思想家、岡倉天心ゆかりの六角堂は、茨城のシンボルのひとつ。
それが東日本大震災の津波によって、流出してしまったニュースは、
茨城に生きる人間として、大変なショックを受けました。
六角堂復興プロジェクトが立ち上げられ、
再建が叶ったのは今年の春の事。
県民にとっては嬉しい一報となったわけです。
ラングトン・ウォーナーの像
美術史家ラングドン・ウォーナー氏は第二次世界大戦中、
爆撃対象から奈良、京都などの日本の都市を外す文化財リストを
アメリカ政府に提出したとされる。
天心邸↑
明治37年(1904)2月、天心自らの設計。
平潟の棟梁小倉源蔵が建築とあります。
蘇った六角堂。
天心自身の設計により「観瀾亭」と名づけられた赤い六角形の堂。
屋根瓦、ガラス窓は当時と同じ製法のものを特注。
外壁に使われた「ベンガラ」と呼ばれる赤い顔料は
岡山県の西江邸より寄贈されたものを使用したそうで、
往年の姿が忠実に再現されています。
関東の「松島」と称される景観は、贅沢な眺望。
これは素晴らしい。
六角堂は復活したものの、いまだ立ち入り禁止区域があるなど、
被害の傷跡が残っているのが実情でした。
貴重な文化財を後世に残すため 六角堂等復興基金 が募集されています。
近辺には、大津岬灯台や、茨城県天心記念五浦美術館など見所もたくさん。
観光して入場料を支払うだけでも、復興復旧の手助けになるはず。
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五浦六角堂 入場料大人300円
所在地:茨城県北茨城市大津町五浦727-2
0293-46-0766 (100m先に市営の無料駐車場有り)