最近、お気に入りに入れていたあちこちのサイトやブログを覗いて「思うところ」があり、
次第に遠ざかりたい気持ちになっている。
尊敬する作家で評論家の女性曰く、なぜ戦争がなくならないかというと、男性の多くは生ま
れながらにして「戦いたい」という本能をもっていて、そのせいで幼少から武器のおもちゃ
を自然に手に取るのだと持論を展開した。殆どの男性は理性でそれを抑えているとも。
半信半疑だったが、それをいみじくも今、感じている。
私たちが若い頃、ジョークで「中東の紛争や戦争の渦中にある国の国技は、戦争」と揶揄し
て笑っていた。あの時代は、逆に平和だったのだろうと思う。あの頃は戦犯として刑に服し
ていた人たちはおよそ3年で「ある意向の元に」出所し、息をひそめていたことも知らなか
った。だけど、彼らの思想は脈々と受け継がれていたことを、安倍政権時代に知った。
たとえ「守りたいもののため」という名目で始まった戦争であるとしても、結局は多くの犠
牲を払うことになるのは、歴史から見ても明らかだ。様々な歴史資料を読めば、そこに突入
する前に自国内でどのような力が働き、どのような勢力が増大して国民の意識を「戦い」に
向かわせ戦争に至ったかを垣間見ることが出来る。
先日NHKで再放送された「倫敦(ロンドン)ノ山本五十六」は、太平洋戦争から80年経ってそ
の知られざる真実の一部を、ドラマとして仕立てていた。ドラマでは、終戦直後の東京で富
岡定俊(海軍軍人)が、海軍の公文書を収集する中、山本五十六に関する極秘文書を発見す
るところから始まる。
その中には真珠湾攻撃の作戦を指揮した海軍提督・山本五十六の、そこに至るまでの苦悩と
葛藤があったことが記されていた。新発見の極秘文書に基づき彼が国民から「英雄」と呼ば
れるようになる以前、海軍という組織の中でもがき続けた苦悩と真実とは何か。
ロンドン軍縮会議の予備交渉で、海軍の理想を追い求め英語が堪能との理由で「首席代表」
を命じられた五十六は、海軍兵学校の同期であり断固戦争反対の堀とは親友であった。彼は
「軍備拡大」を求める風潮が強まる海軍にあって、山本に「戦争を避けることの重要性」を
説き続けた。
五十六は軍縮を受け入れられぬ「海軍の意向」と、立場は違っても堀同様に自らも望む「戦
争回避」の道の狭間にあって、交渉を引き延ばしていた。しかし、海軍の強硬な意向を受け
軍縮を受け入れず交渉は決裂。
そして、帰国した五十六は「強国の圧力に屈しなかった英雄」として祀り上げられ、その後
真珠湾攻撃を指揮するに至るまでになる。ドラマでは五十六自身がそれを望んだわけではな
かったように描かれていたが、その部分は発見者の感想でしかなく、真相は不明だ。出世欲
もなかったとは言えない。
当時の偏った報道のせいもあるが、国民を戦争に向かわせるのはいつの時代も「国の威厳を
守るため」という名目を振りかざす「愛国者」の人たちの意向に動かされる。
そこには、美名のもとに戦争を始め、たとえ勝っても結局は多くの国民の犠牲を伴うことを
も厭わないある種の「感情の誘導」がある。
そしてそれは今も形を変え、ネット上で、主に戦後生まれの「普通の人々」の意識の中にも
息づいている。それはある意味、安倍政権時代に顕著になった「ネトウヨ」の働きによる「
功績」なのかもと思う。
私の父は生前「日本船舶振興会」のテレビコマーシャルで笹川元会長が「人類は兄弟」みた
いな発言をするのを見るたび、「や●ざの親玉、右翼の親玉だから信用するな」と言った。
当時は新聞記事にもならなかったので詳しくは知らず、
今回の統一教会騒動の記事の一つで、
思いがけずそれが間違いじゃなかったことも確信した。もっとありますが;
今回の騒動で二分したかに見える「安倍擁護派」と、私のような「真逆」の意見を持つ者。
擁護する人には男性が多く、彼らはそうでない人を「お花畑」とか「平和ボケ」と見下す
発言をしている。が、中には私よりも一回り以上年上の「聡明だと思われた女性ブロガー」
のお一人が、彼らと同じようなことを言うのには、少なからずショックを受けている。
