進学や就職を考える時期に、必ず言われることが
「将来なりたい自分を明確にしろ」
「自分の強み(武器)は何なのか」
「今の自分の評価(足りなさ)は客観的にどの程度なのか。」
といったことではないでしょうか。これらはとても大切なことではありますが、途方もない難題でもあります。
生きる意味や目的は簡単には見つかりませんし、自分に自信がないのに無理やり長所をひねり出すなんてできない。
また、自分の弱点や足りない現実を目の前に突き付けられることほど、苦しいことはないからです。
受験や就職活動を、「頑張れ」「逃げるな」と言われて、頑張りきれたならそれは素晴らしいことですが、
人は、いつでもやる気を持続し、忍耐強く努力できるものではありません。
心がストレスや、ダメージを受け止めきれないこともあります。
心も体も使えば疲れるし、十分に休息がとれないと、疲れはたまって心身のバランスに悪影響を与えます。
疲れた自分、思ったようにできない自分を「だめだ」「価値がない」なんて思わなくていいのです。
学校に毎日登校すること、進学すること、就職すること、仕事を辞めずに続けること、これらは「みんなが当たり前にすること」
と考えられています。でも、「当り前」という言葉がとても苦しいことがあるのです。「普通がなぜできないんだ」と考える人が
まわりにいて、それが身近な家族であったとしたら、心は逃げ場がなくなってしまうかもしれませんね。
そんな時には
「自分のペースでいいんだよ。」
「いつでもまた挑戦できるんだよ。」
「あなたならきっとできるよ。」
と言ってあげたいものです。
疲れた時は、疲れた自分にまず「お疲れさま」と声をかけ、いたわってあげる。
そして「疲れた」「しんどい」というサインをまわりの人に伝えましょう。自分一人の力で、心と体を立て直すのには限界があります。
誰かに話しをするだけで、頭の中や気持ちを自分で整理することができますよ。(ノートに書きだしてみるのも効果的です。)
苦しい時、もやもやしてどうしていいかわからない時、誰にも話せない時、どうか相談室にお電話して下さいね。
** 電話: 019-606-1722 **