令和3年4月23日(金)
苧環の花 : おだまき、 糸繰草
高山に自生する深山苧環が園芸品種となったもの。
キンポウゲ科の多年草で、高さ20~30cm位
花が苧環の形に似ているので名付けられた。
苧環とは麻糸を紡いだものを中空にして、円く巻
いたものをいう。
亦、この形から「糸繰草」ともいわれている。
青紫色の花で五辺花、稀に白色の花も見られる。
改良が進み花弁の基部に突起した距の長い品種が
ある。
高山性のものは深山苧環、山野に自生する山苧環
などは日本原産である。
亦、園芸用に多く栽培されているのは西洋苧環で
ある。
糸状のものを巻いた形状から、食べ物の「小田巻」
は、紐状のうどんを巻いて茶わん蒸しの中にいれ
た「小田巻蒸し」は、日本の各所で食べられている。
また、半練りの食材をところてんの天突きに似た、
器具のことを、「小田巻」と呼ぶそうである。
愛知県の知立市などで売られている菓子「大あん巻」
などを「小田巻」ともいう。
今日の1句
おだまき草早瀬見下ろす崖の上 ヤギ爺