令和2年4月25日(土)
ぶらんこ : 鞦韆(しゅうせん)
ゆさわり、ふらここ、ぶらんこ、時代と伴に
名称が変わってきている。
鞦韆ともいわれ、中国北方民族のものが中国
へ伝わり、呼び継がれた名だという。
ポルトガル語のブランコ、英語のバランスや
スイング等が同等の意味である。
最近特に公園で遊ぶ姿が多く見られる。
冬から解放され、子供達が春風に乗って髪を
なびかせて漕ぐ姿は、躍動感がある。
日本へは、古くは平安時代の嵯峨天皇の詩に
詠まれ、平安中期の「和名類聚抄」という
辞書にも記述が残されている。
江戸時代になり「ブランコ」呼ばれる様に
なった。
座板を支柱や樹木から、紐や鎖等で水平に
吊るした遊具が一般的だが、その種類には
「起ち式」「座り式」「揺り籠式」に加え、
「タイヤブランコ」「箱ブランコ」「変形
遊動円木」や遊園地等にある「ウエーブ・
スイング」等がある。
起ち式
座式
タイヤブランコ
箱ブランコ
変形遊動円木
ウエーブ・スイング(遊園地)
俳人の名句
鞦韆の花にうもれて見ゆるかな 原 石鼎
ぶらんこ:橋本明治、荘園(目黒雅叙園美術館)より