昨夜9時過ぎ、下の娘の友人が突然訪ねてきて
「〇〇さんが死んだって」と、同級生の名を告げた。
娘はバタバタと支度をし、その友人と急いで通夜の会場に
駆けつけた。
24歳の若さで、癌だったという。
しかも、二人目の子の妊娠中に判ったらしく、
治療に専念するには子供をあきらめるしかないところを、
産む選択をし、出産を終えての死だった。
その昔、キーボードしか持たなかった娘は、そのお宅にある
立派なピアノを弾かせてもらって喜んでいた。
9年ぶりの再会のその顔を見ることで、
普段意識したことの無い「命の儚さ」が
娘の心に悲しみと一緒に不思議な感覚を齎し
それがこちらにまで伝わってきた。
しかし、その夜その友人からもう一つ、悲しい知らせを
娘は聴かされていた。
幼稚園から高校までずっと一緒で、幼馴染だった男の子の
「自殺」。
半年以上前のことだったらしい。
共に通った小学校の裏の駐車場に停めた
車の中でのことだという。
娘も私もその子のことが好きだった。
小学校時代は少し太めで可愛く、いつもニコニコと
優しい印象の子。
お母さんとも道で会うたびに言葉を交わす仲だ。
お母さんの方もいつもニコニコふっくらとして、
何でも許してくれそうな人だったせいか、大昔、
友人と二人で共にファンの米スターのビデオを、
半ば強制的に家に招いて見せたこともあった。
そういえば、半年くらい前だったろうか、随分やせて暗い顔で
信号前に立っていたので、声をかけそびれ会釈だけで通り過ぎた
ことを思い出す。
去年の夏、娘と歩いていてあの子と道ですれ違った時、
あんなに気さくに声をかけてきた彼が、何故?
私も絶句し、可哀そうで堪らない気持ちに胸が締め付けられ
そうになる。
理由はわからないらしい。どうして誰にも言わず
逝ってしまったんだろう・・・。聴くだけなら
出来たのにと、娘もショックを受けて落ち込んでいた。
案の定、夜、私は眠れなかったが、娘も殆ど眠れずに
過ごしたらしく、疲れた顔で会社に行った。
「〇〇さんが死んだって」と、同級生の名を告げた。
娘はバタバタと支度をし、その友人と急いで通夜の会場に
駆けつけた。
24歳の若さで、癌だったという。
しかも、二人目の子の妊娠中に判ったらしく、
治療に専念するには子供をあきらめるしかないところを、
産む選択をし、出産を終えての死だった。
その昔、キーボードしか持たなかった娘は、そのお宅にある
立派なピアノを弾かせてもらって喜んでいた。
9年ぶりの再会のその顔を見ることで、
普段意識したことの無い「命の儚さ」が
娘の心に悲しみと一緒に不思議な感覚を齎し
それがこちらにまで伝わってきた。
しかし、その夜その友人からもう一つ、悲しい知らせを
娘は聴かされていた。
幼稚園から高校までずっと一緒で、幼馴染だった男の子の
「自殺」。
半年以上前のことだったらしい。
共に通った小学校の裏の駐車場に停めた
車の中でのことだという。
娘も私もその子のことが好きだった。
小学校時代は少し太めで可愛く、いつもニコニコと
優しい印象の子。
お母さんとも道で会うたびに言葉を交わす仲だ。
お母さんの方もいつもニコニコふっくらとして、
何でも許してくれそうな人だったせいか、大昔、
友人と二人で共にファンの米スターのビデオを、
半ば強制的に家に招いて見せたこともあった。
そういえば、半年くらい前だったろうか、随分やせて暗い顔で
信号前に立っていたので、声をかけそびれ会釈だけで通り過ぎた
ことを思い出す。
去年の夏、娘と歩いていてあの子と道ですれ違った時、
あんなに気さくに声をかけてきた彼が、何故?
私も絶句し、可哀そうで堪らない気持ちに胸が締め付けられ
そうになる。
理由はわからないらしい。どうして誰にも言わず
逝ってしまったんだろう・・・。聴くだけなら
出来たのにと、娘もショックを受けて落ち込んでいた。
案の定、夜、私は眠れなかったが、娘も殆ど眠れずに
過ごしたらしく、疲れた顔で会社に行った。