青少年なやみ相談室

相談室だより

相談室だより3月 3月はあなたにとってどんな月ですか

2020年03月01日 00時00分00秒 | vol131~140

3月、冬から春へと季節が移り替わる時期、そして別れの月。

卒園式、卒業式、離任式、転勤の内示、退職、涙があったり、笑顔があったり、

心の揺れ動くことが多い時期ですね。

 

また、職場では年度の最後の月、

年度内に片付けなければならない仕事はいろいろあるのに、残された時間はもうわずか。

あせってドタバタしたり、慌ただしく動き回ったり、

仕事に追い立てられる時期でもありますね。

 

私にとっての3月は、

冬の寒さが徐々に穏やかになり、春が近いことをそこかしこにふわっと感じる月。

こころがゆるやかになり、慌ただしい中でも、今日は少し歩いてみようかなという気持ちにもなりそうな、

とても心地よい季節です。

きっと春本番でなく、春を近くに感じるところに楽しさを覚えているのかもしれません。

 

でも現実にはそんな気持ちになれる人ばかりではないようです。

知り合いの中学校の先生に聞いてみたら、

「3月は行事が目白押しでゆっくりしている暇などないよ」とおっしゃってました。

 

ふと思いついて相談室の過去5ヶ年(平成27年~平成31年)の相談受理状況を調べてみました。

当初は、入学や就職、転勤など大きく環境が変ることが多い4月や、

その新しい環境に馴染めない人も出てくる5月に相談が多いのではと思っていましたが、

調べた結果は、相談件数が一番多い月は年によって異なるのですが、

この5ヶ年では4月、5月より3月の相談件数の方が多いことがわかりました。

 

やはり翌月からは年度も代わり、人によっては大きく環境が変ることになることから、

いろいろ心配事や気になることが出てきて、結果的に相談も多くなるのですかね。

3月を春が近いと楽しんでいるのはごく一部、

多くの人は慌ただしい中で、あれこれ考え悩んでいるのですね。

 

でも、そういう忙しい中でも、時には普段の自分を取り戻し、

季節の移ろいゆく様子をこころのどこかでそっと感じて、時々その感覚を思い出して楽しむことができれば、

新年度に向けて気持ちを少しは整理できてこころも落ち着けられるかもしれません。

そんな気持ちで春を迎えられるといいですね。

 

さて、あなたにとっての3月はどんな月でしょう。


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