青少年なやみ相談室

相談室だより

相談室だより5月 エンジンのかけ方 ~連休明けをさわやかに~

2019年04月29日 11時34分54秒 | vol121~130

新しい元号とともに訪れた10連休。長期のお休みは嬉しいけれど、「連続で休みすぎると、社会復帰できない」「休み明けが憂鬱」「やる気がでない」など、連休明けをネガティブな気持ちで迎えてしまう人も多いかもしれません。

 しっかり休み、休み明けは、しっかりエンジンをかけ、スムーズに始動開始する。そんなON/OFFを切りかえるためのヒントを、いくつかご紹介したいと思います。

 

【ヒント1 休み中のちょっとした心がけ】

*生活リズム(体内時計)が乱れないように注意しよう!

夜更かしをしてもよいのですが、次の日は平日の起床時間を目途(2時間以内のずれはOK)に起き、平日通りの時間に寝て、体内時計をこまめにリセットしましょう。

夜更かしを「連続させないこと」がコツ。生活のリズムが乱れると、心も体もバランスを崩します。

 

【ヒント2 休みの最終日が大事】

*大切なのは、前日の朝から生活のリズムを戻しておくこと。「最終日だから、思い切り休んでダラダラしよう!」は逆効果。再始動にむけたリハビリの一日と考えましょう。

*朝は早めに起き太陽の光を目に入れます。

*日中は、外出やストレッチ体操などでできるだけ体を動かし、交感神経(活動の神経)をON状態にしましょう。

*平日と同じ時間に3度の食事をとり、早めに布団に入ります。また、次の日の持ち物や着る服を準備しておくことで、次の日にむけて気持ちが整えられ、ネガティブな感情を緩和することができます。

 

【ヒント3 憂鬱な休み明けには】

*まず動く!小さなアクションが刺激となり、脳や体が目覚めていきます。制服に着替える、腕時計をはめるなど、簡単なことから手をつけ動いているうちに、気持ちが後からついてくるのです。

*自己暗示をかける。「今日からまた頑張るぞ!」「始めるぞ!」「行くぞ!」と、声に出したり紙に書いたりして、自分自身にかけ声をかけてみましょう。

*ご褒美を用意する。休み中あけこそ自分への小さなご褒美をいつくか用意しておきましょう。些細なことであっても、目の前に楽しみがあれば頑張れるものです。

*口の中からリフレッシュ。ガムやミントタブレット、コーヒーなどで時々気分転換しながら過ごしましょう。水をゆっくり飲むだけでも体の中からリフレッシュできます。

*元気がでる言葉を探してみよう!インターネット等で、やる気のでる名言集や動画を検索してみましょう。自分にぴったりくる「やる気ワード」に出会えるかもしれません。

 

参考になるヒントはありましたか?

10連休に限らず、普段のスケジュールの中でも「リラックス」と「緊張」をスムーズに切りかえ、心と体のバランスを保ちたいものです。自分にあったエンジンのかけ方、気持ちのコントロールの仕方を探していけるとよいですね。

 

≪参考≫『「やる気」が出る心理学』中越 裕史、PHP研究所(2015)


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相談室だより4月 お薦めの1冊「くまのプーさん 前向きな心をつくるニーチェの言葉」

2019年04月01日 09時00分00秒 | vol121~130

 桜前線が到来し新生活もスタートして、どことなしか気持ちが高揚する4月。その一方、新しい人間関係や環境に馴染もうと頑張りすぎて、ストレスを感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこでお薦めしたい1冊が「くまのプーさん 前向きな心をつくるニーチェの言葉」(監修 ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社:株式会社KADOKAWA)です。

 

 くまのプーさんは赤いシャツを着た黄色いくまのぬいぐるみで100エーカーの森に仲間たちと暮らしています。プーさんののんびりしたキャラクターとまあるいフォルムに、私もいつも癒されています。そんなプーさんの考え方は常に「前向き」で、19世紀のドイツの哲学者ニーチェが唱えた「自分の生き方は自分で決める」という考え方と実はよく似ているのです。

 

 本編の最初のページを開くと「私はこうしたい」と強く思っていい!というニーチェの言葉とともに、明るく前を向いて100エーカーの森に一歩踏み出すプーさんが描かれています。ふだんは穏やかな癒し系のプーさんですが、なんか凛々しく素敵に見えます。そして、苦しみ、悩んだ分だけ、人の心は強くなる!というニーチェの言葉には、森の仲間の一員で、いつもは活発で明るい性格のとらのぬいぐるみティガーが、頬杖をついて物思いにふける様子が描かれ、時には大いに悩んでいいことを教えてくれています。さらに、いい思い出は残し、悪い思い出は捨てよう。というニーチェの言葉のページでは、プーさんが気持ちよさそうにスヤスヤ眠っています。いい記憶を多く残していれば、プーさんのように幸せな気分のまま暮らせるのですね。

 

 こんなふうに、ニーチェの著書で語られた彼一流の名言が「落ち込んだとき、読みたい言葉」「シンプルに生きるため、感じたい言葉」「前に進むため、信じたい言葉」の3つのパートにそれぞれ21ずつ紹介されています。また、カラーで描かれているページを開くたびにプーさんと仲間たちが笑顔で出迎えてくれて、それだけでもホッとする一冊となっています。落ち込んだときやモヤっとした気持ちになったとき、この本を開いてみてください。きっとみなさんの気持ちを解きほぐしてくれるはずです。

 

*「くまのプーさん 前向きな心をつくるニーチェの言葉」より一部抜粋


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