令和2年6月14日(日)
潮路句会6月例会
日 時 : 令和2年6月13日(土)13:00~
場 所 : 大手コミュニテイ・センター
兼 題 : 1)父の日、2)蛇、3)当季雑詠
新型コロナウイルスの影響で、3月、4月、5月の
句会が中止となり、2月8日(土)以来、実に4カ月
ぶりの句会です。
生憎の雨模様となり、1名の方が欠席、8名の参加。
隣室では「手芸クラブ」の方がお集まりの様子。
主宰から「3カ月もの長いお休みでしたが、皆さま
お変わりなくお元気そうで何よりです。
この間、自粛生活となり、吟行にも出られず作句も
ままならず、私は本を読んだり投句を整理したり、
皆さんの生活はどうでしたか、、、、、
さて、この春先に永年の間当句会で大変お世話に
なって参りました、松田志げお先生がお亡くなりに
なられました。先生は句会の発足当時からお骨折り
頂き、多くの方の句の指導をされて来た方で、誠に
残念な事でした。ご冥福をお祈りいたします。」
挨拶の後、今後の行事予定が発表されたが、定例会
は予定通り、吟行については、句会場の予約が取れず
6月、7月各1度予定された。
今回の兼題の「父の日」(6月第3日曜日)は、
皆ご高齢の方ばかりで、現役の父より、父を偲ぶ句
が多かった。
父の日
父の日の直ぐ母に代ふ電話かな 玲 子
父の日や父の匂ひし帽子かな
父の日に団欒偲ぶ二人かな
父の日や何時も通りごろ寝かな
父の日や筆跡残る考の文 (考:亡父)
父の日に誕生日かと父の問ふ
(他にも父を偲ぶ句が多くあった)
潮路抄
仲違ひせしかに鉄砲百合咲ける 玲 子
若鮎の光りとなりて瀬をのぼる 勝
悠々と野道横切る青大将 美保子
牛蛙鳴く度闇の深まりぬ 魚 青
川原への道を塞ぎし山棟蛇 美智子
山棟蛇(やまかがし、赤みを帯び弱い毒を持つ)
さつき咲く丘に辿りて海遙か 輝 子
雲去りて陽射し纏ひつ袋掛け 政 子
夏みかん妻の親指逞しき ヤギ爺
他の蛇の句
蛇の草這ふ音の耳に憑く 玲 子
標本の瓶に収まる蝮の眼 美智子
蛇の皮風に吹かるる獣道 ヤギ爺