元来女性とは、総じて「安定を愛し、現状を維持したい」傾向を持つ者だと、冒頭の女性も
言っていたし、私も一様には言えないがそういう傾向だと認識していた。(そういう意味で
は●市氏は不思議な存在w周囲の男性に媚びているように見えて仕方ない)
けれども、この件で明らかになったことをみて、「安倍信仰」をやめた人もいて、やはり、
物事をどう捉えるかにかかっているのだなぁと。
ご本人の尊厳を損なうので言わないけれど、どれだけ坊ちゃんで世間知らずだったかのエピ
ソードには事欠かない。
オリビア・ニュートンジョンと、デザイナーの三宅一生さんが亡くなった。彼もまた被爆者
の一人であり、核廃絶を訴えるお一人だった。私はこの方のプリーツ以前のドレープの美し
さを活かしたデザインが好きだったので、一時代の終わりを思い、寂しい。彼の尽力により、
オバマさんが広島を訪れたということは今回初めて知った。
世界の強国が、どう説明して「核をもつ」ことを正当化しようが、私はそれが平和を保つと
は思わない。能天気と言われようが、一周回って結論はいつもそこにたどり着く。
自国のことだけではなく、地球規模で考えればそこにたどり着くのだ。
「平和ボケ」大いに結構。その逆がいいはずがない。人類が知恵を働かせ、出来得る限りの
策を講じ、そのための努力を尽くすこと、そのうえで譲れない部分においては、対する国と
の交渉や話し合いを幾度となく重ねるしかない。それをハナから小ばかにする風潮の方が問
題だと、私は思う。五十六は、強国には屈しなかったというが、つまりは、自国の軍に屈し
たのだと思う。
次第に遠ざかりたい気持ちになっている。
尊敬する作家で評論家の女性曰く、なぜ戦争がなくならないかというと、男性の多くは生ま
れながらにして「戦いたい」という本能をもっていて、そのせいで幼少から武器のおもちゃ
を自然に手に取るのだと持論を展開した。殆どの男性は理性でそれを抑えているとも。
半信半疑だったが、それをいみじくも今、感じている。
私たちが若い頃、ジョークで「中東の紛争や戦争の渦中にある国の国技は、戦争」と揶揄し
て笑っていた。あの時代は、逆に平和だったのだろうと思う。あの頃は戦犯として刑に服し
ていた人たちはおよそ3年で「ある意向の元に」出所し、息をひそめていたことも知らなか
った。だけど、彼らの思想は脈々と受け継がれていたことを、安倍政権時代に知った。
たとえ「守りたいもののため」という名目で始まった戦争であるとしても、結局は多くの犠
牲を払うことになるのは、歴史から見ても明らかだ。様々な歴史資料を読めば、そこに突入
する前に自国内でどのような力が働き、どのような勢力が増大して国民の意識を「戦い」に
向かわせ戦争に至ったかを垣間見ることが出来る。
先日NHKで再放送された「倫敦(ロンドン)ノ山本五十六」は、太平洋戦争から80年経ってそ
の知られざる真実の一部を、ドラマとして仕立てていた。ドラマでは、終戦直後の東京で富
岡定俊(海軍軍人)が、海軍の公文書を収集する中、山本五十六に関する極秘文書を発見す
るところから始まる。
その中には真珠湾攻撃の作戦を指揮した海軍提督・山本五十六の、そこに至るまでの苦悩と
葛藤があったことが記されていた。新発見の極秘文書に基づき彼が国民から「英雄」と呼ば
れるようになる以前、海軍という組織の中でもがき続けた苦悩と真実とは何か。
ロンドン軍縮会議の予備交渉で、海軍の理想を追い求め英語が堪能との理由で「首席代表」
を命じられた五十六は、海軍兵学校の同期であり断固戦争反対の堀とは親友であった。彼は
「軍備拡大」を求める風潮が強まる海軍にあって、山本に「戦争を避けることの重要性」を
説き続けた。
五十六は軍縮を受け入れられぬ「海軍の意向」と、立場は違っても堀同様に自らも望む「戦
争回避」の道の狭間にあって、交渉を引き延ばしていた。しかし、海軍の強硬な意向を受け
軍縮を受け入れず交渉は決裂。
そして、帰国した五十六は「強国の圧力に屈しなかった英雄」として祀り上げられ、その後
