昨夕の朝日新聞デジタルの記事で、パックン(パトリック・ハーラン)は「前回、トランプ氏
の当選を聞いたときは世界が終わったような気分になり、米国民をやめようかと考えるほど落
ち込んだ。」とあった。
なるほど、当時は私も私の周りの人たちも「まさか!? なんてこと!」と思った。
というのも、コアなマイケルファンの多くが、90年代からこのトランプ氏のことを一般の日本
人よりは知っていたからだ。
当時、ビジネスマンとしてもかなりの手腕を発揮していたマイケルだけれど、当時から手にし
た巨額の財産の多くを恵まれない子供たちに寄付するなど、私腹を肥えさせることに暇ないト
ランプ氏とは「真逆の人格」であることを、私たちは知っていた。
トランプタワーに部屋を持つ人気絶頂期のマイケルを、彼は自分の「友人」として経済界の知
人に紹介し、自らの野望と名声のためにマイケルを「利用」しているように見えた。そして、
マイケルも恐らく彼のことを好きではないように見えた。もちろん、マイケルにおぞましい容
疑がかかってからは、マイケルを擁護した数少ない知人の中に、彼はいなかった。
そのような人間性を踏まえ、彼が「アメリカをより良くしよう」と思っているとは思えなかっ
たのだ。良識あるアメリカ人の多くもそう感じていたらしく、ヒラリーさんが有利に運んでい
た。にもかかわらず、トランプが勝利した。
あれから4年経ち、今、彼は「選挙に不正があった」と言っている。当時の私たちは彼の勝利
にこそ、そう感じていた。しかし国民の分断を避けるためにヒラリーさんはいくつかの可能性
があるにもかかわらず、法に訴えることをやめ、敗北宣言をいち早く出した。
あの選挙よりさらに4年前、民主党のゴア氏は「不都合な真実」で地球温暖化を含め、様々
なアメリカの問題点に触れていた。しかし、対抗馬のブッシュ氏はそれを逆手にとり、「
ゴアが勝利すれば CO2削減により工場は止められ、大勢の労働者が失業する」と、テレビ
を使って「大ネガティブキャンペーン」をぶち上げ、勝利した。
あのおぞましい容疑でマイケルが訴えられた時に、私たちが毎日CNNやABCなどのアメリ
カの主なニュースを注視していて知ったことだけれど、(公には言いにくいことだが)ア
メリカの白人低所得者層の中でかなりの人が、「文字を読めない。読まない」という現実。
そういう人たちにとって大衆レベルの「FOX」ニュースなどが、主な情報源だということ。
そこでは不確実な情報源の「大衆が喜びそうな」ものが平気で流されることなど、私たち
はマイケルの裁判の証言を日々傍聴した人のレポートを読んでいたので、真実と全く違う
内容の「FOXニュース」などの報道から、知った。
そういう人たちには「They Don't Care About Us」という曲でマイケルが差別問題を訴え
た時も、正しく解釈できずに「ユダヤ人を差別している」などと「真逆」に意味を取り違
え、歌詞を書き換える騒動になったこともあった。トランプさんはそういう層を利用して
今回も同様のネガティブキャンペーンをやったという。にもかかわらず負けてしまった。
彼は相手かまわず、自分に不都合なことや人を、ディスるなど、品性に欠ける行為が目に余
るだけでなく、就任後すぐに、オバマ前大統領が歴代の民主党政権が悲願達成した医療保
険改革法いわゆる「オバマケア」を廃止すると公言した。
「2014年に導入されたこの法律は、中・低所得者層に対する政府の補助を拡大し、これに
よって、新たに2000万人が保険に加入できるようになったと言われている。
トランプ大統領はこれを、巨額の財政負担を強いるもので、保険に加入するかしないかを
決める個人の自由も奪うことになるなどとしていたが、バイデン氏は、オバマ前大統領の
後継者を自認する立場から、制度の継続を訴えている。」(ニュースより抜粋)
そして彼の残した一番の負の遺産は、「パリ協定からの離脱」だ。これは単にアメリカの
問題ではなく、地球規模の、早急に取り組まなければならない問題だ。ニュースによると
「アメリカは4日、地球温暖化対策の国際的な枠組み『パリ協定』から正式に離脱しました。
ただ、大統領選挙でトランプ大統領と争っている民主党のバイデン氏は協定に復帰する方針
を示していて、大統領選挙の結果が温暖化対策の国際的な取り組みにも大きな影響を及ぼす
ことになります。」
冒頭のパックンの言葉によると、
「だから選挙の結果が気になり、まともに寝られない日々が続いた。僕が投票したバイデン
氏が当選したことはうれしいが、これほどの接戦になったということは、多くのアメリカ人
がドナルド・トランプ氏を支持しているということ。それを思うと素直に喜べない気持ちだ。
トランプ氏は選挙を不正なものだと主張し、平和的な権力の移譲を拒んでいる。
どう考えてもやってはいけないことだ。でもそれを多くの人が支持していることも事実だ。
上院が共和党多数になれば、「ねじれ」が発生しバイデン氏の政策が進めづらくなる可能性
