みなさんは世界遺産を訪れたことがありますか。家族旅行や修学旅行、遠足などで訪れたことがあるかもしませんね。世界遺産はユネスコが「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」に基づき登録をしていて、文化遺産、自然遺産、複合遺産の3つに分かれています。最初の世界遺産は、1978年に登録されたガラパゴス諸島(エクアドル:自然遺産)、アーヘン大聖堂(ドイツ/ヨーロッパ:文化遺産)などを含む12件でした。2023年10月現在、文化遺産933件、自然遺産227件、複合遺産39件、合計1,199件もの世界遺産が登録されています。
日本では、1993年に登録された法隆寺地域の仏教建造物(奈良県:文化遺産)、姫路城(兵庫県:文化遺産)、屋久島(鹿児島県:自然遺産)、白神山地(秋田県・青森県:自然遺産)の4件の世界遺産を始まりとし、2021年までに文化遺産20件、自然遺産5件、合計25件の世界遺産が登録されています。
さて、岩手県にはいくつ世界遺産があるかご存知ですか。実は3件の世界遺産があり、これは奈良県、鹿児島県と並び国内最多の保有数となっています。3件とも文化遺産で、具体的に紹介すると、次のようになります。
平泉「平泉―仏国土[ぶっこくど](浄土[じょうど])を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群」(平泉町:2011年登録)
橋野鉄鉱山[はしのてっこうざん]「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼[せいてつ・せいこう]、造船、石炭産業」(釜石市:2015年登録)
御所野遺跡[ごしょのいせき]「北海道・北東北の縄文遺跡群」(一戸町:2021年登録)
縄文時代の御所野遺跡、平安時代の平泉、幕末~明治時代の橋野鉄鉱山。岩手県には先史、中世、近代、それぞれの時代に生まれ花開いた世界に誇る「文化」があります。そして、今も残るその姿は、私たちの想像をかきたててくれます。先人たちが築いてきた「遺産」に出会う旅へ、出かけてみませんか。
<参考>
文化庁世界遺産 https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/shokai/sekai_isan/
世界遺産オンラインガイド https://worldheritagesite.xyz/tag/first/
岩手の3つの世界遺産 https://www.pref.iwate.jp/kyouikubunka/1059148/index.html
(いずれも参照は2023‐10‐19)