朝夕めっきり冷え込んで、シンとした空気を吸い込むと、これから訪れる冬を思い、身が引き締まるようですね。つかの間の秋をみなさんはどのように楽しみますか?
すっきりと晴れた空や、街路樹の紅葉、実りの季節で食べるものが美味しい季節です。日中は暖かい日が多く、なにもせず穏やかに屋内で過ごすこともいいですね。
「たのしみ」というと、なにか特別に準備をしたり、どこかへ出掛けたりする前提で考えるかもしれませんが、なにもない心地よさを楽しむことができるのも気候のおだやかな秋ならではなのではないでしょうか。
厳しい暑さがなく、厳しい寒さがない。厳しさが「ない」気楽さ。心地よい環境に身を置いたら、どんなことを思うだろう?気ままに過ごすとはどんなものだろう?やってみたくなりませんか?これは、考えてもわかりません。
気候が良い日は散歩をするのもおすすめです。散歩は、お年寄りの人のするものというイメージがあるかもしれませんが、若者だって、子どもだって、大人だって散歩をしていいのです。
屋内でも屋外でも、自分にとって心地よい環境に身を置いて、どんなふうに過ごしたか、どんなことを思ったか、景色がどんなふうに見えたかをメモなどに残してみましょう。やりたかったことを思い出したり、ふと「あれやってみよう」と浮かんだものでもいいですね。誰かに見せる必要はありません。ただ、自分から湧き出たアイデアは、書き出せばそれだけでこの世に「あった」ことにできるし、書かなければ「あった」ことになりません。心にうかんだことは事実なのに、言葉にしなければまだ「ない」のです。メモに残すと「なかった」ものを「あった」にすることができます。面白いですね。
この秋の季節に「予定のない時間」を予定して、心身をひとときでも、いたわって楽しんでみてはいかがでしょうか。