青少年なやみ相談室

相談室だより

相談室だより9月 ランドセルはどう変わる?

2022年09月01日 09時00分00秒 | vol.161~170

♪一年生になったら  一年生になったら ともだち百人できるかな

 

・・・なんて、すこし気が早すぎるでしょうか。でも、来年の新一年生のみなさんが、もうすでに「卒業」していることがあるかもしれません。それは、「ラン活」。「ラン活」とは、翌春に入学する新小学生のランドセルを選ぶ「ランドセル活動」を略した言葉です。この「ラン活」、年々早まっているそうで、購入時期は早い人で5月。つまり、新一年生が小学校に入学した次の月には、もうランドセルが店頭に並ぶというわけです。いまのランドセルはさまざまな色やデザインがあるため、お気に入りのものを見つけるなら早いほうがよいという考え方が広がっているようです。しかし、デザインを優先するあまり、体にフィットしないランドセルを選んでしまうと、ちょっと困った問題が発生します。ここ最近は、学校で使うタブレット端末を入れるために、ランドセルはより大きくなっています。そのため、特に体格の小さい子供は、大きなランドセルが背内などに当たって痛くなる可能性があるのです。6年間、毎日のように使うランドセル。デザインのほかに、使用感も大切に選びたいですね。

アメリカの小学校には、子ども達が好きなキャラクターなどのバッグで登校できるところもあります。日本でもキャスターつきのバッグを使える学校もあるようです。みんなと違ったランドセルを持っているといじめの標的になってしまうでしょうか?体が不自由な子どもにもみんなと同じ形のランドセルが必要?おさがりのランドセルはみっともない?みなさんはどう思いますか?カラフルに変化してきたランドセルですが、ダイバーシティ(多様性)という観点においても、これからどんどん変化していくのかもしれません。このたよりが、みなさんの考えるきっかけになれば嬉しいです。ランドセルを背負う日々を卒業した、中高生、大学生、そして社会人のみなさん。みなさんの考えも、聞かせてほしいと思います。

 わたしが小学生だったころは、ランドセルの色といえば女の子は赤、男の子は黒と、大体決まっていました。みなさんの持っていたランドセルよりも、当時のものはだいぶ重かったのですが、大事な思い出の品です。来年一年生になるみなさんのランドセルにも、小学校6年間の楽しい思い出がぎっしりつまっていくことを願っています。

 さあ、これからランドセルはどんなふうに変わっていくのでしょう。楽しみですね。

 

(参照)

「一年生になったら」 作詞:まど みちお 作曲:山本 直純

 


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