青少年なやみ相談室

相談室だより

ストレスの話

2020年07月01日 09時00分00秒 | vol141~150

*ストレスは悪者?

一般的に、ストレスとは「病気の原因となる悪いもの」「人間に害を及ぼすもの」と考えられています。イライラ、ムカムカ、落ち込み、不安・・・ストレスのない毎日が遅れたらどんなに幸せか・・・しかし、果たしてストレスとは、本当に悪者なでしょうか。

*ストレスは、経験値をあげるためのチャンス

ストレスは、自分の心の中にあるさまざまな要求を実現していく途中で、必ず通るプロセスです。心理学的には、ストレスとは「個人と環境の間に継続的に行われるプロセス」であり、このこと自体にはネガティブなところはありません。

私たちは意識しなくとも、毎日繰り返しストレスを調整しながら前に進んでいます。負荷が全くなければ、動物も人も何もしなくなり、あっという間に退行してしまいます。

ストレスは人間の成長に必要不可欠であり、ストレスこそが夢や自己実現の鍵であるともいえる訳です。

*ストレスコーピング

とはいえ、ストレスで苦しみたいという人は誰もいません。ストレスをポジティブに受け止め、苦しみ過ぎずに次の行動に切りかえられるように、「ストレスと上手につきあう方法」を見つけましょう。上手なつき合い方として、

①ストレスの原因(ストレッサー)を解決・回避する

②人に語ることで、自分の感情を整理する

③気晴らしをして、心に癒しと元気を与える、 

の3つがあげられます。これらの対処方法は「ストレスコーピング」と呼ばれます。

*上手に悩もう

人生に悩みはつきません。よりよく生きたいから、人は悩み、ストレスを感じるのです。

ストレスコーピングは、「好きな動画を見る」「とにかく眠る」「単純作業に没頭する」「ちょっと高いものを食べる」等、どんな些細な方法でも構いません。心身に深刻な影響がでる前のエネルギーがある状態のうちに、あなたのストレスコーピングのレパートリーを増やしておけるとよいですね。

早速、自分が「ちょっと元気になれるモノ・場所・人」を、思いつく限り書き出してみませんか?

もし、話ができるような「人」が誰もいない場合には…ぜひ、相談室にお電話下さい! ➡電話:019-606-1722

【参考】「高校生にしってほしい心理学」宮本聡介、伊藤拓 編著/2019/学文社


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