令和2年6月7日(日)
閑古鳥 : 郭公(カッコウ)
新型コロナウイルスにより緊急事態宣言が
出され、外出自粛を余儀なくされた各地域
の商店街では、客足が途絶えた。先日解除
となったが、直ぐには客は戻らず、何処も
お店は開けたものの、閑古鳥が鳴いている。
との報道が目立っている、、、、
郭公は、森林や草原に分布する。
日本では主に山中に生息する。
寒冷地(北海道等)の場合、平地にも生息。
全長は35cm程で、背は灰色、腹部は白い。
鳴き声は「クアクコウ、カッコウ、ハッポウ」
等と聞こえ、これが名前の由来だと言われる。
郭公は卵を他の鳥(ホオジロ、モズ、ヨシキリ)
等に孵化させ、これを托卵という。
この習性は「時鳥」(ホトトギス)と同じで、
形もよく似ているので、昔から「時鳥」よく
間違われる。
また、カッコウを「閑古鳥」と言われる。
その由来は「さびれ様の事を言う」が、それを
暇な事に例え、さびれて客足が途絶えた様子を
「閑古鳥がなく」という。
郭公の鳴き声が物寂しさを感じさせる事から
「閑古鳥」と言う様になった。
俳人の「松尾芭蕉」も次の様に読んで居られる。
今日の1句
憂きわれをさびしがらせよ閑古鳥 松尾 芭蕉