青少年なやみ相談室

相談室だより

vol.55 春、4月に向けて、具体的に一つずつ

2012年03月08日 13時43分39秒 | 相談室だよりvol.51~60
 ついに3月に入りました。震災から1年の特別の月。胸に去来するものがありすぎてどう表現したらいいか分かりません……。
 ふだんの年でも3月という月は特別な月です。次の4月からはみな新しい環境に身を置くことになるのですからその「準備」とか「決意」とかをせざるを得ない月なのです。
 中でも高校を卒業するみなさんは、就職するにしろ進学をするにしろ好むと好まざるとにかかわらず劇的に変わることになりますね。

 念願がかない、東京の大学に進学することになったE 君が、「合格が決まり、ぼーっとして気が抜けてしまった。今の自分に何か参考になることがあったら言って欲しい」と言ってきた。
私は、「あるある……今から言うので取捨選択して実行して欲しい」と、次のようなことを即答した。
◎最低、ご飯とみそ汁を作れるようになって欲しい。お母さんから聞いて修行する。具体的に何回もやってみる。自分で炊いたご飯、自分で作ったみそ汁に感動するはず。
お母さんも少しは安心すると思う。本屋さんに行けば、一人暮らしをする人に向けたレシピ本もあるはずだからよさそうな本を1冊用意するのもいいかも知れない。
◎洗濯は洗濯機がやると思っても、やっぱり具体的にやってみる。洗剤のこと、色落ちのこと、素材のこと、干し方のコツ等々、プロのようでも失敗した経験の一つや二つ持っているはずの
お母さんから聞きながら。
◎大学に行くと、恋の一つや二つはすると思うので読んで欲しい本がある。自分も相手も大事にしなければならないから……と言って2冊紹介。
・全国300校以上の中学や高校で性の講演をしてきて、昨年の4月から産婦人科を目指す研修医となった遠見才希子さんの書いた本→「ひとりじゃない、自分の心と体を大切にするって?」
・泌尿器科の医師で、長年、思春期の性教育に熱心に取り組んできた岩室紳也先生の本→「思春期の性、いま、何を、どう伝えるか」

 今私は、E 君からご飯とみそ汁を作った時のことを聞くのを楽しみにしている。
 自分で自分のことを処していける術を身に付けるのはうれしいことであり、自信にもつながる。自立の一歩は身辺の自立から、と。「ご飯とみそ汁が作れて洗濯が出来たら立派な大学生だ!」
とほめることが出来る。(私の中にはいまだに、我が息子にちゃんと教えてやれなかったザンゲの思いが……。)

 目標を持って、行動を起す。小さなことでもやり始める!やった自分、やれた自分をほめながら一歩一歩前に、前に。

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