遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

木の芽

2023-02-09 17:18:20 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和5年2月10日(金)
木の芽 : 山椒の芽

春に芽吹く木の芽は葉芽と花芽、それに両者が混在した芽
があり、一括して木の芽という。

「きのめ」ともいうが雅語的な美しい響きの「このめ」が
好んで用いられる。
樹木が千差万別であるとおり、木の芽も発芽の時期、色、
形状も様々にある。殊に雑木林が芽吹きの時期には緑あり
萌黄色あり、黄色あり、紅色ありと、、更に各々に濃い色
薄い色と彩々で美しい。
木の芽が萌え出ることを「木の芽張る」といい、その多く
は「春」にかけていう。

「木の芽味噌」「木の芽田楽」「木の芽和え」は、山椒の
芽に味噌、砂糖等を擦り混ぜた物。
木の芽田楽、
木の芽和え、
煮物に、

「木の芽漬け」は通草(あけび)や山椒等の若芽を塩漬け
や醤油煮にしたものをいう。
「木の芽月」とは木の芽の出る月の意で、陰暦2月の総称。
木の芽冷」は、木の芽の吹く頃の冷えこみをいう。


「きのめ」といえば、古くから香辛料として利用されて来
た「山椒の芽」をいう場合が多い様である。
山椒は、北海道から九州まで自生するミカン科の落葉低木
の木の芽で、人家でも栽培されている。

枝に鋭い棘がある。葉は油点があり強く香る。
若芽は「木の芽」と称されて、香味料として色々な料理に
使われている。
山椒の古名は、「椒」(はじかみ)といい、芳しい・辛味
という意味があり、胡椒や唐辛子もこれに入る。

古来日本人が春の風物として最も愛でるものが「柳芽」。

秋の紅葉を代表する「楓」は、芽吹きが早く柔らかで小さ
な葉も愛される。

木の芽はその香と辛味成分から様々な料理に使われ、日本
中国、韓国等で多く利用されている。
山椒の実、

カホクサンショウ(中国の四川料理に)、


今日の1句

鳥たちの日向ぽつぽつ木の芽時  ヤギ爺

蕗の薹

2023-02-09 16:04:07 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和5年2月9日(木)

蕗の薹 : 蕗の芽

キク科の多年草。早春にいち早く地中から萌黄色の花茎を
出し、その外側には大きな鱗のような濃赤紫色の葉で幾重
にも包まれている。 

これが蕗の薹で、ほろ苦い風味と香りを楽しむ早春の若菜。
蕗は雌雄異株で雄花は黄白色、雌花は白色。
山野の彼方此方に自生する。 辺りがまだ枯れ色に被われ
る、春まだ浅き雪間や土手等に萌黄色の花茎をもたげる。

大きな葉に包まれる姿は、さながら早春の妖精を思わせる。
花の開かぬうちに摘んだ蕗の薹は、「蕗味噌」「吸い物」
「天婦羅」「和え物」などにしていただく。


これが春たけなわとなる頃には、30Cm余りに成長して
「蕗の爺」「蕗の姑」などと呼ばれている。

東谷山フルーツパークの奥に小さな「蕗の薹」の庭が在る。
周りの木々がやっと芽吹き始めた頃、小さな蕗の薹が所々
に萌黄色の顔を出した。


ご近所に在るスーパーでは、早くも蕗の薹が店頭に並んで
いる。(何処の産地の物だろう、、)
ここでは未だこれから樹木が芽吹き、様々な山菜の便りが
届き楽しみにしている、、、、。


今日の1句

また一つ苦き思ひで蕗の薹  ヤギ爺