京都国際会議場に向かっていると路地のような細い道を北に上がったところに隠れ寺のように建っている「大黒天」は、松崎山妙圓寺と号し、日英上人の開基にかかる日蓮宗の寺である。
本尊の大黒天は伝教大師の作、日蓮聖人が開眼したものといわれている。
当寺は京都の表鬼門に位する所から、古来、福運を授ける神と信ぜられ、昭和44年(1969)の火災にも無事で「火中の大黒さま」と呼ばれ、正月初子の日を始めとし、甲子の日には参詣者が多い。
また当寺は京都・都七福神の第1番で、背後の山では毎年8月16日盂蘭盆会の行事として五山送り火「法」字を点ずる。
大黒天はインドの破壊の神でシヴァの化身とされ、名前の通りの漆黒の体に憤怒の形相という恐ろしい姿だった。日本には最澄(伝教大師)が持ち込み、その後大国主命と一緒にされ、農業神、台所を守る神として受け入れられていった。姿も変わり、狩衣を着用し、頭巾を被り、左肩に大きな袋を背負い、右手に福槌を持ち、米俵に立つ姿となっていった。
拝殿の前には石で作られた“なで大黒”が参拝者の手で黒く光って迎えてくれる。この地に住む人達の信仰と共に社交場となったのであろう、境内登り口には稲荷社もあり、昔の雰囲気が残っている。
所在地:京都市左京区松ヶ崎東町31。
交通:地下鉄烏丸線四条駅から市バス30系で松ヶ崎大黒天下車、徒歩約5分。京阪電鉄出町柳から叡山電鉄に乗り換え、修学院駅下車、徒歩10分。
本尊の大黒天は伝教大師の作、日蓮聖人が開眼したものといわれている。
当寺は京都の表鬼門に位する所から、古来、福運を授ける神と信ぜられ、昭和44年(1969)の火災にも無事で「火中の大黒さま」と呼ばれ、正月初子の日を始めとし、甲子の日には参詣者が多い。
また当寺は京都・都七福神の第1番で、背後の山では毎年8月16日盂蘭盆会の行事として五山送り火「法」字を点ずる。
大黒天はインドの破壊の神でシヴァの化身とされ、名前の通りの漆黒の体に憤怒の形相という恐ろしい姿だった。日本には最澄(伝教大師)が持ち込み、その後大国主命と一緒にされ、農業神、台所を守る神として受け入れられていった。姿も変わり、狩衣を着用し、頭巾を被り、左肩に大きな袋を背負い、右手に福槌を持ち、米俵に立つ姿となっていった。
拝殿の前には石で作られた“なで大黒”が参拝者の手で黒く光って迎えてくれる。この地に住む人達の信仰と共に社交場となったのであろう、境内登り口には稲荷社もあり、昔の雰囲気が残っている。
所在地:京都市左京区松ヶ崎東町31。
交通:地下鉄烏丸線四条駅から市バス30系で松ヶ崎大黒天下車、徒歩約5分。京阪電鉄出町柳から叡山電鉄に乗り換え、修学院駅下車、徒歩10分。