狭井神社は正式には「狭井坐大神荒魂神社」と称し、今からおおよそ2千年前、第11代垂仁天皇の時代に創祀された由緒ある神社で、主祭神は「大神荒魂神(おおみわのあらみたまのかみ)」を祀ってある。病気を鎮める神として界隈をはじめ広く信仰を集めている。
以前に紹介した日本最古の神社と言われている「大神神社」から続く「くすり道」を進むと5分ほどで当社に着く、御神体「三輪山」への登拝口や、御神水が湧き出る「薬井戸」などがある。古くから霊験あらたかな「くすり水」として知られた湧き水で、減菌処理を施したコップも用意されており、ゴクリト飲み干すと何ともうまい水で、まさに「甘露」であった。 井戸の近くには御神水を使った「水琴窟(すいきんくつ)」もあり、竹筒に耳を当てると、水が落ちる音が涼やかな琴の音色を奏でているようだった。なお、三輪山へ登るには、この社で入山料を払い、襷を借りて登ることになっている。
この界隈には社が多く点在しており、まさに神々が宿る地域でもある。当社の近くには、知恵の神様を祀る「久延彦神社」、通りすぎて先へ進むと、大神神社の摂社「檜原神社」、そして、参道の途中にある小さな祠の「磐座神社(いわくらじんじゃ)」や大物主大神と力をあわせて国土を開発した「少彦名命(すくなひこなのかみ)」が祀られ、当社の鳥居近くにある「鎮女池」の脇には「市杵島姫神社」が、水の守護神である弁財天さんを祀っている。
毎年4月18日に行われる「鎮花祭(はなしずめまつり)」は、俗に「くすりまつり」ともいわれ、大神神社とこの狭井神社で執り行われる重要な祭りで、起源は崇神天皇のとき、全国に疫病が流行したが太田田根子を召して祭神の大物主神を祭ったところ疫病が止んだことにあるという。実際は、春になって木の芽がふくころ陽気の変化がさまざまな病気が流行ることから、これを鎮める厄払いとして起こったのだろう。
「のどかなる 春の祭の花しづめ 風をさまれと なほ祈るらし」(新拾遺和歌集)
所在地:奈良県桜井市三輪。
交通:JR「三輪駅」から徒歩15分。
以前に紹介した日本最古の神社と言われている「大神神社」から続く「くすり道」を進むと5分ほどで当社に着く、御神体「三輪山」への登拝口や、御神水が湧き出る「薬井戸」などがある。古くから霊験あらたかな「くすり水」として知られた湧き水で、減菌処理を施したコップも用意されており、ゴクリト飲み干すと何ともうまい水で、まさに「甘露」であった。 井戸の近くには御神水を使った「水琴窟(すいきんくつ)」もあり、竹筒に耳を当てると、水が落ちる音が涼やかな琴の音色を奏でているようだった。なお、三輪山へ登るには、この社で入山料を払い、襷を借りて登ることになっている。
この界隈には社が多く点在しており、まさに神々が宿る地域でもある。当社の近くには、知恵の神様を祀る「久延彦神社」、通りすぎて先へ進むと、大神神社の摂社「檜原神社」、そして、参道の途中にある小さな祠の「磐座神社(いわくらじんじゃ)」や大物主大神と力をあわせて国土を開発した「少彦名命(すくなひこなのかみ)」が祀られ、当社の鳥居近くにある「鎮女池」の脇には「市杵島姫神社」が、水の守護神である弁財天さんを祀っている。
毎年4月18日に行われる「鎮花祭(はなしずめまつり)」は、俗に「くすりまつり」ともいわれ、大神神社とこの狭井神社で執り行われる重要な祭りで、起源は崇神天皇のとき、全国に疫病が流行したが太田田根子を召して祭神の大物主神を祭ったところ疫病が止んだことにあるという。実際は、春になって木の芽がふくころ陽気の変化がさまざまな病気が流行ることから、これを鎮める厄払いとして起こったのだろう。
「のどかなる 春の祭の花しづめ 風をさまれと なほ祈るらし」(新拾遺和歌集)
所在地:奈良県桜井市三輪。
交通:JR「三輪駅」から徒歩15分。