世界人口デーは、国連人口基金(UNFPA)が1990年(平成2)に制定しました。1987年(昭和62)のこの日、地球の人口が50億人を超えたために、世界の人口問題への関心を深めてもらうことを意図したものです。
世界の人口は1分で156人、1日で22万人、1年で8000万人増えています。2020年(令和2)世界の人口は約78億人だったのですが、国連の予測によると、約30年後の2050年の世界人口は約97億人になるそうです。一方、日本の人口はどうでしょう。2008年(平成23)の1億2808万人をピークにその後減少の一途をたどっていて、2017年(平成29)に推計したデータによると2050年には1億人にまで減少し、全人口の約37%を65歳以上の高齢者が占めるため、その後ますます人口減少は加速化されるそうです。このように世界の人口は、増加の一途をたどる国々と、日本のように少産少死による少子高齢化が加速される国々があり、現在では人口が減少している国々の数が増えているそうです。
地球上に人類が誕生して以来、環境や食糧、エネルギー、貧困、戦争など様々な問題が起こっています。人口が増加すれば、食糧やエネルギーの奪い合いが起こるかもしれません。人口が減少し、少子高齢化が進めば、労働力が不足し、税収も減少し、国の財政など経済に影響を及ぼすことになるかもしれません。世界の人口が増えることや、減ること、または人口構造の問題は、社会、経済、環境の3側面に大きく影響しているのですね。
世界の人口問題を社会、経済、環境の3側面から統合的に捉え解決するカギは、私たち一人ひとりが握っています。未来の日本や世界の姿を少しでも良いものにするために、今できることをしっかり考え、一歩踏み出すことが大切ですね。
*参考*
366日への旅 記念日編 今日は何の日
外務省 SDGs
国際連合広報センタープレスリリース19-047-J
http://arkot.com 世界の人口
「国土の中期展望」中間とりまとめ参考資料