遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

蚯 蚓

2020-06-08 16:31:21 | 日記

令和2年6月8日(月)

蚯 蚓 : ミミズ

ミミズ網の環境動物の総称

「蚯蚓」の字は中国名の、丘を作る虫の意に因む。

普通の種類は「縞蚯蚓」で太く長い。

種類に依ってその大きさは異なるが大概10cm

前後の大きさである。

「土佐のかんたろう蚯蚓」と呼ばれる巨大蚯蚓は

50cm以上もある。

蚯蚓は雌雄同体で腹面に生殖器を持つ。

肌色のリングがある方が頭で、行く先を決める。

旺盛な繫殖力を持ち、畑の土を食べて細かくし、

土壌を豊かにしてくれる。

昔から魚吊りの餌にも利用されてきた。

にょろにょろと気味が悪いが、陸生のミミズは

昼は土中で静かにしていて、夜になると活動する。

乾燥させたものは「地竜」と称し、解熱剤として

市販されている。

庭や公園等の雑草が目立つようになり、これから

草取りは欠かせない。

植木鉢や、石ころなどを除けると、必ずといって

良い程、ミミズが這い出してくる。

また、芝生面の所々に小さな穴が開き、黒土が

出ている。ミミズの這い出た穴である。

早朝暗いうちに芝生を眺めると蚯蚓に出くわす。

秋の季語に「蚯蚓なく」が在る。

秋の夜に何の虫とは判らず、道端を歩いている

と、土の中から「ジージー」と鳴く声がする。

実はこれは「螻蛄」(おけら)の鳴く声である。

それをミミズが鳴いているものと取り違えた事

である。実際はミミズは鳴かないが、たとえ鳴か

なくとも、そう感じるのは趣がある事と言われ、

「蚯蚓なく」の季語が在る。

 

今日の1句

鉢を除け慌てふためく蚯蚓かな    ヤギ爺