令和2年4月13日(月)
蛙の目借時 : 目借時
春の暖かさは眠気を誘うが、わけても苗代
の出来る頃に蛙の鳴き声を聞いていると、
うつらうつらと眠くなってくる。
蛙が人の目を借りるので、人は眠くなると
いう意味で流布している。
これにより、この頃の事を「蛙の目借時」
といった、古風な俳諧味のある季題である。
とかく、つい眠りたくなりがちな晩春の
気分をよく表している。
其れにしても、今年の春は雨降りが多い。
新型コロナウイルスの影響で、出歩くのを
控えている間に、桜の花は散り果ててしま
った様である。
雨に打たれた花びらと花の蕊が道にへばり
ついている。 せっかくの花万朶も今年は
見る事もなく終わってしまった。
いつもこの時節になると、岐阜の知人の家を
訪うのであるが、緊急事態宣言で東海3県の間
も外出自粛を余儀なくされた。
苗 床
例年で在れば、岐阜方面へ向かう途中の田園
風景、、中でも畔を耕し、苗代を張る田圃に
蛙の声が聞こえ来る頃である、、、、、、
今年目にするのは、明けても暮れても、新型
コロナウイルスのニュースばかりである。
聞こえ来るのは、外出自粛に対する政府の締め
付けと、政府へ(補償)の不満、愚痴ばかり。
今日も、「或る歌手のコラボ動画に安倍総理が
ツイッター動画を送り」はたまた問題に、、
菅官房長官は「とても反響があった」と喜びの
談話、一方で各界の著名人やツイッターで、
「皆(休業自粛者、医療従事者等)が大変な
時期に総理の信じられない行動、金の苦労を知ら
ぬお坊っちゃま」と批判が殺到、少しは行動を慎
まれるべきでは、、、(何をされても批判の的)
何時まで続く「コロナ騒ぎ」、
終息の出口は、中々見えて来ない、、、、、、
今日の1句
古書漁るコロナに怯ゆ目借時 ヤギ爺
※目借時 : 蛙の目借時のこと