もある。この先の4年間に楽観的にはなれないし、選挙後の暴動や衝突も心配だ。」
私は国のトップがだれであろうと、私利私欲のために国を動かしてはいけないと、それだけ
を思っている。バイデン氏と副大統領に願うのは、世界第2の温室効果ガス排出国であるア
メリカが温暖化問題を最重要課題として取り組んでくれること。平均気温があと1度ちょっと
上がってしまえば、私たちは地球に住めなくなり、そうなればもう人種差別もどこかの国の
領土問題もコロナも、重要なことではなくなるのだから。
Man in the mirror 日本語訳付き
あの「アクセル・ローズ」にして、この度の選挙前に言ったという言葉が@@
「この国の、私たちの星の、君の星の、この星の、唯一の星の未来のために投票してくれ。
闘って、苦しみ、亡くなってきた人々のために、投票するという権利を守って作り出すた
めに投票してくれ」
「投票するんだ。何としてでも。投票して、味方につくんだ。脅しや恐怖に直面しても勇
気を持って投票するんだ。あらゆる雑音や嘘、誘惑をくぐりぬけて投票するんだ。この国
のために、よりよき世界のために、民主主義のために投票するんだ」
・・ビックリしたww でも、ブルース・スプリングスティーンがアメリカに残ってくれ
て、ファンは良かったね^^
バイデン氏が、どうか期待に応えてくれますように☆
人類の存続は「アメリカ」にかかっています☆
の当選を聞いたときは世界が終わったような気分になり、米国民をやめようかと考えるほど落
ち込んだ。」とあった。
なるほど、当時は私も私の周りの人たちも「まさか!? なんてこと!」と思った。
というのも、コアなマイケルファンの多くが、90年代からこのトランプ氏のことを一般の日本
人よりは知っていたからだ。
当時、ビジネスマンとしてもかなりの手腕を発揮していたマイケルだけれど、当時から手にし
た巨額の財産の多くを恵まれない子供たちに寄付するなど、私腹を肥えさせることに暇ないト
ランプ氏とは「真逆の人格」であることを、私たちは知っていた。
トランプタワーに部屋を持つ人気絶頂期のマイケルを、彼は自分の「友人」として経済界の知
人に紹介し、自らの野望と名声のためにマイケルを「利用」しているように見えた。そして、
マイケルも恐らく彼のことを好きではないように見えた。もちろん、マイケルにおぞましい容
疑がかかってからは、マイケルを擁護した数少ない知人の中に、彼はいなかった。
そのような人間性を踏まえ、彼が「アメリカをより良くしよう」と思っているとは思えなかっ
たのだ。良識あるアメリカ人の多くもそう感じていたらしく、ヒラリーさんが有利に運んでい
た。にもかかわらず、トランプが勝利した。
あれから4年経ち、今、彼は「選挙に不正があった」と言っている。当時の私たちは彼の勝利
にこそ、そう感じていた。しかし国民の分断を避けるためにヒラリーさんはいくつかの可能性
があるにもかかわらず、法に訴えることをやめ、敗北宣言をいち早く出した。
あの選挙よりさらに4年前、民主党のゴア氏は「不都合な真実」で地球温暖化を含め、様々
なアメリカの問題点に触れていた。しかし、対抗馬のブッシュ氏はそれを逆手にとり、「
ゴアが勝利すれば CO2削減により工場は止められ、大勢の労働者が失業する」と、テレビ
を使って「大ネガティブキャンペーン」をぶち上げ、勝利した。
あのおぞましい容疑でマイケルが訴えられた時に、私たちが毎日CNNやABCなどのアメリ
カの主なニュースを注視していて知ったことだけれど、(公には言いにくいことだが)ア
メリカの白人低所得者層の中でかなりの人が、「文字を読めない。読まない」という現実。
そういう人たちにとって大衆レベルの「FOX」ニュースなどが、主な情報源だということ。
そこでは不確実な情報源の「大衆が喜びそうな」ものが平気で流されることなど、私たち
はマイケルの裁判の証言を日々傍聴した人のレポートを読んでいたので、真実と全く違う
内容の「FOXニュース」などの報道から、知った。
そういう人たちには「They Don't Care About Us」という曲でマイケルが差別問題を訴え
た時も、正しく解釈できずに「ユダヤ人を差別している」などと「真逆」に意味を取り違
え、歌詞を書き換える騒動になったこともあった。トランプさんはそういう層を利用して
今回も同様のネガティブキャンペーンをやったという。にもかかわらず負けてしまった。
彼は相手かまわず、自分に不都合なことや人を、ディスるなど、品性に欠ける行為が目に余
るだけでなく、就任後すぐに、オバマ前大統領が歴代の民主党政権が悲願達成した医療保
険改革法いわゆる「オバマケア」を廃止すると公言した。
「2014年に導入されたこの法律は、中・低所得者層に対する政府の補助を拡大し、これに
よって、新たに2000万人が保険に加入できるようになったと言われている。
