「アマゾン文明の果て」を観て ※追記あり

先日録画していた「アマゾン文明の果て」を観た。
コロナ禍で、世界で三番目に多い感染者を出し、死者数は現時点では二番目に多い
というブラジル。その中でも、原住民たちが暮らすアマゾンの「観光地」では観光
客が激減したこともあり、「感染と収入減による貧困」の両面で苦しんでいるとい
う。

コロナウィルスは、主に観光客から持ち込まれたというが、彼ら以外にも100余りの
部族が「先住民保護区」に暮らし、森の奥地で自然に根ざした伝統的な生活を続けて
いる。だが、外界と隔絶した暮らしを営む彼らにも、コロナウィルスは忍び寄り、多
くの子供たちが命を落としているという。

　

ではなぜここでウィルスが広がったのか。ある部族の長は言う。「パンデミックは、
50年前から私たちを苦しめてきたのです」1969年9月7日、それまで頑なに外界との接
触を拒み続けていたスルイ族はその日初めて外の人間と接触した。彼らは自分たちの
持っていた弓と矢と引き換えに、ナイフを手に入れた。この接触の後それまで存在し
なかった疫病が彼らの集落に広がった。

結核やはしかなど、いくつもの伝染病が外界からもたらされ、5000人いた仲間が300
人に減って絶滅寸前になり、半世紀を経て、再びパンデミックの脅威に直面している。
先住民保護区は部外者の立ち入りが制限されているが、違法な開発を企む侵入者は後
を絶たないという。新型コロナも侵入者によってもたらされたといえる。

彼らの生活に欠かせない川では、魚を取ることが出来、食料を与えてくれる神聖な場
所であり、木の実などを与えてくれる森へも、彼らは感謝を忘れない。しかし、今で
は侵入者による開発が原因で、保護区内で沢山の火事が起こる。

　

　

彼らは最初に森を伐採し、その木々を燃やし、森を牧草地に変え家畜を置くという。
近年急激に増加を続けているアマゾンの森林火災の殆どは、不法な農地開発や地下資
源開発によって引き起こされている。過去50年間でアマゾンの森林面積は2割減少し、
2020年の焼失面積は、過去20年間で最大となったという。

　

「この新しい病は人々を孤立させるためにやってきました。人々が互いを愛し、自然
を大切にする方法を考えれば、私たちは破滅を避けることが出来るでしょう」
　　　彼らの長は、静かにそう語った。
　　　・・・・・・・・・・・・・・・
以前からこの問題には少なからず関心をもっていたが、未開の地に潜む未知のウィルス
は森に棲む動物から家畜へと広がり、人に感染する可能性を秘め、この新型コロナもそ
の一つだと言われても未だ認めない人もいる。ブラジルのトップであるその人自身がこ
のウィルスに感染しても、「欲にまみれて」改めようとしない。だけど、ウィルスと森
林破壊には密接な関係があり、それらは共に、身勝手な「人」によってもたらされた人
災なのだと、改めて思わされた。

アマゾンに残る自然の美しさと、破壊された森の映像の対比が、地球の未来に重なる。
人間はどちらに進むのかな・・。今足を止めて、深く考えねば間に合わないのにとも
思うけれど、すでに25年以上も前にこれらを予見し、同じような映像を作って警鐘を
鳴らしてくれていたマイケルという人の大きな「愛」を改めて思い知る。

Michael Jackson - Earth Song (Official Video)


※こんなニュースが後を絶ちません。
こんなことをして、それを「公開」して悦に入る人間がいることが気味が悪い。
たとえ動物が嫌いでも、弱いモノを犠牲にして喜ぶのは異常であり、卑怯です。
匿名掲示板に「生き物苦手板」があることも原因の一つと考える人たちが「閉鎖」
を求めて「署名活動」されているので、宜しければご賛同ください☆

追記：シェアさせていただいた上記の署名に、主催された方から「沢山のご賛同を
　　　頂いている」とのご報告がありました。現時点であと3700名の方の賛同で目
　　　標の5万人を達成できるそうです。　引き続きよろしくお願いします☆