遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

閑古鳥

2020-06-07 16:22:09 | 日記

令和2年6月7日(日)

閑古鳥 : 郭公(カッコウ)

新型コロナウイルスにより緊急事態宣言が

出され、外出自粛を余儀なくされた各地域

の商店街では、客足が途絶えた。先日解除

となったが、直ぐには客は戻らず、何処も

お店は開けたものの、閑古鳥が鳴いている。

との報道が目立っている、、、、

 

郭公は、森林や草原に分布する。

日本では主に山中に生息する。

寒冷地(北海道等)の場合、平地にも生息。

全長は35cm程で、背は灰色、腹部は白い。

鳴き声は「クアクコウ、カッコウ、ハッポウ」

等と聞こえ、これが名前の由来だと言われる。

郭公は卵を他の鳥(ホオジロ、モズ、ヨシキリ)

等に孵化させ、これを托卵という。

この習性は「時鳥」(ホトトギス)と同じで、

形もよく似ているので、昔から「時鳥」よく

間違われる。

 

また、カッコウを「閑古鳥」と言われる。

その由来は「さびれ様の事を言う」が、それを

暇な事に例え、さびれて客足が途絶えた様子を

「閑古鳥がなく」という。

郭公の鳴き声が物寂しさを感じさせる事から

「閑古鳥」と言う様になった。

俳人の「松尾芭蕉」も次の様に読んで居られる。

 

今日の1句

憂きわれをさびしがらせよ閑古鳥    松尾 芭蕉