トランプ大統領はこれを、巨額の財政負担を強いるもので、保険に加入するかしないかを
決める個人の自由も奪うことになるなどとしていたが、バイデン氏は、オバマ前大統領の
後継者を自認する立場から、制度の継続を訴えている。」(ニュースより抜粋)
そして彼の残した一番の負の遺産は、「パリ協定からの離脱」だ。これは単にアメリカの
問題ではなく、地球規模の、早急に取り組まなければならない問題だ。ニュースによると
「アメリカは4日、地球温暖化対策の国際的な枠組み『パリ協定』から正式に離脱しました。
ただ、大統領選挙でトランプ大統領と争っている民主党のバイデン氏は協定に復帰する方針
を示していて、大統領選挙の結果が温暖化対策の国際的な取り組みにも大きな影響を及ぼす
ことになります。」
冒頭のパックンの言葉によると、
「だから選挙の結果が気になり、まともに寝られない日々が続いた。僕が投票したバイデン
氏が当選したことはうれしいが、これほどの接戦になったということは、多くのアメリカ人
がドナルド・トランプ氏を支持しているということ。それを思うと素直に喜べない気持ちだ。
トランプ氏は選挙を不正なものだと主張し、平和的な権力の移譲を拒んでいる。
どう考えてもやってはいけないことだ。でもそれを多くの人が支持していることも事実だ。
上院が共和党多数になれば、「ねじれ」が発生しバイデン氏の政策が進めづらくなる可能性
もある。この先の4年間に楽観的にはなれないし、選挙後の暴動や衝突も心配だ。」
私は国のトップがだれであろうと、私利私欲のために国を動かしてはいけないと、それだけ
を思っている。バイデン氏と副大統領に願うのは、世界第2の温室効果ガス排出国であるア
メリカが温暖化問題を最重要課題として取り組んでくれること。平均気温があと1度ちょっと
上がってしまえば、私たちは地球に住めなくなり、そうなればもう人種差別もどこかの国の
領土問題もコロナも、重要なことではなくなるのだから。
Man in the mirror 日本語訳付き
あの「アクセル・ローズ」にして、この度の選挙前に言ったという言葉が@@
「この国の、私たちの星の、君の星の、この星の、唯一の星の未来のために投票してくれ。
闘って、苦しみ、亡くなってきた人々のために、投票するという権利を守って作り出すた
めに投票してくれ」
「投票するんだ。何としてでも。投票して、味方につくんだ。脅しや恐怖に直面しても勇
気を持って投票するんだ。あらゆる雑音や嘘、誘惑をくぐりぬけて投票するんだ。この国
のために、よりよき世界のために、民主主義のために投票するんだ」
・・ビックリしたww でも、ブルース・スプリングスティーンがアメリカに残ってくれ
て、ファンは良かったね^^
バイデン氏が、どうか期待に応えてくれますように☆
人類の存続は「アメリカ」にかかっています☆
バイデン氏に当確が出てヤレヤレですが、しばらくはトランプ氏の往生際の悪さにウンザリさせられそうですね〜。
しかし票の拮抗具合から衝突や暴動、テロなどが切実に心配です。(冷たい分断も)
マイケルの曲や活動は、人権や環境などの普遍性が高くて、崇高な人柄が偲ばれますよね。
それでいてクールでキュートで、守りたくなるという不思議な人でした。
どうか彼の願うアメリカに、世界に、地球に、一歩でも近づきますように!(まずは自分のできることから!!)
事件や政策への不満が生じるたびに、暴動や店舗などの破壊行動、
それに伴う奪略・窃盗などという行動をとる民衆が存在するのはどうしてだろう?と
私たち日本人にとっては理解不能な部分でもありましたが、
たまたま「マイケル・ジャクソン」という一人のスーパースターのファンであったことから
図らずもその理由の一部を知ってしまうことになりました。
たとえ貧困であっても一定の教養を身に着け、文字も読める日本人には考えられないことですが、
米国の一部には、そういう行為が「愚かなこと」だということさえ
教えられていない人たちも存在するのですよね。
だから、トランプが扇動するような発言をすれば、すぐにそっちに流れていくのかもしれないですね。
皮肉なことに、ずっとリッチで贅沢三昧をしていたはずの「トランプ」から「利用」されていることも知らずに。
多くの有名人や芸能人などが、前回同様、今回も声を上げましたが、
これまでと違ったのは、「トランプじゃない方」を求めた人たちが多かったということでしょうね。
それほど、彼の政策(とも呼べないものでしたが)は「まとも」な人からは
受け入れがたいものだったということでしょうか。
マイケルがエイズ撲滅を訴えて、クリントン氏の就任式で「Gone too soon」を歌ったことは今でもはっきり憶えていますが、
血友病によるエイズで亡くなった「ライアン・ホワイト」君の葬儀で
マイケルらと共に、ちゃっかり出席したトランプのことも「嫌だな」と思ったことが忘れられません(笑)
これからの、バイデンさんの温暖化対策に注目したいと思います☆