11月9日東京芸術劇場小ホール2で、アンドリュー・ボヴェル作「この雨 ふりやむとき」を観た(演出:鈴木裕美)。
作者はオーストラリア出身で、この作品はこれが日本初演。
かの国の戯曲を観るのは初めて。
面白くなるまでしばらくかかった。時間がフラッシュバックする流行のスタイルである上、4世代にわたる話で、同一人物を若い人と中年の人が演じるので、人間関係がつかみにくい。しかも場所がロンドンとオーストラリアを行き来するのに、装置は全く同じ。こういう内容の場合、字幕で「1988年ロンドン」などと説明するのが普通だが、それがないのでお手上げ。休憩無しの2時間5分で、4分の3を過ぎたあたりでようやく人々のつながりが分かった。確かに謎解きの快感も味わえたが・・・。観終わって系図を描いてみた。
またしても児童虐待の話・・・「ハーパー・リーガン」といい「ガラスの葉」といい、最近このテーマが多い。被害者は男の子だったり女の子だったり。
ガブリエルの夫の「忍耐力を試された」というセリフが印象深い。いい表現を知った。
舞台にひたひたと打ち寄せる水は、果たして必要だろうか。
或る家族の4代にわたる物語だが、4代目の若者の名前がアンドリュー・・・つまり作者の名前と同じ。ってことはこれは作者のルーツを辿る物語なのだった。
作者はオーストラリア出身で、この作品はこれが日本初演。
かの国の戯曲を観るのは初めて。
面白くなるまでしばらくかかった。時間がフラッシュバックする流行のスタイルである上、4世代にわたる話で、同一人物を若い人と中年の人が演じるので、人間関係がつかみにくい。しかも場所がロンドンとオーストラリアを行き来するのに、装置は全く同じ。こういう内容の場合、字幕で「1988年ロンドン」などと説明するのが普通だが、それがないのでお手上げ。休憩無しの2時間5分で、4分の3を過ぎたあたりでようやく人々のつながりが分かった。確かに謎解きの快感も味わえたが・・・。観終わって系図を描いてみた。
またしても児童虐待の話・・・「ハーパー・リーガン」といい「ガラスの葉」といい、最近このテーマが多い。被害者は男の子だったり女の子だったり。
ガブリエルの夫の「忍耐力を試された」というセリフが印象深い。いい表現を知った。
舞台にひたひたと打ち寄せる水は、果たして必要だろうか。
或る家族の4代にわたる物語だが、4代目の若者の名前がアンドリュー・・・つまり作者の名前と同じ。ってことはこれは作者のルーツを辿る物語なのだった。