真珠湾攻撃を指揮するに至るまでになる。ドラマでは五十六自身がそれを望んだわけではな
かったように描かれていたが、その部分は発見者の感想でしかなく、真相は不明だ。出世欲
もなかったとは言えない。
当時の偏った報道のせいもあるが、国民を戦争に向かわせるのはいつの時代も「国の威厳を
守るため」という名目を振りかざす「愛国者」の人たちの意向に動かされる。
そこには、美名のもとに戦争を始め、たとえ勝っても結局は多くの国民の犠牲を伴うことを
も厭わないある種の「感情の誘導」がある。
そしてそれは今も形を変え、ネット上で、主に戦後生まれの「普通の人々」の意識の中にも
息づいている。それはある意味、安倍政権時代に顕著になった「ネトウヨ」の働きによる「
功績」なのかもと思う。
私の父は生前「日本船舶振興会」のテレビコマーシャルで笹川元会長が「人類は兄弟」みた
いな発言をするのを見るたび、「や●ざの親玉、右翼の親玉だから信用するな」と言った。
当時は新聞記事にもならなかったので詳しくは知らず、
今回の統一教会騒動の記事の一つで、
思いがけずそれが間違いじゃなかったことも確信した。もっとありますが;
今回の騒動で二分したかに見える「安倍擁護派」と、私のような「真逆」の意見を持つ者。
擁護する人には男性が多く、彼らはそうでない人を「お花畑」とか「平和ボケ」と見下す
発言をしている。が、中には私よりも一回り以上年上の「聡明だと思われた女性ブロガー」
のお一人が、彼らと同じようなことを言うのには、少なからずショックを受けている。
元来女性とは、総じて「安定を愛し、現状を維持したい」傾向を持つ者だと、冒頭の女性も
言っていたし、私も一様には言えないがそういう傾向だと認識していた。(そういう意味で
は●市氏は不思議な存在w周囲の男性に媚びているように見えて仕方ない)
けれども、この件で明らかになったことをみて、「安倍信仰」をやめた人もいて、やはり、
物事をどう捉えるかにかかっているのだなぁと。
ご本人の尊厳を損なうので言わないけれど、どれだけ坊ちゃんで世間知らずだったかのエピ
ソードには事欠かない。
オリビア・ニュートンジョンと、デザイナーの三宅一生さんが亡くなった。彼もまた被爆者
の一人であり、核廃絶を訴えるお一人だった。私はこの方のプリーツ以前のドレープの美し
さを活かしたデザインが好きだったので、一時代の終わりを思い、寂しい。彼の尽力により、
オバマさんが広島を訪れたということは今回初めて知った。
世界の強国が、どう説明して「核をもつ」ことを正当化しようが、私はそれが平和を保つと
は思わない。能天気と言われようが、一周回って結論はいつもそこにたどり着く。
自国のことだけではなく、地球規模で考えればそこにたどり着くのだ。
「平和ボケ」大いに結構。その逆がいいはずがない。人類が知恵を働かせ、出来得る限りの
策を講じ、そのための努力を尽くすこと、そのうえで譲れない部分においては、対する国と
の交渉や話し合いを幾度となく重ねるしかない。それをハナから小ばかにする風潮の方が問
題だと、私は思う。五十六は、強国には屈しなかったというが、つまりは、自国の軍に屈し
たのだと思う。
ドラマは観ませんでしたが、山本と堀については以前にドキュメンタリーを観て知りました。組織に個人が物申すことの難しさはわかりますが、非戦を願うなら徴兵以外で戦うための組織である軍に入ってほしくなかったですね~。
笹川の胡散臭いCM、覚えていますよ!お父様、素晴らしいです。ロシア問題などで笹川平和財団のかたを数名お見かけしますが、何となく斜めに見てしまうワタクシ…。
三宅氏とオバマ氏の件、私も今回知って感動しました。東京生まれでも広島が地元の岸田総理、広島・長崎でコピペの演説するより、やることあるでしょって感じですよね。
今週から丁度、弟から回ってきた(笑)本の「1945年のクリスマス 著)ベアテ・シロタ・ゴードン」を読み始めたところです。
戦争放棄の精神を大切にして、お花畑を眺めながら平和ボケし続けたいですね!
