「もっと自信を持って行動しなければ」、ついついそう考える人は多いですよね(私は今でもそうです。)。
手元の本をめくっていたら、「自信がなくても大丈夫」という言葉が目にとまりました。
興味深い話でしたので、少し内容を紹介してみます。
自信がなくても自分らしく生きることは可能。
そのためには、自信がないと感じている自分を、そのまま認めてしまうこと。
「私はこういう人間だ」と素直に認め、自覚できたとき、結果として自信がついてきます。
ただ、そのためには心のトレーニングも必要。ここでは4つの『心の筋トレ』を紹介します。
■「で、おしまい」と唱える
人は誰かと比べて自分を評価しています。これは普通のことです。
大事なのは「比較する自分」を責めないこと。
活動的な人を見て、引っ込み事案な自分にマイナス評価を下してしまう、そうなる前にストップをかける。
具体的には「今、比較しているなあ」と感じたら、「で、おしまい」と声を出すのです。
この声を出すことがとても大事です。
最初はうまくいかないかもしれませんが、だんだん「筋力」がついてきてピタッと止まれるようになります。
これは比較する自分はきちんと認め、それ以上自分は責めないための方法です。
■「当たり前」を丁寧に行う
「自信がない人」は、自分の良いところに気づきにくい傾向があります。
「できて当たり前と」と見なしてないか、日常を少しチェックしてみましょう。
例えば、「玄関で靴をそろえること」や「窓を開けて空気を入れ替えること」、
ごく平凡な行為に見えますが大切な習慣です。日常の一コマ一コマを大切に生きているということ。
この日々の生活の中で小さな「当たり前」に目を留め、「できている!」と意識しながら丁寧に行ってみましょう。
自然に心のポイントが上がります。
■「自分の選択」を意識する
「上司が」「親が」「恋人が」「世の中が」と、できないことを何かと人のせいにしがちになっていませんか。
その考え方を180度転換して「すべて自分で選んだこと」と考えてみて下さい。
これも直ぐに切り替えるのは難しいかもしれませんが、意識して自分を見つめて下さい。
それができると今度は「これからどうする」と行動に移ることができます。
自分の選択であるがゆえに行動に移れるのです。
仮に行動を起こさなくてもOK、自分が選択するという癖をつけること。
その結果、ずっと生産的でハッピーになれます。
■「今、傷ついた」と素直に認める
友人や家族の言動に傷ついたとき、「大したことない」と思い込むのは禁物。
心の中で「私は傷ついている」と認め、その理由を考えてみましょう。
理由は様々でも、実は心の奥にあるのは「大切にされたい」という思い。
その思いを認識することが、まずは自分で自分を大切にすることになります。
加えて、できれば「傷ついたよ」と相手に伝えることも検討しましょう。
もし、そのようにして、相手と自分の領分に「境界線」を引けるようになれば、
対人関係に自信がなくとも、悩む機会が減ってくると思います。
以上、かいつまんだ紹介になりましたが、大切なのは「自分を大事にすること」。
自分らしく生きるために、この4つの『心の筋トレ』にチャレンジしてみてはいかがですか。
※参考図書:林忠之(コーチング専門家)「自信がなくても大丈夫」(PHPスペシャル5月号)