令和2年11月8日(日)
常盤山樝子 : ときわさんざし
バラ科、ピラカンサ属の常緑低木
南ヨーロッパ、小アジア原産で、日本には江戸末期
薬用として小石川薬草園へ、明治中期頃には生垣等
として普及し始める。
木の高さは1~3m位、時に5mを超える物も。
葉は楕円形ないし倒披針形で枝端は棘となる。
棘が鋭い
花期は4~5月頃で、白く小さな花(1cm程)を付け、
11月頃に球形の果実が真っ赤に熟し、翌年の
1月末頃まで実を付けている。生垣や盆栽等に適する。
大暑性、耐寒性に強いが、東北や北海道等の冬場に
凍てつく所では地植えは不向きである。
近縁種には、タチバナモドキがある。秋に黄橙色の実
を付ける。
タチバナモドキ
毎年この時節になると、ご近所の軒先にピラカンサの
赤い実が溢れる様に垂れ下がり、時折ヒヨドリ等が
顔を覗かせ、囀りが聞こえる。
花の無い季節、この真っ赤に熟した実は緑の中で、
目に鮮やかで、和ませてくれる、、、、、
今日の1句
溢るるは常盤山樝子冬に入る ヤギ爺