進学や就職などで4月から新生活がスタートした皆さん、いかがお過ごしですか。この3か月間で人間関係や、生活スタイル、学習スタイルなど様々な環境の変化を経験したことと思います。そんな環境の変化の1つとして、新たにスマートフォンを手にした皆さんも多いのではないでしょうか。
平成30年3月に内閣府が発表した「平成29年度 青少年のインターネット利用環境実態調査 調査結果(概要)」によれば、高校生の95.9%がスマートフォンを所持しています。平成22年度の高校生のスマートフォンの所持率はわずか3.8%。クラスに1~2人くらいだったのが、10年も経たない間にほぼ全員が持つ時代になりました。1日のうち2時間以上利用する高校生は71.5%を占め、17.6%の高校生が5時間以上利用すると回答していて、平均で1日177.7分、およそ3時間利用しているという結果がでています。
私も5年前からスマートフォンを使っていますが、とっても便利で手放せません。しかし、スマートフォンによって生活が便利になった反面、「スマホ依存」、「ながらスマホ」、「偽情報の拡散」や「SNSを通じたトラブル」など問題も多発しています。せっかく便利なツールを手に入れても、一歩使い方を間違えると、希望に満ちた新生活も「こんなはずでは…」となりかねませんね。
岩手日報に連載中の「『ほどよさ』の研究(文:萩原魚雷)」の3回目、6月13日水曜日に掲載された「すこし不便な休感日」の中で萩原氏は、「情報過多を制限する『休感日(感覚を休める日)』が必要なのかもしれない。」と語っていました。青少年の皆さんにとって、スマートフォンをオフラインにして休感日を設けることは難しいかもしれませんが、ときどきその手を休めて、スマートフォンの使い方を振り返ってみてはいかかでしょうか。
便利なはずのスマートフォン。もしそのスマートフォンに振り回され、「こんなはずでは…」と感じているとしたら、いつでも相談室にお電話くださいね。お待ちしています。