青少年なやみ相談室

相談室だより

相談室だより10月 「♪変えられないものを嘆くより 楽しくいきていこう♪」

2016年10月01日 11時06分42秒 | vol91~100

      「アンブレラ」      笹井 瞳

     雨の季節が続き

     外に出かければ

     私の頬はぬれ                  

     晴れない空を見上げていた

                        

     私はたった一人だった              

 

     街をさまよっていると             

     あなたは明るく声をかけ

     私に傘をさしてくれた             

 

     あなたはたくさんの傘を持ち                       

     雨でびしょぬれになって           

     落ち込んでいる人達に

     傘を渡していった                        

 

     「変えられないものを嘆くより                         

     楽しく生きていこう」                       

      今 私の周りには

     傘を持った人たちが

     笑顔で毎日を過ごしている

 

 この詩素敵ですね。

 7月18日の岩手日報「くらし」の欄でこの詩と記事を見つけました。

 障がいのある人たちの書いた詩を歌い、共に生きる社会づくりを目指す第41回「わたぼうし音楽祭」、作詞の部で、盛岡市の笹井瞳さんの作品がはじめて入選した、という記事です。

 笹井さんは5年ほど前から音楽祭への応募を始めたということですから、本当に頑張り屋さんなんですね。良かったですね、入選おめでとうございます。

 記事によると笹井さんは、「同じ気持ちが理解できるからこそ、傷ついたり、落ち込んでいるたりする人を『あしたも頑張ろう』と勇気付けたい」と詩にこめた思いを明かしたとのことです。音楽祭では笹井さんの詩にメロディーをつけて発表されるそうですが、聞いてみたいですね。

 

 障がいがあっても無くても、私たちは周囲に自分の気持ちが伝わらず、「どうして!?」と嘆くことがよくあります。そんな時、笹井さんのこの詩を思い出し、自分なりにメロディーをつけて、♪変えられないものを嘆くより 楽しく生きていこう♪と歌うと、何だか優しい気持ちになり、元気が出てくるような気がします。皆さんもそんな時にこの詩を口ずさんでみませんか。


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