「古都逍遥 京都・奈良編」「花の詩」「日常のこと」や花や風景写真

 京都・奈良を中心に古刹・名刹や「花の詩」等の紹介。花や風景写真、オリジナルの詩、カラオケ歌唱など掲載しています。

「光明寺」(こうみょうじ)

2006年03月25日 21時18分33秒 | 古都逍遥「京都篇」
 洛西のはずれ、西に松の緑に彩られた善峯、小塩の連峰を帯び、南に伏見、右に長岡京、左に大原野を擁して、春は桜、秋は紅葉の景勝地として知られる光明寺。総門から薬医門を経て玄関に通じる紅葉のトンネルと御影堂北側の黄色に真紅の照り映える紅葉の美しさは京都随一の名勝地であり、また、大覚寺、仁和寺とならび映画のロケ地としても知られている。
 大原野に茂る竹林の葉音を聞きながら緩やかな紅葉のトンネルをそぞろ歩けば、それだけで文豪気取りになれる。西山浄土宗の総本山である当寺は、承安5年(1175)3月、法然上人が43歳の時、ここ粟生野で初めて念仏の法門を説いた立教開祖の地。源平合戦で知られる熊谷次郎直実(熊谷蓮生・れんせい)法師が、戦いに明け暮れた我が身の罪を償い極楽往生の道を求めて法然上人を訪ね、その弟子となり、諸国行脚の後にこの地に戻り、寺を建立したのが光明寺の発祥である。 御影堂は入母屋瓦葺総けやき造り一八間四面。22年の歳月をかけて宝暦3年(1753)に再建された。御影堂の右側にある阿弥陀堂に祀られている阿弥陀如来立像は、約800年ほど前、光明寺の前身・三昧院を建立した際、熊谷蓮生が近江の国・堅田にある浮御堂から譲り受けたものを法然上人が開眼供養したものと伝えられている。 白州に一八個の石を配した信楽庭も見所。

京都府長岡京市粟生西条ノ内26-1。
交通:阪急京都線、長岡天神駅下車、光明寺方面行きバス、光明寺下車。







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