遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

針供養

2023-02-08 15:29:32 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和5年2月8日(水)

針供養 : 針納め

平素使っている針を休め、折れた針や古くなった針を
供養する行事。

現在では和裁は専門化され一般には余り行われないが、
昔は女性が日常で行う大切な仕事の一つであり、一年に
一度針を使うのを忌む日とされた。

針供養は、和歌山県和歌山市の淡島神社や関東地方では
2月8日に行われ、関西地方では12月8日に行われる。
淡島神社の針供養、

淡島神社には「針才天女」を祀る社があり、和歌山市が
本社で全国各地に末社が在る。東京浅草の浅草寺境内に
は、「淡島堂」が在り、ここで針供養が行われる。


針供養の起源は定かではないが、中国の社日に「針線」
(針仕事)を止むという習わしが在り、これに起因する
という説がある。
日本では、平安時代に貴族の間で行われるようになる。
江戸時代になると一般的に針仕事を行う家庭で「針の労
をねぎらい裁縫の上達を願う行事」として広まった。
針仕事は女性にとって大切な仕事である。折れた針・古
くなった針に感謝の気持ちを込め、豆腐・蒟蒻等の柔ら
かい物に刺して川に流したり、土中に埋めたり、神社に
納めるようになった。


豆腐などの柔らかいものに刺すのは、これ迄硬い生地に
刺してきた針に対し、最後に柔らかい所に休んで頂くと
いう気持ちに意味があるという。
昭和30年代の針供養、

元々、2月8日は「事八日」の風習が在り、この日には
農作業をしたり、山に入ったりしてはいけない日とされ
仕事の手を休める日となっている。
同様に「針仕事をしてはいけない」との伝えからこの日
を「針供養の日としたようである。

名古屋の若宮神社ではこの日、愛知県和服裁縫業協同組
合の主催で「針供養」が行われた。

神事が行われた後で、一般の裁縫等に従事する女性達が
祭壇の豆腐、蒟蒻等に次々に針を刺して行った。


後に、境内の針塚に納められる。


今日の1句

ミシン踏む母の休日針供養   ヤギ爺