令和3年4月28日(水)
亀鳴く
亀はカメ目の爬虫類の総称で、体の背腹の両面に
甲羅があり、両甲は側面で接着し、頭・尾・脚は
出入りできる。歯は無く水中、又は陸上の植物や魚貝
等を食し、砂地に産卵する。
春になると亀の雄が雌を慕いて鳴くというが、
実際には亀が鳴くことはなく、情緒的な季語である。
藤原為家の題詠歌に、
「川越のをちの田中の夕闇に何ぞと聞けば亀のなくなり」
と詠まれて居り、古くから季語として定着している。
春の夕暮れ時の感じと相俟って、俳人に好まれる季語。
この時期になると、川や池の岩場等に亀が甲羅干しを
する姿をよく目にする。
名古屋の鶴舞公園の池では、亀が2,3匹寄り添う
様に甲羅干し、日向ぼこをしている。
つい此方も畔のベンチに座り、亀とご対面し、話掛け?
いや、亀は話も鳴きもしないのだが、、、、、
今日の1句(俳人の名句)
亀鳴くは聞こえて耳の遠き母 小松 道子