毎年、6月の第3日曜日は父の日です。5月の母の日に比べ父の日は、うっかり見過ごされてしまうことも少なくありません。そんな父の日ですが、もともとの起源や、海外の父の日について少し紹介しましょう。
父の日の起源は1909年までさかのぼります。「母の日のように、父に感謝する日も作ってほしい」当時、アメリカワシントン州に住んでしたソノラ・スマート・ドットさんという女性が、牧師協会に提唱したのが始まりでした。6月はソノラさんの父親の誕生月であり、礼拝が第3日曜日に行われていたことから、日づけが決まったと伝えられています。
アメリカ発祥の父の日は、戦後すぐに日本へ伝わってきました。しかし日本での認知度は低く、あまり親しまれていませんでした。現在のような父の日が定着したのは1980年代以降です。1981年「ファザーズ・デイ委員会」が立ち上がり、「父の日に黄色いものを贈ろう」というイエローリボンキャンペーンを実施しました。黄色は身を守る色とされ、大切な人の無事を願い、幸福や富を象徴する色とも言われています。この黄色をシンボルカラーとすることで、父の日は広く知られるようになりました。
アメリカや日本以外の国々でも、父の日はありますが、その日づけやお祝いの仕方は多様です。例えば韓国では、母の日だった5月8日が「オポイナル」という父母の日になりました。イタリアでは、聖母マリアの夫である聖人ジュゼッペの日であった3月19日が父の日に相当します。他にはイースターから数えて6回目の日曜日が過ぎた木曜日を父の日として大量のビールを飲み交わすドイツ、11月の第2日曜日を父の日として宝くじをプレゼントするスウェーデンなど、私たちから見るとユニークな風習をもつ国々もあります。
いかがでしたか、父の日の起源や海外の父の日事情。
日頃、お父さんになかなか感謝の気持ちを伝えられない人こそ、父の日というイベントを上手に活用して、感謝の気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか。
*参考*
2004年の父の日はいつ?
https://shop.odakyu-dept.co.jp/ec/fathersday_column4 ( 2024.5.20アクセス)