令和3年4月9日(金)
青 麦 : 麦青む
春、穂の出る前の葉や茎が青々としている麦のこと。
大麦、小麦ともに、11,12月頃に種が蒔かれ、
冬の寒さにも負けずい芽を出し、春の訪れとともに
すくすくと育ち、暖かくなるにつれて畑を覆う様に
葉を伸ばし、やがて青い穂をだす。
それまでの間の、青々とした春の麦のことをいう。
最近、殊に田園風景が少なくなり,且つ、「二毛作」
も減少した今では、菜の花畑、れんげ畑などと伴に
春の田畑を彩っていた、麦の美しい緑色もあまり
見られなくなってしまった。
先だって、岐阜県へ所要で出かけた際、国道沿い
から折れ、山間に向かう道中に麦畑が在った。
青い穂波が風にゆれ、時折陽の光にきらきら揺れる
穂先はとても美しかった、、、、
こんな所にも、麦を作られる方がお見えになる。
何だかとても懐かしい様な、、、嬉しくなった。
(後で、聞いた話では、自家製パンを作る店に
納めるものらしい、、、)
今日の1句(俳人の名句)
目を細め青麦の風柔らかし 富安 風生