遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

蛙の目借時

2020-04-13 15:29:16 | 日記

令和2年4月13日(月)

蛙の目借時 : 目借時

春の暖かさは眠気を誘うが、わけても苗代

の出来る頃に蛙の鳴き声を聞いていると、

うつらうつらと眠くなってくる。

蛙が人の目を借りるので、人は眠くなると

いう意味で流布している。

これにより、この頃の事を「蛙の目借時」

といった、古風な俳諧味のある季題である。

とかく、つい眠りたくなりがちな晩春の

気分をよく表している。

 

其れにしても、今年の春は雨降りが多い。

新型コロナウイルスの影響で、出歩くのを

控えている間に、桜の花は散り果ててしま

った様である。

雨に打たれた花びらと花の蕊が道にへばり

ついている。 せっかくの花万朶も今年は

見る事もなく終わってしまった。

いつもこの時節になると、岐阜の知人の家を

訪うのであるが、緊急事態宣言で東海3県の間

も外出自粛を余儀なくされた。

苗 床

 

例年で在れば、岐阜方面へ向かう途中の田園

風景、、中でも畔を耕し、苗代を張る田圃に

蛙の声が聞こえ来る頃である、、、、、、

今年目にするのは、明けても暮れても、新型

コロナウイルスのニュースばかりである。

聞こえ来るのは、外出自粛に対する政府の締め

付けと、政府へ(補償)の不満、愚痴ばかり。

今日も、「或る歌手のコラボ動画に安倍総理が

ツイッター動画を送り」はたまた問題に、、

菅官房長官は「とても反響があった」と喜びの

談話、一方で各界の著名人やツイッターで、

「皆(休業自粛者、医療従事者等)が大変な

時期に総理の信じられない行動、金の苦労を知ら

ぬお坊っちゃま」と批判が殺到、少しは行動を慎

まれるべきでは、、、(何をされても批判の的)

何時まで続く「コロナ騒ぎ」、

終息の出口は、中々見えて来ない、、、、、、

 

今日の1句

古書漁るコロナに怯ゆ目借時     ヤギ爺

※目借時 : 蛙の目借時のこと