこかの誰かが個人で上げたのだとしたら、それはたった5分でも大きな費用の負担だっ
たろうと思う。

この数か月で世界が一変してしまったからこそ、「不要不急」の娯楽は避けなければならない今
だからこそ、特別な思いで「それ」を打ち上げたのかもと思う。
こんな醒めてひねくれた私でさえ、希望への「祈り」ともとれるその心意気に、胸に熱いものが
こみ上げたのだろうか・・。
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たまたまテレビでやっていた「私の中のあなた」。昔観て大泣きした記憶があるけど細部を忘れて
いたので、二度目だけど観賞。以下原作のあらすじ↓(wikiより抜粋)

アナ・フィッツジェラルドの姉ケイトは2歳のとき、急性前骨髄球性白血病を患う。しかし両親や
兄の白血球の血液型であるHLA型は、ケイトと適合しない。ドナーを必要とするケイトのために、
受精卵の段階で遺伝子操作を行ない、デザイナーベビーとして生まれてきたのがアナであった。

まずはドナーへの負担がない臍帯血移植を行うが、その後もケイトが輸血や骨髄移植などを必要と
するたびに、幼いアナは過酷な犠牲を強いられてきた。13歳を過ぎたアナは、ついに片方の腎臓の
提供を求められる。ところがアナは提供を拒み、辣腕弁護士キャンベルを雇い、両親を相手取って
訴訟を起こす。

(以後、ネタバレになるので観ていない方のためにここまでにします)

またwikiによると、映画では省かれている原作の内容として、
兄ジェシーは、兄妹の中で自分だけ存在を無視されがちであったことから、家出して麻薬や放火な
どに手を染める非行少年となっていた。あるとき消防士である父ブライアンは、息子のジェシーが
放火の犯人であることに気づくが、事件を隠蔽した。やがてジェシーは更生して警察学校を卒業する。

弁護士キャンベルは若い頃にてんかんを発病し、自分に付き合わせるわけにはいかないという彼なり
の思いやりから、事情を伏せて当時の恋人と別れていた。以来、病気のことは両親にさえ隠し通して
おり、介助犬(キャンベル自身にもわからない発作の予兆を捉え、吠えて知らせる。それによりキャ
ンベルは発作に備える時間的余裕を持つ)を連れている理由について人に問われても明確な説明をせ
ずにいる。物語の終盤、裁判中に介助犬が発作の予兆を知らせるが、キャンベルはアナの極めて重要
な証言を聞き逃すまいとするあまりに休憩を取らず、法廷内で発作を起こす。それによりかつて恋人
であったジュリア(裁判所が任命したアナの訴訟後見人)は彼が自分との別離を選んだ本当の理由を
知る。

・・・・というように、話は主人公のアナだけに留まらず、周囲の人々の人生も描いているが、何よ
り映画と原作が違うのは結末の逆転だと思う。こちらを読んで驚いたのは私だけではないと思う。
ただこの結末なら、今一つ納得できなかった「私の中のあなた」というタイトルが、腑に落ちる。

姉のケイト役は、大好きだった海外ドラマ「ミディアム」の長女役の女優さんで、けして美少女と
いうわけではないけれど、演じる時の表情がとても美しく、その豊かな表現力にはいつも感心して
しまう。今回も大いに彼女の演技に泣かされた感あり。私があまりにも泣くので、猫がビックリし
て私の顔を見つめていたほど(笑)

もう一つ、胡散臭い役をやらせたらピカイチの「ジャック・ブラック」主演「スクール・オブ・ロッ
ク」を、これもたまたま放送していたテレビで「再度」観た。
生徒のTシャツの胸には「RAMONES」の文字。懐かしいツェッペリンの「移民の歌」や、いきなり
生徒に演奏させる「ディープ・パープル」の「Smoke on the water」など、劇中で流れる音楽や演奏
される曲が聞き覚えのある曲ばかりで、実に「単純」に楽しんだ。

高校生くらいの頃だったかな「Smoke on the water」を初めてラジオで聴いた時、そのイントロ部分
が、ジミヘンの最もメジャーな曲「Purple Haze」の印象的なギター演奏に似ていると思った。
・・・もしかしたら、「Deep Purple」という名も、ここから頂いたのかもと。

病と闘う家族の物語に涙が止まらない私と、おバカで呆れるほどポジティブな映画音楽に、縦ノリ(!)
のオバサン(笑)、どっちも「私」なのだから不思議~^^;
さて今夜は、再放送を録った「マンゴーの樹の下で~ルソン島、戦火の約束~」を観ようか。
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