10/2に、シネマチュプキ田端に行って、「パンケーキを毒見する」を見てきた。
菅首相についてのお話で、一般的にはもっと前(たしか総裁立候補しないという前)に公開された映画。
見てきた感想。
やっぱ、菅首相は、土の時代を最後に象徴した首相だなあと。
ただ、監督も土の時代にどっぷり浸ってしまっているために、
風の時代へ世の中が移り変わることによる、菅さんの失脚という
部分が描き切れてなくて、ちょと残念。
~以下、ネタバレです~
・はじめの国会答弁と菅さんの権力志向、勝負師としての菅さん
の描き方は、多分、土の時代の人には、なんか感じるものが
あるんだろうなあと思ったが、自分にとっては、新しいことを知った
くらいで、どちらかというと・・・
はっきりいって、土の時代にどっぷりつかっている人と、
今の風の時代の人って、感じ方違うじゃないですか。
<土の時代の人>
ある人が、自分の利権を使って儲かっているぞお!
反応→けしから~ん、背任行為だ!
本心→俺たちにも、お金をくれ!独り占めすんな!
(げきおこぷんぷんまる状態何か月)
<風の時代の人>
ある人が、自分の利権を使って儲かっているぞお!
反応→よかったね~!役得だよねえ。じゃ、次には利益をシェアしようね!
次の展開→じゃ、次の時の連絡用にLineで友達登録する?
(ここまで数分)
反応もスピード感も違うので・・・
次の赤旗と共産党の連携は勉強になった。
国会と赤旗って、こうつながっているんだ~って!
ちなみに劇場では、赤旗の見本も配ってます、
終わりのほうの若い人の菅内閣の支持率の高さと若い人の政治の関心について。ここをもっと長く見たかった。
菅内閣支持の高さとして、はじめにパンケーキを貴社懇親会でふるまったからというのも興味深かった。
この映画は「菅さんが総裁選に立候補しないという形で菅内閣が終わる」ということを知る前にクランクアップしてる。
そこで菅内閣の終わりは、羊である民衆が怒って、菅さんのいる家を攻めてくるということを想定している。
権力の移行というか、民衆の力による革命(その背景に民衆と支配者という権力構造を想定している)というものを考えているところが土の時代っぽいけど、
実際は、羊である民衆が辞めさせたのではなく、菅さんの遺志でやめた。
その背景として想像できるのは(本人に聞いていないからわからないけど)オリンピックをやったのに支持率が上がらなかったことではないだろうか?
オリンピックっていくのは、国が競うというまさに土の時代のもの。
だが実際には、人々はオリンピックでも国よりも選手を重視し、どちらかというとパラリンピックで盛り上がるという、個人や多様性を大事にする風の時代の感覚でオリンピックを再定義してしまった。
その結果、「オリンピックやってよかったね!それを実現した菅さんすごいね・・・」とはならなかった・・・
この土の時代と風の時代の感覚のズレが、菅さんも気づいて、自分のことを、「お呼びでない、お呼びでない、こりゃまた失礼いたしました」ということで、立候補しなかったのではないだろうか・・・
どっちかというと、そういう内容がみたかったんだけど、土の時代の話が長くて…正直、最後の若い人の話に行くまでが長く、あきた(若い人の話は面白かったけど、すぐ終わってしまった。こっちを長くしてほしかった・・・)