青少年なやみ相談室

相談室だより

相談室だより8月 こころと体に水分補給

2019年08月01日 09時00分00秒 | vol121~130

 いよいよ夏本番。連日の猛暑でだるくなったりイライラしたり、食欲低下や睡眠不足になったりしていませんか? 「熱中症対策に水分補給は当たり前」なのですが、水分補給の効果はそれだけではありません。「水」の素晴らしい効用にふれて、少しでも夏を快適に乗り切りたいものです。

 

「水」でこころと体をリフレッシュ

 ご存知のとおり人間の体の半分以上は水で出来ています(55~76%)。体内の水分不足は直接生命の危険を引き起こしますが、一方で、体内の水の循環を適切にコントロールすることができれば、こころと体の健康は安定し増進するとも言われています。また、水が人間に及ぼす様々な効果を毎日のくらしに活用することで、生活の質自体も向上させることが期待できます。

 

①水を飲む

 水分を十分に摂ることは、熱中症や脳梗塞を予防するだけでなく、鎮静作用やリラックス効果を生み出すと言われます。これは、水に含まれるカルシウムやマグネシウムの効果です。ただし、一気飲みやガブ飲みは体液が薄まるため避けた方がよいですし、カフェインやアルコールを含む飲み物は利尿効果が高いため水分補給にカウントできません。適切な飲み方として、「回数をわけてこまめに」「1回200ml以内」、「一日2.5L」「目覚めの1杯、寝る前の1杯を追加」があげられています。

 

②水を見る・水を聴く

 日本庭園に池を作ったり、白い砂利で水の模様をつけたり(枯山水)と、日本では昔から水の癒し効果を生活に取り入れていました。せせらぎの音や波の音、静かな雨音など、水の音を聞くと心が癒されます。海や川に出かけたり、山奥の滝を見に行ったり、公園の噴水や魚の水槽を眺めたり…。水を眺めその音を聴くことで、安らぎや落ち着きを得ることができそうです。

 

③水につかる

 入浴は、血行を良くし老廃物を排出して新陳代謝を高めます。特に、ぬるめのお湯(38度から40度)は副交感神経を働かせリラックスさせます。また、海やプールにでかけることは、夏の気分転換に最適です。水に浮いているだけでも、体の力を抜くことができ、水圧により深い呼吸になることからリラックス効果が得られます。また、水中で動くことで脳が活性化し、発想や考え方の転換が図られます。

 

④水を出す

 水分補給ではなく排出の方ですが、汗や涙を流すことにはデトックス効果があり、こころと体の新陳代謝を促進します。特に「涙」には、ストレスホルモンを体外に排出したり睡眠に関わるセロトニンを分泌する等、1滴であってもストレスを緩和する働きがあります。「最近泣いてないな」という方は、映画や動画、歌などあなたが泣けるようなアイテムを探してみてはいかがでしょうか。

 

 「水」の話題で少しでも涼しくなったでしょうか。短い北国の夏を元気に楽しむために、私達のこころと体に大切な「水」を、もっと生活の中に取り入れてみませんか?

 

≪参考≫ 厚生労働省HP「健康のため水を飲もう」推進運動 https://www.mhlw.go.jp

       サントリーHP「水と生きるSUNTORY」https://www.suntory.co.jp


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