恥ずかしながら、ご紹介いただいた本のことを初めて知り、
検索した結果、この女性が伝えたかったことを知り
改めて「改憲を進めようとする現政権」の真意に、愕然としました。
この本のレビューの中にも、ありましたが、今聴こえてくる改憲の根拠として盛んに謳われている
「GHQに押し付けられた憲法だから、改正しなければならない」の「声の主」が誰であるか。
この声こそが「国民を再び戦前回帰へと誘導する、仕掛けられた罠」なのだと確信をもちました。
せっかくみなあんさんに教えていただいたので、
他の方に向けて、アマゾンでのレビューの一つを転載させていただきます(恐らく、この方も多くの人に読んでほしいと願っているはずだと・笑)
記
『日本国憲法の改憲論者には、「日本国憲法の作成にユダヤ人(本書の主人公)が関わっていた」ということを、改憲の理由として挙げる純血主義者がいます。そういう批判をまともに相手にするべきではないのは当然ですが、そのような主張から改憲論者の中にナチスと同じ思想を持った集団が幅を利かせていることがよく分かります。特に、
戦前回帰・復古主義を目指す自民党憲法改正草案や産経新聞改憲草案などを押す集団です。『憲法改正誓いの儀式』あるいは『日本会議 動画 憲法改正 人権削除』でググると、色々な動画が見れます。「国民主権、基本的人権、平和主義を削除しよう」など、民主主義国家の政治家の発言とは思えない、自民党議員のとんでも発言が多く聞けます。安倍首相もこの場に同席していることが分かります。自民党や日本会議がどういう意図で、憲法改正・戦前回帰を目論んでいるかは明白です。安倍晋三記念小学校の問題から、安倍政権と日本会議は本気で恐ろしい計画を実行していることが分かります。自民党と維新の会の改憲派は、憲法改正による教育無償化を叫んでいますが、その本当の目的は、公立学校を潰して森本学園のような私立学校を増やし、「教育をコントロールすることによる国民の洗脳」と「私学利権を自分たちで独占」することなのでしょう。非常に恐ろしいことです。安倍晋三・日本会議・軍国主義から、女性と子供を守りましょう。
『戦争中の暮しの記録―保存版』と併せて読むと分かりますが、憲法改正で戦前回帰し国家主義が復活した場合、ほぼ全ての女性にとっては何のメリットはありません。
改憲論者には女性閣僚などもいますが、自分たちは特権階級になり被害者になることはないと思っているのです。実際、総務大臣T氏は『HITLER ヒトラー選挙戦略』というナチス礼賛本(発売直後に発禁)に推薦文を書いていたり、防衛大臣I氏はT氏と一緒にネオナチと記念撮影をしたり、正常な大人の判断とは思えない言動を過去に多くしています。一億総活躍社会というのは、本当の意図を隠しそれを達成するまでのカモフラージュです。
自民党は女系天皇を否定しています。自民党憲法改正草案の本当の意図は、男尊女卑なのです。
(中略)
良識ある大人の90%以上は味方ですので、怖がらず自信を持って安倍政権の憲法改正を阻止しましょう。安倍政権を支持する集団は声が大きいだけで、本当は少数派です。反支持派にそのことに気づかれ、反支持派が連携するのが怖いのです。ツイッター炎上も数%の男尊女卑オヤジがやっているのが実情です』
以上です↑のTさんとは、私の日記中でもあげたT市さんのことですね^^;
私から見れば、「平和ボケ」は、安倍さんの正体を知らないで情報に操られている人たちなのですが・・
みなあんさん、いつも私の足りない所(だらけですが)を
補って余りあるコメントを有難うございます☆
平和を願う声を発信し続けて頂きたいです!
私の知人の女性に驚くほど安倍さんを支持している方が居ますが何を言っても耳を貸さない、そんな印象です。私はかすかに戦争の記憶がありますが犠牲になるのは真面目な一般市民ばかり・・・
若い人は戦争の悲惨さに対する危機感が少なくて不安になりますね。もっと考えて欲しいものです
上のコメントには、みなあんさんのお陰で知った有益な本の長いレビューを載せましたが、
このレビュー中の「ツイッター炎上も数%の男尊女卑オヤジがやっているのが実情です」とは
以前のとある記事中でその正体を暴かれていた「組織」のことかと思い当たりました。
これを私のような何の背景もない一般人が「ブログ記事」などにするストレスを思うと、
なかなか書き出せないのですが、あきまどさんのコメントにより、
少し勇気を頂きました☆いつも有難うございます^^;