*ストレスは悪者?
一般的に、ストレスとは「病気の原因となる悪いもの」「人間に害を及ぼすもの」と考えられています。イライラ、ムカムカ、落ち込み、不安・・・ストレスのない毎日が遅れたらどんなに幸せか・・・しかし、果たしてストレスとは、本当に悪者なでしょうか。
*ストレスは、経験値をあげるためのチャンス
ストレスは、自分の心の中にあるさまざまな要求を実現していく途中で、必ず通るプロセスです。心理学的には、ストレスとは「個人と環境の間に継続的に行われるプロセス」であり、このこと自体にはネガティブなところはありません。
私たちは意識しなくとも、毎日繰り返しストレスを調整しながら前に進んでいます。負荷が全くなければ、動物も人も何もしなくなり、あっという間に退行してしまいます。
ストレスは人間の成長に必要不可欠であり、ストレスこそが夢や自己実現の鍵であるともいえる訳です。
*ストレスコーピング
とはいえ、ストレスで苦しみたいという人は誰もいません。ストレスをポジティブに受け止め、苦しみ過ぎずに次の行動に切りかえられるように、「ストレスと上手につきあう方法」を見つけましょう。上手なつき合い方として、
①ストレスの原因(ストレッサー)を解決・回避する
②人に語ることで、自分の感情を整理する
③気晴らしをして、心に癒しと元気を与える、
の3つがあげられます。これらの対処方法は「ストレスコーピング」と呼ばれます。
*上手に悩もう
人生に悩みはつきません。よりよく生きたいから、人は悩み、ストレスを感じるのです。
ストレスコーピングは、「好きな動画を見る」「とにかく眠る」「単純作業に没頭する」「ちょっと高いものを食べる」等、どんな些細な方法でも構いません。心身に深刻な影響がでる前のエネルギーがある状態のうちに、あなたのストレスコーピングのレパートリーを増やしておけるとよいですね。
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【参考】「高校生にしってほしい心理学」宮本聡介、伊藤拓 編著/2019/学文社