朝目覚めたら新しい自分がある
第二十九話「哲人エマーソンと子牛」
こんな逸話があります。
ある日、哲人エマーソン(アメリカの思想家(1803-1882)、哲学者、作家、詩人、エッセイスト)が息子と一緒に牛小屋から抜け出した子牛を小屋の中に連れ戻そうとしたが、子牛は嫌がって梃子でも動こうとしなかった。尻を叩いたり尾を引っ張ったりして何とか動かそうとしたのですがいうことをきかないのです。二人は困り果てて召使を呼んでどうしたものかと助けを求めた。田舎で育った召使の女の人は子牛に優しく声を掛けながらニコニコと頭を撫でました。そして自分の指を子牛の口の中に入れて母親牛のお乳を吸わせるように指を吸わせながらゆっくりと小屋の中に導いたのです。
この教訓は人間関係にとって大切なヒントを与えております。人間関係は人と人との相互の関係からなりたっているわけですが、その関係を良好なものにしていくためには、先ず自分がどうあるべきかを正しく理解することが重要な条件となります。
イギリスの偉大な随筆家チャールズ・ラムは「ええい、いまいましい。私は人に好かれたい」と愚痴ったことがありました。この思いはチャールズに限らず誰もが抱いている感情だと思います。しかしここで考えなければならないことは、人に好かれたいと思うとき果たして自分が好かれるようなことを人にしてあげているか、それが問題であるのです。相手の「相」の字源を見ると「助ける」とあります。つまり「手を助ける」、相手の身になって助ける尽くすという意味合いになるわけです。
「相手が在って自分が在る」、これが人間関係の基本条件なのです。
「自分が在って相手が在る」という自分が主体となる「我」を立てようとするから「ええい、いまいましい・・・」という感情に陥ってしまうのです。哲人エマーソンは自分が主体となり子牛を引っ張ろうとした。召使の女の人は子牛が主体で子牛の気持ちになってあげたのです。
沖縄で暮らしている孫が送ってくれた写真
第二十九話「哲人エマーソンと子牛」
こんな逸話があります。
ある日、哲人エマーソン(アメリカの思想家(1803-1882)、哲学者、作家、詩人、エッセイスト)が息子と一緒に牛小屋から抜け出した子牛を小屋の中に連れ戻そうとしたが、子牛は嫌がって梃子でも動こうとしなかった。尻を叩いたり尾を引っ張ったりして何とか動かそうとしたのですがいうことをきかないのです。二人は困り果てて召使を呼んでどうしたものかと助けを求めた。田舎で育った召使の女の人は子牛に優しく声を掛けながらニコニコと頭を撫でました。そして自分の指を子牛の口の中に入れて母親牛のお乳を吸わせるように指を吸わせながらゆっくりと小屋の中に導いたのです。
この教訓は人間関係にとって大切なヒントを与えております。人間関係は人と人との相互の関係からなりたっているわけですが、その関係を良好なものにしていくためには、先ず自分がどうあるべきかを正しく理解することが重要な条件となります。
イギリスの偉大な随筆家チャールズ・ラムは「ええい、いまいましい。私は人に好かれたい」と愚痴ったことがありました。この思いはチャールズに限らず誰もが抱いている感情だと思います。しかしここで考えなければならないことは、人に好かれたいと思うとき果たして自分が好かれるようなことを人にしてあげているか、それが問題であるのです。相手の「相」の字源を見ると「助ける」とあります。つまり「手を助ける」、相手の身になって助ける尽くすという意味合いになるわけです。
「相手が在って自分が在る」、これが人間関係の基本条件なのです。
「自分が在って相手が在る」という自分が主体となる「我」を立てようとするから「ええい、いまいましい・・・」という感情に陥ってしまうのです。哲人エマーソンは自分が主体となり子牛を引っ張ろうとした。召使の女の人は子牛が主体で子牛の気持ちになってあげたのです。
沖縄で暮らしている孫が送ってくれた写真
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます