令和5年2月27日(月)
春の海

波の荒かった冬の海は、春になれば凪いでのたりのたりと
穏やかで、悠長な感じのする海となった。
麗らかな日差しに海の色は明るく、魚介の動きもそろそろ
活発に目立ち始める頃だ。

春の海は光と響き合って、穏やかに洋々としてきらきらと
凪ぐ状態となり、長閑に紺碧の色を湛えている。
また春と秋は潮の干満の差が大きく、潮の引いた後の干潟
には、小さな生き物たちの姿が見られる。
昨日は冷たい風(春一番?)が吹き荒れ、帽子を飛ばされ
ぬように、また飛ばされ慌てふためく姿を目にしたが。
今日は打って変り風も止み、暖かな日差しの中を港へ、、


名古屋港の水面は穏やかに凪の状態で、まさに「春の海」
定期船が一条の航跡を残して、静かに接岸した。

埠頭にはユリカモメが、ゆったりと日向ぼこ、、、?


リトルマーメイドの在る丘からポートビルへ向かう。
展望台から、名古屋港の湾内を一望できる。



遠く伊勢湾の工業地帯まで霞の中、海は穏やかである。


真っ青な空と、きらきらと光り輝く水面、、、、、、
ゆったりと眺め居て飽きない、正に俳人の名句の世界
である。
春の海は、俳人の与謝蕪村の名句、
春の海終日のたりのたりかな 与謝 蕪村
一日中、海がゆるやかにうねり、うねりを繰返す景は
人間に大らかさを与える揺りかごと受け止められる。
それは命を生み出し育む母に繋がり、母の恩は海より
深い。(新日本歳時記:成井恵子・句評より引用した)