先日、厚手のコートにマフラー姿で盛岡市内を歩いていると梅が咲いているのを見つけました。
「まだ2月なのに暖冬で間違えた?」などと思いながら、小さな春の訪れにちょっと得をした気分になりました。
何となく気になったので調べてみたら、盛岡地方気象台では、2月22日に、盛岡市で梅の花が開花したことを発表したそうです。これは、平年より49日早く、1953年の観測開始以来、最も早い開花なのだそうです。
このところ梅が咲くほど暖かくなってきたかと思えば、また冬の寒さに戻るという日が続いています。このように「行きつ戻りつ」しながらも、少しずつ春が近づいてきているのですね。
「行きつ戻りつ」するのは、季節ばかりではなく、私たちの普段の生活や行動の中にも見られます。何か新しいことを始めるときや、これまでやってきたことをもう一度見直すときなど、前に進んでは、「いや、ちょっと待てよ」と立ち止まって考えたり、もう一度出発点に戻ってみたりと。
このように「行きつ戻りつ」して試行錯誤を繰り返しながらも、季節が少しずつ移り行くのと同じように、私たちもまた、目標やゴールに向かって「少しずつでも変化を求めていく」ことが大切なのではないでしょうか。
3月。学校や職場で締めくくりの月、という人も多いと思います。
それぞれの置かれた場の中で「行きつ戻りつ」しながらも、新しい年度に向けて少しずつ前に進んでいきたいものですね。