森の中のティータイム

離婚を経験し子供達も独立 
暮らしの小さな発見をノートに。

「ファインド ミー」に垣間見る「マイケル」のレガシー

2020-10-17 | マイケル・ジャクソン
昨夜放送のドラマ「ファインド・ミー」では、主人公たちのバレエ仲間で作った「ブロック」
というグループが、ヒップホップのチーム対抗のイベントに出場することになっていた。
結果、彼らが優勝するのだが、私が見る限り、ライバルチームの方が優れていたような(笑)

最大のライバルチームのセンターで踊る彼のダンスは、マイケルの影響を強く受けているよう
に、感じられた。多分、長くマイケルのダンスを観てきた人には判ると思うが、ブレイクダン
スやヒップホップを加えたスタイルではあるが、その原型は紛れもなく「マイケル・ジャクソ
ン」のものだと。

 

 

 



高速回転のターンを決めた後に、股間に手をやりうつむき加減で帽子を押さえるポーズ、そし
てキレッキレの脚と肩の動きとステップが、素晴らしかった☆

それでもこうやって画面をキャプチャーしようと動きを止めて観ると、感じることが。
それは、マイケルはどこを切り取っても「絵」になったこと。まるでそのシーンだけ決めポー
ズをとったかのような、美しさ。これは、かつて私自身、彼の絵を求められて描こうとする際
に、映像の一コマ一コマを動かしてどのシーンを描こうかと探していて驚かされたこと。

肩と首、腕と上半身そして脚。その全てが美しく連動しつつ、単なる「キレ」という言葉で
は表せない素早さでリズムを刻み、なのに全体が滑らかなのだ。誰がどう真似ようがそれだ
けは彼にしかできない気がする。

あれは才能だけの問題ではなかったと思う。自らを「リズムの奴隷」と呼んだ、彼独自のも
のだった。それでも、彼は謙虚にも「フレッド・アステア」や「ジーン・ケリー」の名をあ
げて「彼らから学んだ」と称えた。だからマイケルも、彼を敬愛してその道を目指した後輩
たちに惜しみなく伝授したのだと思う。

余談だけれど、絵を描く人の多くは「踊る人」を描いてきた。
ドガを始め、ルノアールも、ピカソもそうだ。「動きのある肢体」を描くことは、(ダヴィ
ンチのような解剖学的な視点までいかなくとも)人体構造を正確に把握できるし、それなし
では人物を描く基礎が培われない気がする。だから私たちは長い時間をデッサンに費やし、
絶えずクロッキーをするのだが。

そして、彼らはやはり最も美しく体のラインを強調できるのはダンサーたちのそれだと感じ
てきたと思う。なので単に趣味で絵を描くだけの私も、彼ら彼女らの動きに魅せられてしま
うのだと思う。そしてその中で、私が最も魅せられたのがマイケル・ジャクソンという人。

いつか彼を超える人が表れるかな・・期待をこめて☆


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