青少年なやみ相談室

相談室だより

相談室だより 1月

2019年01月04日 09時00分00秒 | vol121~130

「掃除効果でお部屋も心もスッキリ!」

 あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

 私は新年を迎えると必ずやることの一つにその年の目標をたてることがあります。でも途中で挫折してしまい目標が達成されたためしがありません。いっそ目標なんて立てない方が自己嫌悪に陥らないですむのに、と思うことさえあります。それでも自分の心にムチ打って今年こそは!と思い直し、毎年何か目標を考えます。今年は何にしようか考えていた時、目にとまった言葉がありました。「掃除は裏切らない!」これってどんな意味?と不思議に思い、あれこれ掃除について調べてみると、掃除ってお部屋がきれいになるという本来の目的と同時に心を整えるのにとても効果があるようです。

 汚かった部屋がきれいになると気分もスッキリします。と同時に「きれいにした!」という満足感や達成感も得られて自信や前向きな気分になります。つまり「掃除はやればやった分だけ成果が得られるので裏切らない。」ということのようです。また、掃除をすると家族や周囲の人から感謝され人間関係も良くなります。まさに、いいことだらけの掃除効果ですね。

 精神科医で赤坂クリニック理事長の貝谷久宣医師は「現代人はこころと体の使い方のバランスがうまくとれていないことが多い。そのアンバランスを修正してくれる方法の一つが掃除。掃除をするという行為に集中していると、自然と頭の中のゴタゴタが消え、無心になる。過去の悔いも未来への不安もどこかに消え、まさに『今に生きる』状態。このような無心になれる時間を持つことは、こころの健康にとって非常に重要。」とおっしゃっています。他にもグレース・ホーさん(風水研究家)は「整理整頓で気の流れが良くなると能力が発揮でき“運”も引き寄せられる。」と言っていますし、横森 理香さん(作家)は「掃除は“箱庭療法”のようなもの。雑念が消えて無心になれる。」と言っています。

 お医者さんも太鼓判を押す「掃除」。掃除にはこんな精神的な効果もあったのですね。私の今年の目標は「掃除」これで決まりです。お部屋も心もスッキリして最良の年となるよう過ごしたいと思います。

 どうか皆さんにとっても最良の年となりますように。

 

※箱庭療法はセラピストが見守る中、クライアントが自発的に、砂の入った箱の中にミニチュア玩具を置き、また砂自体を使って、自由に何かを表現したり、遊ぶことを通じて行う心理療法です。(一般社団法人日本臨床心理士会HPより抜粋)

 

                                                              <参考>「こころのお手入れ」日経ヘルス:2008-1


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