青少年なやみ相談室

相談室だより

受験や就職活動がつらいあなたへ

2019年11月01日 09時00分00秒 | vol121~130

進学や就職を考える時期に、必ず言われることが

「将来なりたい自分を明確にしろ」

「自分の強み(武器)は何なのか」

「今の自分の評価(足りなさ)は客観的にどの程度なのか。」

といったことではないでしょうか。これらはとても大切なことではありますが、途方もない難題でもあります。

生きる意味や目的は簡単には見つかりませんし、自分に自信がないのに無理やり長所をひねり出すなんてできない。

また、自分の弱点や足りない現実を目の前に突き付けられることほど、苦しいことはないからです。

 

受験や就職活動を、「頑張れ」「逃げるな」と言われて、頑張りきれたならそれは素晴らしいことですが、

人は、いつでもやる気を持続し、忍耐強く努力できるものではありません。

心がストレスや、ダメージを受け止めきれないこともあります。

心も体も使えば疲れるし、十分に休息がとれないと、疲れはたまって心身のバランスに悪影響を与えます。

疲れた自分、思ったようにできない自分を「だめだ」「価値がない」なんて思わなくていいのです。

 

学校に毎日登校すること、進学すること、就職すること、仕事を辞めずに続けること、これらは「みんなが当たり前にすること」

と考えられています。でも、「当り前」という言葉がとても苦しいことがあるのです。「普通がなぜできないんだ」と考える人が

まわりにいて、それが身近な家族であったとしたら、心は逃げ場がなくなってしまうかもしれませんね。

 

そんな時には

「自分のペースでいいんだよ。」

「いつでもまた挑戦できるんだよ。」

「あなたならきっとできるよ。」

と言ってあげたいものです。

 

疲れた時は、疲れた自分にまず「お疲れさま」と声をかけ、いたわってあげる。

そして「疲れた」「しんどい」というサインをまわりの人に伝えましょう。自分一人の力で、心と体を立て直すのには限界があります。

 

誰かに話しをするだけで、頭の中や気持ちを自分で整理することができますよ。(ノートに書きだしてみるのも効果的です。)

苦しい時、もやもやしてどうしていいかわからない時、誰にも話せない時、どうか相談室にお電話して下さいね。  

 ** 電話: 019-606-1722 **


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